年長なのにぬいぐるみが手放せない… 就学前に悩んだわが家が“次にやったこと”

年長なのにぬいぐるみが手放せない… 就学前に悩んだわが家が“次にやったこと”
「春から小学生なのに、まだぬいぐるみが手放せない…」そんな不安はありませんか?年長の息子の行きしぶりに悩んだわが家が、園との連携や家庭での声かけなど、ぬいぐるみが手放せない子の安心を育てる関わり方を体験談でお伝えします。
 

「春から小学生なのに、まだぬいぐるみを肌身離さず持っている……」

 

「どこに行くにも一緒。このままじゃ自立できないのでは?」

 

 

年長さんという就学前の大切な時期、「ぬいぐるみが手放せない」我が子の姿を見て、不安を感じていませんか?

 

 

実は、ぬいぐるみやタオルに執着するのは、わがままや甘えではなく子どもなりの「不安」と向き合おうとするサインです。

 

 

私自身、かつては「無理にでもやめさせなきゃ」と焦り、無理やり取り上げようとして失敗した経験があります。

 

 

しかし、子どもの心の仕組みを知り、関わり方を変えたことで、息子は自分のタイミングでぬいぐるみを手放すことができました

 

 

この記事では、就学前の不安が強い子への対応に悩んでいたわが家が、「次にやったこと」を具体的にお伝えします。

 
 

1.【体験談】年長の息子がぬいぐるみを離さない。これって甘え?私の悩みと不安

 
 
・お気に入りのぬいぐるみを、どこに行くにも持って行きたがる
・幼稚園に行くのを嫌がり、「持って行くなら行く」と言う
・春から小学生なのに、このままで本当に大丈夫なのか不安
 
こんなことで困っていませんか?
 
 
私も息子が年長さんのころ同じように悩んでいました。 
 
 
お気に入りのぬいぐるみを、いつも手放せない息子。
 
 
幼稚園に行く朝も、
 
「行くなら、これを持って行きたい」
 
そう言われるたびに、胸がざわついていました。
 
 
春からは小学生。
 
 
ランドセルを背負って学校に行く姿を想像すると、
 
「このままで大丈夫なのかな…」
「いつまで甘えさせていいんだろう…」
 
そんな不安でいっぱいになっていました。
 
 
悩んでいる女性
 
 

2.「無理にやめさせる」のは逆効果?ぬいぐるみを否定して登園しぶりが悪化した失敗談

 
 
以前から少し登園しぶりがあった息子が「幼稚園に行きたくない。 行くなら、ぬいぐるみを持って行きたい。」と言い出しました。
 
 
私は戸惑い、つい強く否定してしまいました。
 
 
「いや、幼稚園にぬいぐるみを持って行くなんてダメに決まってるでしょ。」
 
 
息子の気持ちを聞くこともせず、寄り添うこともできませんでした。
 
 
しかしその結果、その後も登園しぶりは続き、むしろ悪化していきました
 
 
そして幼稚園だけでなく、家の中でも外出先でも、どこに行くにもぬいぐるみを持って移動するようになった息子。
 
 
「これは良くない方向に行っているかもしれない」
 
 
私はそう感じながらも、どう関わればいいのか分からず、ただ焦りばかりが募っていきました。
 
 
ぬいぐるみを持つ子ども
 
 

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3.ぬいぐるみを手放せない理由は「不安」だったと気づいた

 
 
そんなとき、発達について学ぶ中で「お気に入りのぬいぐるみやタオルが手放せない状態」を『ブランケット症候群(安心毛布)』と呼ぶことを知りました。
 
 
これは、
 
・甘えすぎ
・わがまま
・自立できていない
 
という話ではありません。
 
 
子どもが強い不安を感じているとき、安心できるものをそばに置いて心を落ち着かせようとする「セルフケア」の行動です。
 
 
ああ、そうだったんだ。
 
 
息子は「甘えている」のでも「ぬいぐるみが好きすぎる」のではなく、不安と戦っていたんだと初めて腑に落ちた瞬間でした。
 
 

年長・就学前は「自立」と「不安」が同時に高まる時期

 
特に就学前の年長さんの時期は、環境の変化を感じ取る力が育ち「小学生になる」というプレッシャーも増えてきます。
 
 
自立が進もうとするからこそ、反動で不安も強くなりやすい。
 
そんな時期なのです。
 
 
だからこそ、安心できるものに強く執着する子も少なくありません。
 
 
「ぬいぐるみを手放せない」のは、弱さではなく今を乗り越えようとするサインだったのです。
 
 
心理学では、安心できる存在(ママやぬいぐるみ)のことを「安全基地」と呼びます
 
 
「これがあれば大丈夫」と思える安全基地があるからこそ、脳は“安全だ”と判断し、新しい世界へ踏み出すエネルギーが生まれます。
 
 
この仕組みを知って、私は「やめさせる」ことよりも、まず「安心を増やす」関わりを大切にしようと考えました。
 
 
安心と安全と人形
 
 

