朝の準備が進まない子どもに怒ってばかりいませんか?怒ってもなかなか準備が進まずどうしたらいいんだろう…。この記事では、子どもが動きやすいような声かけで自分から準備ができるようになった体験をお伝えします。
1.朝の準備が進まない子どもにイライラしていませんか?
毎朝、「早く準備しなさい!」と準備がなかなか進まない子どもに怒ってばかりで疲れていませんか?
「もっと自分から動いてくれたら助かるのに」
「朝から怒りすぎて疲れる」
と思うママも多いのではないでしょうか?
私も毎朝、時間に追われて怒ってばかりで、どうにかしたいと思っていました。
この記事では、私の体験から、なかなか準備が進まない子どもが、自分から準備ができるようになった声かけについて、お話ししています。

2.毎朝「早くしなさい」と言っても準備できない息子
私にはASDグレーゾーンの息子が2人います。
次男が幼稚園だったころ、行き渋りもあって朝の準備がなかなかできませんでした。
仕事に出る時間も早く、遅刻はできません。
毎朝、時間との戦いで、準備が進まない子どもを急かしながら家事や家族の準備をしていました。
早起きして、子どもが起きてくる前に自分の準備を先に済ませてみたり、朝ごはんも子どもの好きなメニューや食べやすいものにしてみました。
他にも着替えや園の準備を前日に済ませたり、早く出れるようにいろいろ工夫をしてみましたが、次男の準備だけは思うように進まず、いつも慌てて家を出る毎日。
朝ごはんを食べ始めるのも、歯磨きも、着替えも「早くして!」と何度声をかけても進まない子ども。
私が手伝わないとなかなか準備が進みませんでした。
私もだんだんと声は大きくなり、怒鳴ってしまうこともよくありました。
怒ってしまうと、子どもが泣き出したり、拗ねたりして余計に時間がかかります。
子どもを園に預けたあとは、子どもの後ろ姿を見ながら「あんなに怒らなくてもよかったな」と怒ってしまった自分を責めたりして、気持ちを切り替えることができないまま仕事に向かっていました。
朝のバタバタがつらくてどうにかしたい、余裕のある朝を過ごしたい、そう思っていました。

3.すぐに行動を切り替えるのが苦手なグレーゾーンの子ども
朝はママにとっても何かと忙しい時間ですよね。
そんな忙しい朝に、何度声をかけても準備が進まないと、つい「早くして!」と急かしたくなってしまいます。
息子は、ご飯を食べ始める、テレビを見るのをやめて着替えるなど一つ一つの切り替えに時間がかかり、何度も声をかけないと動き出せませんでした。
ASDグレーゾーンの子どものなかには、すぐに行動を切り替えることが苦手な子どももいます。
特に、やりたくないことや苦手なことは、行動しはじめるまでにとても脳に負担がかかります。
私は
「できるだけ自分から動けるようになってほしい」
「いつまでも私が声をかけないとできないままだと困る」
という気持ちから、何とか子どもを自分で動かそうとしていました。
優しく声をかけても動かないので、結局強い口調で無理やり動かすしかないと思っていたのです。
けれど、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学ぶうちに、
「まだ着替えてないの?」
「ご飯全然食べてないじゃない!」
「早くしなさい!」
といった言葉が、できていないことへの否定的な注目になっていたと気づきました。
このような否定的な関わりを続けると、表には見えないけれど子どもが「僕はだめなんだな」などと自信をなくしていってしまいます。
だから、「早くしなさい!」と急かすよりも、子どもが動き出しやすい形にしてあげることが大切だったんです。
やることを一つずつ小出しにして伝えることや、自分から動き出すことが難しい時には、ママが少し手伝ってあげることで動き出せることもあります。
自分で全部やらせなくてはと思っていた私には、大きな気づきでした。

4.子どもが自然と動けるようになるママの声かけ
①できていることを見つけて肯定する
まず、私が実践したことは、できていることに注目した肯定の声かけをしていきました。
自分で準備できないのに、できている事なんてないと思うママもいるかもしれませんが、意外とあるんです。
「起きれたね」
「パジャマ脱げたね」
「靴下一つ履けたね」
「ご飯、もう半分食べたね」
と、事実に注目して肯定していくのです。
毎日できてない事を怒られていた子どもが自分はちゃんとできてるんだ!と自信がついたり、ママがちゃんとみてるよというメッセージにもなります。
わが子も「早くしなさい」と命令するより、できている事に注目した肯定の声かけをした方が、朝ぐずる事が減りました。
ただ、これだけでは次の準備に取りかかれないこともあります。
②選択肢を出して、自分で決めてもらう
その時には、自然と動けるような声かけをしました。
「お母さんと着替える?それとも自分で着替える?」
「歯磨きの準備はお母さん?自分でする?」
「上着から着る?ズボンから着る?」
など、どちらを選んでも準備が進み、自分から選んで動けるような声かけをしました。
③準備が終わった後の楽しみをつくる
準備を早く終えたら出発するまで、好きなことをしてもいい事にしました。
ご褒美作戦です。
そうすることで、早く終わらせて遊びたいと言う気持ちになり、朝の準備が格段と早くなりました。
こんなふうに声かけを変えると、怒ってばかりだった私も、だんだんと怒る事が少なくなってきました。

5.ママの声かけで自分で準備ができるようになった息子
今、わが子は小学生になりました。
朝は、「ご飯だよ」や「着替えよう」などの声かけをすると、自分から朝の支度をすすめられるようになりました。
支度が終わると、学校に行く時間まではゲームなど好きな事をして過ごします。
その時間も、楽しみの一つになっているようです。
最初は、ママも大変なように感じるかもしれません。
けれど、毎日の積み重ねで少しずつ子どもが自分でできるようになってくるので、ママも楽しみながら声をかけるのがオススメです。

執筆者:もりやまおりえ
発達科学コミュニケーション アンバサダー





