書くことが苦手だった男の子が、勉強嫌いになっていった理由

日常のかかわり方
 
今日は
書くことが苦手だった男の子が、
勉強嫌いになっていった理由
というテーマでお話しします。

今日、
部屋の整理をしていたら、

塾講師をしていた当時の
資料が出てきました。

その中にあったのが、
ある男の子が小3だったころの
テストの解答用紙です。

見た瞬間、
その子のことを思い出しました。

 
とても惜しい解答です。

一生懸命
覚えようとしていることも、
考えようとしていることも、
答案から伝わってきすね。

この子は、
元気で活発な男の子。

特に昆虫に関する知識が豊富で、
好きなことになると
大人顔負けなくらい
よく知っていました。

算数も、
本当は得意な子でした。

けれども、
どうしても苦手だったのが
書くことでした。

✔ 整った文字が書けない
✔ 漢字が覚えられない
✔ 小さな数字を書き写すのが苦手

そんな困りごとがありました。

いくら頑張っても
覚えられない漢字。

学年が上がるにつれて
どんどん複雑になる計算式。

算数でも国語でも、
「書くこと」を基本に
進んでいく
学校の勉強が、

その子には
とても大きな負担
なっていました。

学年が上がるにつれ、
その子は少しずつ
勉強が嫌いになっていきました。

高学年になると、
塾の宿題はほぼ毎回、
「忘れました」と言って提出しない。

わからない問題にぶつかると、
机に突っ伏して動かない。

ついには、
塾に行こうとすると
「頭が痛い」
言うようになりました。

勉強の困りごとが、
体の症状として
出てきてしまったのです。

その子のママは、
フルタイムで働いていて、

保護者面談はいつも
生徒が帰ったあとの
遅い時間でした。

本当に一生懸命なママでした。

わが子のことを理解したい。
できることなら助けてあげたい。

そんな思いで、
いつも話を
聞きに来てくださいました。

そのママの中には

「やればできるはず」

「”やるべきことは、やる”
習慣をつけたい」

という思いもありました。

 
これは、どの親も持っている
ごく普通の思いです。

けれども、
発達グレーゾーンの子にとっては、
その“普通”の期待が、

ときに大きな負荷
になることがあります。

「ちゃんと書きなさい」
「宿題はやらなきゃ」
「やればできるでしょ」

そんな言葉が、
ママの愛情から出ていたとしても、

子どもの脳には

「またできなかった」
「また怒られる」
「やっぱり自分はダメだ」

という記憶として
残ってしまうことがあるのです。

だけど、
ここで終わりではありません。

そのことに気づき、
子どもの
脳の発達に合ったかかわり方
知ることができれば、

いつからでも親子の関係は
変えられます。

書くことが苦手な子に必要なのは、
ただ書く練習を増やすこと
ではありません。

・どこで負荷がかかっているのか

・どんな声かけで
動けなくなっているのか

・どんな順番なら
「やってみよう」と思えるのか

を見ていくことです。

子どもの脳の発達に合わせた
学びの環境は、
おうちから整えていくことができます。

もし今、
宿題のたびに親子で
苦しくなっているなら、

それは、教え方の問題ではなく、
かかわり方を見直すタイミング
かもしれません。
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