子どもが旅行でぐずらない!夏休み旅行を家族で楽しむ旅育のコツ

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せっかくの旅行なのに、子どもがぐずって「もう帰りたい」…。そんな経験、ありませんか?家族みんなで楽しめて、子どもの脳もぐんぐん育つ夏休みの家族旅行には、ちょっとした下準備が大切です。この記事では、我が家流の旅育プランの立て方をご紹介します。
 
 

1.夏休みは家族で旅行がおすすめ!子どもの成長につながる理由

 
 
もうすぐ夏休みですね。
みなさんはもう今年の夏休みのお出かけは予定されていますか?
 
 
計画バッチリ!そんなご家庭も、これから計画を立てるというご家庭もあると思います。
 
 
「家族みんなで思い出を作りたい!」と楽しみにする一方で、子どもと一緒の旅行はちょっとハードルが高い…と感じるママやパパも多いのではないでしょうか。
 
 
✔ 予定していた時間に出られない
✔ 子どもがすぐに「疲れた…」と言う
✔ すぐにぐずって、「もう帰りたい」と不機嫌…
なんてこともありますよね。
 
 
しかし私は、そんな苦い経験がある方にも、ぜひ家族旅行や子連れのお出かけをおススメしたいです。
 
 
なぜなら旅行には、ただ楽しいだけでなく、子どもの脳や心をぐんぐん育ててくれる要素がたくさんあるからです。
 
 
人は行動した時、楽しい!面白い!と心が動いた時に、脳をたくさん使って発達します。
 
 
旅行での普段と違う景色や体験、初めての人との出会いは、子どもの好奇心を刺激して、行動を引き出します。
 
 
すごい!おいしい!楽しい!と感動する場面にたくさん遭遇するでしょう。
 
 
旅行は脳を発達させる要素が満載なんです。
 
 
ただ、そのためには下準備がとても大切!
 
 
この記事では、夏休みの家族旅行を楽しめる旅育計画のヒントをご紹介します。
 
 
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2.家族旅行が楽しくない…子どもがぐずるのはなぜ?

 
 
私自身も、子どもとの旅行やお出かけで苦い思いをした経験があります。
 
 
私には、見通しを立てるのが苦手で、少し不安が強い子どもがいます。
 
 
家族でお出かけをすると、近場でさえ
 
「まだ?あとどれくらい?」と何度も聞いてくる
ぐずぐずと文句ばかり
着いたばかりなのに「疲れた」「もう帰りたい」と言い出してイライラオーラを撒き散らす
 
そんなことが日常茶飯事でした。
 
 
私は、来たばかりで疲れているわけがない、とつい「ただのわがまま」と決めつけてしまい、なんとか子どもをなだめて、せっかく来たからと予定をこなすのに必死になっていました。
 
 
でも当然、楽しめていない子どもはますます不機嫌に…
 
 
ちょっとしたことできょうだいにつっかかったり、面倒くさそうにふるまったり…。
 
 
そのたびに私自身も気疲れして、 「もう家族旅行なんて行きたくない」 そう思ってしまうこともありました。
 
 
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3.子どもが旅行でぐずるのは「脳の仕組み」や「特性」が関係していた

 
 
子どもが旅行先でぐずったり不機嫌になったりするのには、ちゃんと理由があります。
 
 
特に発達障害やグレーゾーンの子どもHSC(ひといちばい敏感な子)には、次のようなよく見られる特性が関係しています。
 
 

見通しを立てるのが苦手

 
「どれくらいで着く?」「どれくらい並ぶ?」がイメージできず、不安になってイライラしてしまいます。
 
 
新しい場所や初めてのことが苦手
 
繊細な子は、脳の危険センサーである「扁桃体」という部分が過剰に働きやすく、初めての場所・人・経験を「危険かも」と警戒しやすいのです。
 
だから旅行先で「やったことがない」「見たことがない」ことに対して、「行きたくない」「やりたくない」「もう帰りたい」と拒否してしまいます。
 
 
感覚が敏感でストレスを感じやすい
 
発達障害やHSCの子には、聴覚・視覚・触覚などの感覚が過敏な子が多いです。
 
人混みのざわざわした音、強い日差しや匂い、暑さ…。
 
それだけで脳はどっと疲れてしまいます。
 
感覚過敏はその時の子どもの状態によっても異なるので、大丈夫な日もあれば、とてもつらいと感じて旅行先ですぐに疲れてしまう時もあります。
 
 
これらは発達障害やグレーゾーン、HSC(ひといちばい敏感な子)によく見られる特徴ですが、決して特別なことではありません。
 
 
発達障害やHSCに限らず、どんな子どもにも程度の差こそあれ、よく起こり得ることです。
 
 
理由
 
 

4.子どもが旅行を楽しむ!我が家の旅育プランの立て

 
 
では、どうしたら子どもが「疲れた」「もう帰りたい」とならずに、小学生の子連れ旅行を楽しめるのでしょう?
 
