やりたくないことをやらない子は、わがまま?甘やかし?そう悩む親へ。「やらない=問題行動」と決めつけず、親の不安が軽くなる考え方と関わり方を実体験から解説します。
1.やるべきことをやらない子どもにイライラ…
「やるべきことを先にやらせたい」
そう思ってしまうのは、そんなにいけないことでしょうか。
着替えや歯磨き、学校や習い事の宿題。
本来なら先に済ませてほしいことを後回しにして、遊びに行ってしまったり、Youtubeを見たり、おやつを食べたりする子どもの姿を見ると、どうしてもモヤモヤしてしまう。
「あとでやるから」
「今はやりたくない」
頭では「子どもだし仕方ない」と分かっていても、心がついていかないことはありませんか?
私は、子どもが「やるべきことをやらない」ことに強いストレスを感じ、悩んできた親のひとりです。
この記事では、「やらない子が悪い」「親のしつけが足りない」といった単純な話ではなく、
・なぜ、こんなにも親は苦しくなるのか
・どこまで求めて、どこから手放せばいいのか
・親自身が少し楽になるための考え方
を、実体験を交えながら整理していきます。

2.「やりたくないことはやらない!」そんな子は「問題児」?
まず最初にお伝えしたいのは、「やらない=問題行動」とは限らないということです。
未就学児〜小学生くらいまでの子どもは
・感情の切り替えが未熟
・先の見通しを立てる力が育ち途中
・「今」と「あと」の感覚が大人と違う
といった発達段階にあります。
そのため、大人にとっては「先にやればいいのに」と思うことでも、子どもにとっては「今やる理由がわからない」ことも多いのです。
もちろん、すべてを放置していいわけではありません。
ただ、「やらない=性格が悪い」「育て方の失敗」と決めつけてしまうと、親も子も苦しくなってしまいます。

3.親が「やるべきこと」を求め、苦しくなる本当の理由
実は、親を一番苦しめているのは、「子どもがやらないこと」そのものではない場合が多いです。
私自身を振り返ってみると、強いストレスの正体は自分の価値観とのズレでした。
私は独身時代から、仕事でも、家事でも、日常生活でも、
「効率よくテキパキと、やるべきことを先に終わらせる」ことを何より大切にしてきました。
それがあまりにも当たり前になっていて、「子どもは子ども」「大人と同じようにはできない」と割り切ることが、実はとても難しかったのです。
だから、
・先にやらせたい
・後回しにしている姿が許せない
・子どものペースで動くことができない
そんな自分に、さらに自己嫌悪を重ねていました。

4.「尊重する」と「放置する」は同じではない
世の中は多くの育児情報で溢れています。
SNSなどではよく、
・無理強いしないほうがいい
・主体性を大切に
・子どもの気持ちを尊重して
という言葉をよく目にします。
一方で、
・ちゃんとさせないと将来困る
・今のうちに習慣化を
・甘やかしすぎでは?
という意見もあり、余計に混乱してしまいますよね。
ここで大切なのは、「尊重する=何もしない」ではないと理解することです。
・全部やらせる
・全部任せる
この二択で考えてしまうと、親は必ず苦しくなります。
判断の軸は、「今、誰が困っているか」です。
・子どもが本当に困っているのか
・親の心が限界なのか
・生活や周囲に支障が出ているのか
ここを整理すると、「今はどこまで求めるか」が見えてきます。

5.年齢・場面によって関わり方は変えてもいい
◆未就学児の場合
この時期は、「やる・やらない」よりも切り替えを助けることが大切です。
・終わりが見える声かけ
・一緒にやり始める
・できた、できないで評価しない
「自分で動けた経験」を少しずつ積み重ねることが、結果的に行動につながります。
◆小学生の場合
すべてを管理し続けると、親も子も疲れてしまいます。
・あえて任せる部分をつくる
・失敗できる余白を残す
・困ったときに戻ってこられる関係を保つ
「今はやらない」という選択が、必ずしも悪い結果になるとは限りません。

6.今日からできる、親が少し楽になる関わり方
私自身が意識するようになったのは、「やらせる」よりも一緒に整理することでした。
・何をいつやるかを一緒に考える
・親の価値観をそのまま押しつけない
・「あなたはどうしたい?」と問いかける
そして何より、自分自身の価値観に気づくことが大きな転機でした。
「私は効率を大事にしてきた」
「だからイライラするんだ」
そう理解できただけで、子どもを見る目が少し柔らかくなりました。
しかし
どれだけ考えても、どんな関わり方を試しても、「やっぱり苦しい」「もう余裕がない」と感じるときはあります。
それは、あなたの関わり方が間違っているからではありません。
一人で抱え続けるには、あまりにも悩みが大きいだけです。
誰かに話すことで、状況が劇的に変わらなくても、 気持ちが整理され、「どこが一番しんどかったのか」が見えてくることがあります。
第三者の視点が入ることで、これまで気づかなかった選択肢に出会えることも少なくありません。
もし、「身近な人には話しづらい」「同じ目線で話を聞いてほしい」と感じていたら、 個別相談という形で、今の気持ちや状況を言葉にする時間を持ってみてください。
無理に答えを出す場ではありません。
今のあなたに必要な整理を、一緒に行う場として活用してもらえたらと思います。





