宿題をやらない子どもとの毎日のバトルに疲れたママへ。おやつ、ゲームのご褒美でも動かなかった長女が自分から動ける子に変わった理由と、今日からできるアプローチ方法を紹介します。
1.宿題をやらない問題はなぜ起きる?
やるべきことを嫌がってやらない子、いますよね。
宿題、お風呂、歯磨き…。
親は「早くやってほしい!」と思うから必死に声をかけます。
「宿題やったら、チョコ食べていいよ」
「お風呂出たら一緒に遊ぼう」
そんなご褒美作戦が通用しない子もいます。
どうやって動かしたらいいのか、本当に悩みますよね。
実は、我が家の長女もまさにこのタイプでした。
でも今では、声をかけなくてもやるべきことを先にできるようになったのです。
ママがすぐ家で実践できる簡単な関わり方をご紹介します。

2.外ではいい子なのに家では動かない…
長女はお風呂、歯磨き、着替え…など取りかかるまでに時間がかかり、「やだー!」の一点張り。
私は「先にやったら自由時間が増えるよ」と説明しても届かず、「宿題終わったらこのお菓子食べよう」とご褒美を見せても動かない…。
ご褒美があったら頑張れるのでは?そんな常識が通じない初めてのタイプに戸惑いました。
「先にお菓子食べたら、宿題やる」という長女に、私は 「先にお菓子食べたら、後から宿題だけなんてやらないんじゃないか?」とそう思いました。
それでも、子どもを信じて、ご褒美を先にしたこともあります。
でもやらない…。
それでもまた「ご褒美を先にくれればやる」と言うので、期待しては裏切られ、を繰り返しました。
その度に「この子はできないんだ」と落ち込む日々。
でも、やるべきことはやらせないといけない。
だから毎日イライラしながらなんとかやらせていました。
「これ、いつまで続くの?」
「成長したらできるようになるの?」
そんなモヤモヤを抱え続けていました。

3.子どもが動かない、その2つの理由
やるべきことだとわかっていてもすぐに動けない子には、ちゃんと理由があります。
①見通しが立てられない
大人は今までの経験から、「その作業がどのくらいで終わるか」「終わったら楽になる」と先のことをイメージできます。
やらなくてはいけないことをサボると困るのは自分だとわかっているので動くことができます。
でも子どもはその経験が少なく、見通しを立てることが難しいのです。
「今」しか考えられません。
だから目先の「嫌だ」という気持ちに負けてしまうのです。
②外で頑張りすぎていてエネルギーゼロ
園や学校では友だちに合わせていたり、場の空気を読んだりと、子どもは思っている以上にがんばっています。
特に発達に凸凹のある子ほど、外では必死に周りに合わせ、家に帰るころにはエネルギーがほぼゼロ。
そんな状態で、「宿題やりなさい」「お風呂入るよ」と言われても、動けるはずがないんです。

4.先にご褒美でも動かない子が動き出すパワーチャージ法
では、どうしたらスムーズに動けるようになるのか。
それはママの当たり前を変えることでした。
まずは、「やるべきことをやらせたい」気持ちを抑えて、外でがんばってきた子どもを先に褒めて、好きなことをして、しっかり休ませることを優先します。
「おかえり!今日も1日がんばったね!」
「おやつ食べる?ゲームする?」
子どものゼロになったエネルギーを、ママの笑顔と好きなことで満たしてあげてください。
大事なのは『帰宅してから1度も否定しないこと』。
これが子どもの心を満たし、「家は安心してパワーチャージできる場所」だと実感させる大きなポイントです。
「それ、前も先にご褒美をあげても動かなかったけど?」そう思う方もいるかもしれません。
でも、ここでとても重要なことがあります。
それは、 やるべきことに取りかかったとき、必ず肯定の声かけをすること。
たとえば、
「宿題、やり始めるんだね」
「歯磨きしているね」
「ちゃんと机に向かえたね」
結果を評価する必要はありません。
行動そのものを、事実として言葉にしてあげるだけで十分です。
この『ご褒美+肯定の声かけ』を必ずセットにすることが、子どもが自分で動ける力を育てていくうえで、とても大切です。
この関わりを続けることで子どもは必ず変わります。
家に帰るとパワーチャージができると子どもが実感してくると、
「おやつ食べたら宿題しよっか」
「今見てるYouTube終わったらお風呂入ろっか」
この声かけに素直に「うん」と言えるようになっていきます。
子どもが自分で動き始めると、脳もどんどん発達し、目の前だけでなく先のことまで見通せるようになります。
実際、あんなに言うことを聞かなかった長女が、今では帰宅後、何も言わなくてもすぐに自分から宿題をします。
ママの方が帰宅が遅くても、ひとりで宿題を済ませてからおやつを食べてゲームをしています。
「先にご褒美はダメ」という思い込みを手放したら、驚きの成長を見せてくれた長女。
宿題やお風呂など、すぐに動いてくれなくて困っているママは、ぜひ試してみてください。

執筆者:大森 あみ
発達科学コミュニケーション トレーナー