 
我が家で実践している子どもがワクワクできる旅行計画の4つのコツをご紹介します。
 
 

❶親が決めない!子どもと一緒に計画を立てる

 
まず大事なのは、親だけで「どこに行こう」「何をしよう」と決めないこと。
 
✅子どもは何をしたい?
✅パパやママはどこに行きたい?
 
それぞれがやりたいことを出し合って、計画を一緒に立てます
 
このとき、子どもの行きたいところだけではなく親のやりたいことも入れておくのが意外とポイント
 
どちらかが我慢してついて行くだけの旅行は、後でストレスになりがちです。
 
お互いの「やりたい!」を入れ込むことで、旅行そのものがみんなにとって楽しみになります。
 
 

❷事前にたっぷり調べて「見通し」をつくる

 
次に、子どもと一緒に旅行先を調べる時間を持ちましょう。
 
✅どんな場所?
✅何が食べられる?
✅移動手段は?
✅どのくらい時間やお金がかかる?
 
どんな場所なのか、どんなものを食べられるのかなど一緒に調べて「これがおいしそう!」「これ、やりたい!」とおしゃべりすれば、楽しみやわくわくが膨らみます。
 
交通手段やどれくらい(費用、時間)かかるのかを調べることで、段取り力がつきますし、遠そうだなと思ったら「やっぱりここはやめてこっちにしよう」など気持ちを切り替える力も養えます。
 
「どれくらい待つか」「混み具合は?」まで調べて、待ち時間が長そうな時はどんな風にして過ごすか、いくつかアイデアを出して準備しておけるといいですね。
 
 
見通しを持つことで、不安の強い子や発達障害・HSCの子も落ち着きやすくなります。
 
 

❸スケジュールはゆるっと。休憩時間を最初から組み込む

 
旅行先ではあれもこれもと詰め込みたくなりますが、予定はゆったりめに
 
最初から
✅「この時間はゆっくりお茶して休憩しよう」
✅「疲れたら早めにホテルに戻ってもいいからね」
と決めて予め伝えておくと、子どもも「がんばらなくちゃ」と無理をしなくなります。
 
 

❹旅行のしおりを一緒に作って「心の準備」

 
我が家では、旅行前に子どもと一緒に簡単なしおりを作ります
 
✅どこに行く?
✅何を食べる?
✅どれくらい時間がかかる?
 
こうやって書き出して視覚化するだけで、子どもの中で「旅行のイメージ」が具体的になり、不安がぐっと減ります。
 
これは見通しを持つのが苦手な発達障害・グレーゾーンの子どもにもとても有効です。
 
コピーした地図を貼って、そこに行く予定の場所を書き込んだり、当日のナビをお願いしてもいいですね。
 
 
我が家ではこのように旅行の計画を一緒に立てて、事前に『心の準備』をしています。
 
 
こうすることで、「まだ?」「あとどれくらい?」とイライラすることもなくなりましたし、苦手だった待ち時間にも予め考えていた過ごし方で楽しく待てるようになりました。
 
 
さらに、以前なら癇癪を起こしかねないような予想外の事が起こっても、「じゃあ、こうしよう!」と気持ちを切り替えられるように!
 
 
小学生の子連れ旅行は親もちょっと気合がいる…と感じるかもしれませんが、近場に子どもとお出かけでもOKです。
 
 
計画の立て方次第で、子どもはもちろん家族全員が楽しめるものになります。
 
 
なにより旅行は、子どもの脳や心の発達をぐんぐん促してくれる特別な体験でもあります。
 
 
この夏休み、ぜひ家族みんなで思い出を作りながら、子どもの心を育てる旅に出かけてみてくださいね。
 
 
家族旅行
 
 
 
 
 
執筆者:よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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