『ちょっと待ってね』が通じない理由。癇癪を起こす「待てない子ども」に起きていたこと

話をするママと男の子
「ちょっと待ってね!」に癇癪を起こす、待てない子ども。その行動には理由がありました。待てない理由と脳の状態を知ることで、癇癪が減り“待てる”に変わった具体的な関わり方を紹介します。
 
 

1.『ちょっと待ってね!』が通じない…癇癪に疲れていませんか?

 
 
手が離せないとき、「ちょっと待ってね!」そう声をかけた瞬間に、泣いたり、怒ったり、癇癪を起こす
 
 
料理中、下の子の対応中、家事の途中。
 
 
ちゃんと声をかけているのに、なぜか状況は悪くなるばかり。
 
 
「今すぐは無理だって言ってるのに…」
「少しくらい待ってほしいだけなのに…」
 
 
そう思いながらも、泣き声に追われて手を止め、結局子どものところへ戻る。
 
 
そして心の中では、
 
「このまま、ずっとこうなのかな」
「私の関わり方が悪いのかな」
 
そんな不安がよぎっていませんか。
 
 
でも、もしその癇癪にちゃんと理由があるとしたらどうでしょうか?
 
 
それを知るだけで、子どもへの見え方もママの対応の仕方も少し変わるかもしれません。
 
 
泣いている男の子
 
 

「この癇癪、どう対応すればいいの?」と迷ったときに。

泣く・怒る・暴れる…
実は、癇癪には理由があります。

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2.『待って』が言えなくなっていた、あの頃の私

 
 
私も「ちょっと待ってね」が通じないことに、いつも困っていました
 
 
手が離せず、待っていてほしいと伝えただけなのに、泣いたり、癇癪を起こしたり
 
 
対応が増えて余計に手が離せなくなり、気づけば毎日、追い立てられるような気持ちでした。
 
 
やっと落ち着いたと思って「さっきのお話、聞かせて」と声をかけても、「もういい‼︎」怒って話してくれない
 
 
待ってほしかっただけなのに、関係まで遠くなった気がして胸が苦しくなることもありました。
 
 
「どうして、こんなにうまくいかないんだろう」
「私の伝え方が悪いのかな」
 
 
そう思いながらも、答えの分からないまま、同じやりとりを繰り返していました。
 
 
悩んでいる女性
 
 

3.『待てない』のは、ワガママではありません

 
 
「ちょっと待ってね」と言われたときに子どもが感じているのは、待つことそのものよりも「来てもらえないかもしれない不安」です。
 
 
大人にとっては何気ない言葉でも、子どもにとっての「ちょっと」は、いつ終わるのか分からない時間になります。
 
 
先が見えないと不安は一気に大きくなり、泣いたり癇癪を起こすことで必死に気持ちを伝えようとします。
 
 
これはワガママではなく、安心を求める自然な反応です。
 
 
子どもが「先の見通し」を持ちにくいときに起こりやすいと言われています。
 
 
見通しが持てるだけで、気持ちが落ち着きやすくなることもあります。
 
 
だからこそ必要なのは、叱ることや我慢させることではなく「いつ・どうしたら」を伝えて、待っても大丈夫だと脳が感じられる関わりでした。
 
 
ポイントと人形達
 
 

4.『待てる』に変わった、たった一つの関わり

 
 
私がやったことは、特別なことではありません。
 
 
「ちょっと待ってね」と伝える代わりに、いつ・何をしたら話を聞けるのかを、具体的に伝えるようにしただけでした。
 
 
たとえば、
 
「この食器を洗い終えたら、お話聞くね」
「時計の長い針がここに来るまで待っててね」
 
 
そして、待ってくれたあとは必ず
 
「お待たせ。待っててくれてありがとう」
 
と声をかけました。
 
 
最初は、もちろん待てない日もありました。
 
 
それでも私は、
 
  • 待たせたままにしないこと
  • 必ず戻ること
 
この2つだけは続けました。
 
 
すると少しずつ泣いたり癇癪を起こす前に、
 
「待ってる」
「どれくらい待てばいい?」
 
そんな言葉が出てくるようになったのです。
 
 
話をするママと男の子
 
 

5.待てるようになった理由は、“我慢”ではありませんでした

 
 
待てるようになったのは、我慢ができる子に成長したからではありません。
 
 
「ちょっと待ってね」と言われたとき、我が子の頭の中には、「本当に来てくれるのか分からない不安」がありました。
 
 
だから泣いたり、癇癪を起こしたりして、必死に私を引き止めていたのです。
 
 
でも、「この食器を洗い終えたら」「この針がここに来たら」 そうやって先が見えるようになると、不安は少しずつ小さくなっていきました
 
 
そして何より大きかったのは、待ったあとに、必ず話を聞いてもらえる経験を重ねたことです。
 
 
その積み重ねが、「待っても大丈夫」「ちゃんと戻ってきてくれる」という安心につながっていったのだと思います。
 
 
今では、何も考えずに話し始めていた子が、「ちょっと待って。あとで聞かせてくれる?」と声をかけると、「うん、わかった!」「どれくらい待てばいい?」と、待てるようになりました。
 
 
待つことが不安ではなく、選べる行動に変わった瞬間でした。
 
 
待てない理由が分かると、大人は焦らず、考えて関われるようになります。
 
 
まずは「ちょっと待ってね」を「○○したら行くね」に言い換えることから始めてみてください。
 
 
笑顔の男の子
 
 

毎日の癇癪に、どう対応すればいいのか迷っているママへ。

癇癪には理由があり、
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執筆者:山口 あおい
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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