言うことを聞かない子どもにガミガミの指示出しをやめたら起きた信じられない変化

言うことを聞かない子どもにガミガミの指示出しをやめたら起きた信じられない変化の記事
言うことを聞いてくれない子どもに手がかかりすぎて毎日イライラしていたママが、子どもに声が届かなかった理由と正しい対処法を実践したら子どもがすぐに動き出すように!
 
 

1.親の言うことをきかないのは発達障害?

 
 
帰宅後の子どものルーティーンは、どの家庭にもありますよね。
 
 
手を洗う、ご飯を食べる、お風呂に入る、保湿する、ドライヤーで髪を乾かす、歯磨きをする。
 
幼児だとサポートは必要だけど、何回か指示を出したら気が進まなくても行動して終えられること
——そう思っている方も多いでしょう。
 
 
ところが中には、どれも始めるまでに時間がかかり、何度声をかけても動かない子がいます。
 
 
我が家の6歳の長女は、17時に帰宅してから就寝の21時まで4時間ずっと、声をかけ続けなくてはいけませんでした
 
 
何を始めるにも、とにかく時間がかかる。
すぐに動いてくれない。
 
 
全然言うことを聞いてくれない長女に最初は優しく声をかけていても、だんだん声が大きくなり最後には家の外まで聞こえるほどの大声で「何回言わせるの!早くやりなさい!!」と怒鳴っていました
 
 
小さいから仕方ないのかな、成長すればスッと動いてくれるようになるのかなと思っていました。
 
 
ママ友に聞いても、「大変だよね〜、時間かかるよね。」と言っていたのでこんなものなのかなと安心していました。
 
 
子どもの成長の幅の範囲で、その中で大変な方なんだなと、個人差だと思っていました。
 
 
それでも子どもの行動をみて「他の子と比べると何か違うな、でもきっと大きくなれば変わるよねと大丈夫!大丈夫じゃない?」の自問自答の毎日でした。
 
 
歩くのも話し始めもゆっくりだったから、成長がゆっくりなだけだよねと、自分に都合の良い方に考え問題をみないようにしていただけだったと今は思います。
 
 
悩む女性
 
 
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2.言うことをきかない子どもにイライラ疲れ果てた日々

 
 
とにかく何を始めるにも時間がかかる長女。
 
 
保育園からの帰宅後、手を洗うのもご飯を食べるのも1回2回声をかけただけですぐに動いてくれることはありません
 
 
普通に言っても動かないので、私はよく「先生に言っちゃうよ」と脅し文句を言って子どもを動かしていました
 
 
夜のルーティンで1番大変だったのがお風呂です。
 
 
水が怖いわけでもないし、顔にかかっても平気なのにお風呂を嫌がります
 
 
小さい頃から髪を洗う時だけ「楽しみのYouTubeを見てOK」にしていましたが、それでも効果なし。
 
 
「お風呂入るよ」と優しく声をかけますが、話を聞いていないのか反応がありません。
 
遊んでいて聞いていないのかと思うとさっきより大きな声で「お風呂入っちゃおう」と声をかけますが全然遊びをやめるそぶりがありません。
 
 
焦りが募っていく中で、「ねえ、何回言ったらわかるの!」「お風呂だって言ってるじゃん!」と、ついキッチンから大声で叫んでしまいます。
 
 
ようやくこちらを見た長女は、それでも「やだ」と一言。
 
その言葉にイライラ爆発で「お風呂くらいさっさと入ろうよ!何回も言ってるのになんで言うこと聞かないの!」
 
 
始めは無言でいた長女も6歳の頃には「うるさーーーーい!!」「ぎゃーーーー!!」と私の真似をして言い返してくるようになり、親子でにらみ合うカオスな毎日
 
 
やっとお風呂に入れても、「ママの手が顔に当たった」「髪のゴムが痛い」「水が目に入った」と泣き出し、裸のまま部屋に戻ってしまうこともありました。
 
 
ようやく洗い終えても、今度は「寒い」と言って湯船に戻ったり、YouTubeに夢中でなかなか出てこなかったり。
 
 
「寒くないよ」「お部屋のテレビで続き見よう」と声をかけても動かず、私の口からは「もうどれだけ入ってるの!保湿もドライヤーもあるんだよ、早くして!」と怒鳴り声。
 
 
1つ行動を促すたびに衝突が起き、ワンオペ育児で仲裁してくれる人もいない家の中は常にピリピリしていて安らぎなんてありません
 
 
「なんで話を聞いてくれないの」
「なんでうちはこんなに大変なの」
 
イライラを通り越して、涙が止まらなくなった日もありました。
 
 
シャワーの音に紛れて泣きながら、「もう頑張れない」「誰か変わってくれないかな」「でも母親は私しかいない」と何度も心の中でつぶやいていました。
 
 
もう限界でした。
 
 
落ち込む女性
 
 

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3.子どもへの指示が通らない理由はこれだった!