4.わが家が実践した「安心を育てる」4つの行動

 
 
ここからは、わが家が実際に取り組んだことをお伝えします。
 
 

① 園に相談し「一人で抱えない」選択をした

 
まず私がしたのは、担任の先生に正直に相談することでした。
 
 
「ぬいぐるみがないと不安が強くて、登園しぶりもあって悩んでいます」
 
 
すると先生は「持ってきてもらっても大丈夫ですよ」とすぐに言ってくださいました。
 
 
この一言で、私自身の肩の力がスッと抜けたのを覚えています。
 
 
ママが一人で抱え込まず、周囲に味方を作ること。
 
 
それ自体が、ママの余裕を生み、子どもの安心に直結します。
 
 

② 園でも「味方がいる」と感じられる環境を作った

 
それでも息子は不安そうでした。
 
 
「他の子に、何か言われちゃうかも…」
 
 
その気持ちに対して、先生ははっきりこう言ってくれました。
 
 
「もし何か言われたら、先生が『別にいいじゃん!』って○○くんの味方になるよ」
 
 
この言葉を聞いたときの息子の表情は、今でも忘れられません。
 
 
“家以外にも自分を守ってくれる味方がいる”
 
そう感じられたことが、息子にとって大きな安心につながったのだと思います。
 
 

③ 家では「OKだよ」と丸ごと受け入れた

 
家では、「また持って行くの?」「いつまでそれ持ってるの?」と言うのをやめました。
 
 
代わりに、「OK!いいよ〜」と、できるだけさらっと受け入れるようにしました。
 
 
「否定されない」という安心感だけで、息子の表情は少しずつ和らいでいきました。
 
 

④ 日常の「小さな決定」を増やし、自信を貯金した

 
同時に意識したのが、日常の小さな関わりです。
 
 
不安が強い子は、自分で物事をコントロールできている感覚(自己決定感)を持つと、心が安定します
 
 
そこで、ぬいぐるみ以外のことでも自信を持てるよう、日常の小さな選択を本人に任せました
 
 
・今日着る服を自分で選ぶ
・朝ごはんを「どっちにする?」と決めてもらう
・「やってみる」と言えた気持ちを受け止める
 
 
そして、「自分で決めたね」「やろうとしたの、すごいね」 と、結果よりも行動そのものを肯定し続けました。
 
 
心のコップに「自信」が溜まっていくことで、少しずつぬいぐるみという「安全基地」がなくても平気な心の土台が育っていったのです。
 
 
このような関わりを続けていく中で、少しずつ息子に変化が見え始めました。
 
 
ある日、こちらが声をかける前に、息子はぬいぐるみを持たずに外出したのです。
 
 
「今日は、なくても大丈夫」
 
そう言ったとき、私は驚きましたが、同時に「ああ、もう必要なくなったんだな」と実感しました。
 
 
外で楽しそうな男の子
 
 

5.安心が育てば手放せる。就学前の不安を解消するために親ができること

 
 
振り返ってみると、息子のぬいぐるみは「困った問題」ではなく、「今、安心を必要としているよ」という大切なサインでした。
 
 
そのサインを無視せず、安心を補充してあげた結果、息子にはこんな変化が現れました。
 
 
・不安な気持ちを言葉にできるようになった
・「やってみる」と言える場面が増えた
・表情がやわらいだ
 
 
就学前の今、ママができる“次の一手”
 
もしあなたが今、ぬいぐるみを手放せないお子さんのことで悩んでいるなら、まずは次の3つから始めてみてください。
 
 
1️⃣ 「やめさせよう」とする前に、不安を下げる
2️⃣ 園とつながり、子どもの「外での味方」を増やす
3️⃣ 日常の小さな「自分でできた」を見逃さず伝える
 
 
焦らなくても大丈夫です。
 
 
安心の土台さえしっかりすれば、子どもは必ず自分の足で一歩を踏み出します。
 
 
笑顔の男の子
 
 

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就学前の子どもの不安は、ぬいぐるみやトイレの付き添いなど、さまざまな形でサインとして表れることがあります。

 

 

もう少し背景を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください▼

 
 
 
 
執筆者: よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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