ADHD・ASDの子どもの朝の支度が遅い…ママがイライラせずに対応できる距離感の作り方

朝の支度が遅いADHD・ASDの子どもに、ママがイライラせずに対応できるコツを紹介します。長期休み明けや生活リズムの変化でも、子どもが自分のペースで進めやすくなり、ママも少し気持ちがラクになりますよ。
 
 

1.朝の支度が進まない!習慣にならないことにイライラしていた私

 
 
2学期が始まって数週間、朝の支度で子どもにイライラしていませんか?
 
 
「1学期はできていたのに、朝起きてこない」「朝ごはんをダラダラ食べて次の準備に進まない」「支度しないでおもちゃで遊び始める」そんな経験、あるのではないでしょうか。
 
 
夏休み明けで生活リズムが崩れ、学校行事や本格的な勉強が始まるこの時期は、ママも忙しく、余裕がなくなりやすいですよね。
 
 
私の注意欠如・多動症(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)の息子は、長期休み明けは、朝の支度が遅くなることがあります。
 
 
ご飯を食べ終わっても座ったまましばらく動かない。
 
 
 
 
このままじゃ遅れると思って、「着替えて!」「歯を磨いて!」と声をかけると、ゆっくりと支度を始める…。
 
 
「前はできていたのに…」と期待して強く言ってしまうと、子どもは不貞腐れて動かなくなることもありました。
 
 
そんな姿を見ると、「いつになったら習慣になるの?」「怒っても意味ないのにやっちゃった…」と悲しくなり、罪悪感や疲れでぐったりな日々。
 
 
しかし、発達科学コミュニケーションを学んでいくうちに、習慣になりにくいのには、ちゃんと理由があるということがわかってきました。
 
 
それではなぜ、習慣にするのが難しいのでしょうか?
 
 
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2.ADHD・ASDの子どもが習慣にするのが苦手なワケ

 
 
習慣化が難しいのは、ADHD・ASDの子どもには実行機能の弱さや行動を始めるまでにたくさんのエネルギーが必要といった特性があるためです。
 
 

①実行機能の弱さ

 
 
実行機能とは、簡単に言うと「これをやろう!と計画して、順番に沿って行動する力」のことです。
 
 
朝の支度で考えると、起きる→顔を洗う→朝ごはんを食べる→歯を磨く…など順序立てて進める力のこと。
 
 
この力が弱いと、今何をして次にこれをして…のような見通しを立てながら行動するのが苦手になったり、途中ですっぽりやることが抜けてしまうことがあります。
 
 
長期休みで生活リズムが途切れると、1学期に身についていた習慣もリセットされやすくなるのです。
 
 
 
 

②行動を始めるまでたくさんのエネルギーが必要

 
 
自分がやりたいことにはすぐ取りかかれる一方で、気が進まないことには時間がかかりがちです。
 
 
「今まで休みでゆっくりできたのに、学校が始まって行かなきゃならないのか…あ〜気が重いな」という心理状態では、行動を始めるまでに多くのエネルギーが必要なため、朝の支度が遅れやすくなります。
 
 
こうした特性からくる行動は、怒っても改善しにくいことが多いのです。
 
 
むしろ怒られることで自信をなくし、ますます動けなくなることもあります。
 
 
では、どうしたらイライラせずに対応できるのでしょうか?
 
 

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3.朝の支度が遅いADHD・ASDの子どもにイライラしないための距離感と声かけ

 
 
私が実践して効果を感じたのは、物理的に距離をとることです。
 
 
子どもを「できてるかな?」「進んでるかな?」とずっと見ていると、できていないことばかり目に入って、つい口を出してしまいがちです。
 
 
発達特性のある子どもは、こうした雰囲気を敏感に感じ取りやすいです。
 
 
そこでママは、家事や自分の支度など別のことに意識を向け、子どもと距離をとって意識を分散するようにすると、イライラが減り、冷静になりやすいのです。
 
 
 
 
冷静になったら、子どもの様子をちらっと見て、穏やかな口調でできていることをそのまま言葉で伝えます。
 
 
「ご飯、あともう少しで食べ終わるね」
「歯磨きできてるね」
「着替え始められたね」
 
 
次に何をするか迷っていそうな時は、「歯磨きできたね。次は着替えようか」というように、”できていること+次の行動”をセットで伝えてあげるといいです。
 
 
このように伝えることで、「自分はできているんだ。よし、次もやろう」と意欲が湧きやすくなります。
 
 
私の場合は、子どもの様子をちらちら見ながら家事に集中することで、イライラして指示ばかり出すことが減り、子どもも自分のペースで朝の支度を進められるようになりました。
 
 
結果的に、私も気持ちに余裕ができて、家事まで片付いて一石二鳥!
 
 
明日の朝は、じっと見張る代わりに、家事を進めながら様子を見てみてください。
 
 
ほんの少しの距離感が、ママの心をラクにしてくれますよ。
 
 
 
 
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執筆者:高田紗也子
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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