 
 
 
そんな子育てどん底の中、出会った発達科学コミュニケーション
 
 
ここでは私の子育てを180度反転させる考え方を学びました。
 
 
それは「聞いていない」のではなく、「届いていなかった」ということ。
 
 
子どもは遊びに夢中なときや集中しているとき、こちらの声が耳に入っても意味として理解していないことがあります。
 
 
自閉スペクトラム症注意欠陥多動性障害タイプ、そのグレーの子は、特に遊びに集中しやすく、声の届きづらい傾向があります。
 
 
つまり、距離のあるキッチンから長女に「お風呂に入るよ」と声をかけても、さらに大きな声で提案しても長女には聞こえていなかったのです。
 
 
私としては当然聞こえているであろう声で話しかけていたので、「無視している!」と思いイライラが増していったのです。
 
 
でも長女からしたら、遊びに夢中になっているところに、急にプンプンに怒ったママが目の前に来て、お風呂に入れと怒鳴られるわけです。
 
 
遊びが急に中断され、苦手なお風呂に今入れと怒られながら言われる。
 
 
子どもからしたら遊んでいる自分への気遣いも、優しさのかけらもない身勝手なママの言うことなんか聞きたくないですよね。
 
 
子どもへの指示が通らない理由はこれだったのです。
 
 
気づき
 
 

4.子どもが動き出すママの接し方は『3つのS』

 
 
指示を通したいとき、子どもに伝わりやすい言い方があります。
それは『3つのS』という関わり方です。
 
 
この3つをマスターすれば子どももママもイライラしたりネガティブな感情を引き起こしません!
3Sをした上で提案していきます。
 
 

①Smile 笑顔で

 
笑顔の効果は絶大です!
 
特に目で見て理解するのが得意な我が家の長女にはとにかく笑顔が大事でした。
 
怒っていない真顔でも、子どもの身長から見上げたら思っているより怖いので気を付けましょう。
 
 

②Slow ゆっくりと

 
ゆっくりと間をとって話しましょう。
 
子どもが提案を聞いてくれずイライラしている時は矢継ぎ早に話しがちですが、子どもは大人と同じペースで話を理解できません。
 
1つ伝えたら間をおいて子どもが理解したような顔をしたら次のことを言いましょう
 
 

③Sweet 優しい声で

 
子どもとの距離が遠いとどうしても大声になるので、近づいて優しく話しかけましょう
 
 
この3Sを徹底して行いました。
 
最初は意識しないとすぐ忘れてしまうので、「3S」と書いたポストイットをキッチンや洗面所など、私の目につく場所に貼って常に意識しました。
 
 
そして、伝え方にもポイントがあります。
 
 
それは、3Sを意識しながら、同じトーンで「お風呂に入ろう」と繰り返すことです。
 
 
動かなくてもヒートアップせず、何もなかったように時間をおいて、再度同じトーンで初めて声をかけたように「お風呂に入ろう」と伝えます。
 
 
それを何回か繰り返すと、娘が”ママが笑顔でお風呂に入ろうと言っている”と気づく時がありました。
 
 
そうすると子どもも今までと違う反応が返ってきます。
 
 
「わかった」と言いすぐ行動する時もあるし、遊びの途中だと「これだけ終わったら入る」と教えてくれる時もありました。
 
 
ママが3Sを意識してイライラせずに子どもに接することで、我が家の言うことを聞かない長女はびっくりするくらい変わりました
 
 
指示が通りやすくなり、お風呂だけじゃなくとても大変だった夜の他のルーティンもスムーズに進むようになりました。
 
 
ママの声が届くようになったのです。
 
 
家でいつでもできるシンプルなことなのに、驚くほど大きな効果ですよね!
 
 
苦しくて毎日泣いていた私が、子どもの成長を見て嬉しくて泣ける日がくるなんて数ヶ月前は考えられませんでした。
 
 
母娘
 
 

5.信じられない子どもの変化と穏やかな夜

 
 
我が家の目で見て理解するのが得意な長女には、3Sがとても効果がありました
 
 
今では、笑顔で優しく名前を呼ぶだけでママの話を聞こうとしてくれます
 
 
夜の時間に余裕ができたのでカードゲームや長女がハマっている将棋などして一緒に楽しむ親子の時間を作りたいなと思っています。
 
 
子どもが言うことを聞かなくて困っている方は、ぜひ『3S』を意識してみてくださいね。
 
 
親子
 
 
 
 
 
執筆者:江口 あみこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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