不登校で運動不足になった子どもに悩んでいませんか?この記事では、ADHDタイプの子どもが運動を続けにくい理由と、近い目標を決めて「今どれくらいできたか」をすぐ分かるようにする歩数計の工夫をお伝えします。
1.不登校で運動不足になった息子に悩んだ日々
不登校になって家で過ごす時間が増え、運動不足や子どもの体重増加が気になっていませんか?
わが家の注意欠如・多動症(ADHD)の息子は、不登校や登校しぶりが始まる前は外遊びが好きでよく体を動かしていました。
ところが、学校へ行く機会が減るにつれて、通学や外遊びなど日常的に体を動かす時間も少なくなってきたのです。
週に3回ほど外出することができていましたが、車での移動での遠出が多く、不登校になってからは運動不足になっていました。
その上、元から食いしん坊なので体重はどんどん増えていく…。

息子自身も、体重が増えたりお腹が出てきたりしたことを気にしていて、運動したほうがいいことはわかっていました。
それでも、なかなか行動に移すことができず、次第に外出することまで億劫になっていったのです。
そんな息子を見て、私も「このまま運動不足が続いて体重増加や健康面に影響が出たら心配」と思っていました。
ADHDの息子の対応を発達科学コミュニケーションを学ぶ中で、息子の場合、「運動した方がいいよ」と声をかけるだけでは、なかなか行動に移せないこともわかっていました。
そこで、息子が自分から動き出すには、行動したくなるきっかけが必要だと考えました。
体重を減らすための運動を目標にするのではなく、まずは息子自身が「ちょっと動いてみようかな」と思えるきっかけをつくれないかと思ったのです。
2.「運動したほうがいい」と分かっていても動けない理由
不登校になると、学校へ行くことで自然にできていた運動の機会が減り、運動不足になりやすくなります。
だからといって、運動させることを目標にしても結果が出るまで時間がかかり、今すぐ実感しにくいものです。

とくに、ADHDタイプの子どもは、『健康のため』のような先の大きなメリットよりも、「できた」と今すぐにわかる結果や、すぐにもらえるご褒美のほうが行動するきっかけになりやすい傾向があります。
その背景には、やる気や行動のきっかけに関わる脳の「報酬系」という働きがあり、そこにはドーパミンという神経伝達物質も関係しています。
ドーパミンは、ご褒美を実際に受け取ったときだけでなく、「この先にご褒美が待っている」と期待するときにも分泌され、行動する意欲やきっかけにつながります。
息子のように先のメリットだけでは行動につながりにくい子には、「今日は何歩歩いたか」のようにすぐわかるような工夫が行動のきっかけになると考えました。
今回の歩数計は、まさにこの「先の大きなゴール」ではなく、今どこまでできているかがすぐにわかるようにするために使いました。
3.子どもが自分から歩きたくなる歩数計の工夫
我が家では、「健康のために運動する」という先の目標ではなく、「今日は5000歩歩く」という目の前の目標をつくり、歩数計でその結果がすぐ分かるようにしました。
私が取り入れた方法は、次の3つです。
① 歩数計のついた腕時計を子どもと一緒に選ぶ
子どもの好きな色やデザインを選ぶことでやる気につながるようにしました。
② 1日の目標を本人と相談して決め、達成したらご褒美が得られるようにする
我が家では、5000歩歩けたらシールを1枚もらえることにしました。シール1枚は10円として、貯めたシールを後からお金に交換しました。
③ 毎日5000歩できなくても続けられるルールにする
5000歩歩いた翌日は、5000歩に届かない歩数でもシールを1枚もらえるようにするなど、5000歩に届くことだけを目標にするのではなく、少しでも歩くことを続けられるようにしました。
こうした工夫を続けるうちに、息子自身の行動が少しずつ変わっていきました。

歩数計なら、歩いた直後に数字が増えて「今何歩・あと何歩」が分かります。
その結果、エスカレーターやエレベーターを使わず「階段にしよう」、5000歩に近づくと家の中でも「もう少し歩こう」と言うようになったのです。
外出しない日は家の中で卓球をしたり、私が誘うと近所のコンビニまで歩いて行ったりすることも増えました。
週1〜2回行っていた小学校の部分登校や別室登校にも、車ではなく歩いて行くようになりました。
さらに、筋トレも「やりたいときになんとなくやる」のではなく、1日おきにする予定をカレンダーに書き込み、計画的に取り組むようになりました。
こうして振り返ると、私が「運動しよう」と声をかけて動かしたのではありません。
「今日は5000歩」という目標を決め、今どれくらい歩けているかわかるようにしたことで、息子自身が「もう少し歩こう」「どうしたら歩数を増やせるかな」と考え、自分で行動を選ぶようになったのです。
大切なのは、子ども自身が「これならやってみよう」と思える目標を決め、今どれくらいできているかを見えるようにすることです。
不登校による運動不足が気になっている方は、まずはお子さんが取り組めそうな目標設定から始めてみてください。
その中でも歩数計を使った目標設定は、運動に抵抗があるお子さんも取り組みやすそうだと感じたので、よかったら試してみてくださいね!
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執筆者:長谷川アン
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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