未熟児で生まれてすべての成長がゆっくりだった息子の対応に悩んだとき、発達科学コミュニケーションに出会って子育ての軸ができました。ADHDタイプとわかってからの息子への関わり方の一つを紹介します。
1.未熟児の息子はすべてがゆっくり成長
息子は産まれるまでに色々なトラブルが続き、とても大変な出産でした。
切迫流産で出産まで2カ月の入院、どうにか36週まで頑張って、帝王切開で出産した息子は未熟児ですぐNICUに連れて行かれました。
幸い1カ月ほどの入院で退院することができましたが、そんな出産をしたので生きてくれているだけで感謝の気持ちでいっぱい。
息子の成長が遅いことは小さく産まれているから当たり前と思っていました。
歩くことも話すこともすべてがゆっくりだったので、息子が文字に興味を持たないこともそのうち読むかな?くらいの気持ちでいました。
保育園時代に文字を教え始めましたが、なかなか覚えられず、やっと覚えてもバランスが悪くて読めないような字も多かったです。
2.小学生はゆっくりなままじゃダメ⁉息子の字が汚いことに焦る母
すべての成長がゆっくりな息子も小学生になると、周りの子との差はほとんど感じられないくらいになっていました。
そこで気になり出したのが、文字の汚さでした。
読めるならまだよくて、何が書いてあるのか分からなかったり、枠からはみ出し過ぎて書ききれていなかったり…。
宿題をやっていてもこれは数字?平仮名?と悩んで〇が付けられなかったり、連絡帳の字が汚くて大事な連絡がわからなかったりしました。
一番困ったのは書いた本人に聞いても、なんて書いたのかわからない!となってしまうことでした。
こんな字じゃテストで〇がもらえないのでは…?と心配になった私は、毎日宿題の文字もチェックするようになりました。
文字が汚いものは書き直しをさせたので、ただでさえ理解力が弱く宿題に時間がかかる息子はさらに時間がかかって、毎日なかなか終わりませんでした。
今考えると、息子もよく頑張ったなと思いますが、そのときは私なりに必死でした。
3.そうだったんだ…ADHDタイプの息子の苦手の理解
息子がほかの子とちょっと違うということは感じていたのですが、なんとか乗り越えられて来たので、息子がやっぱりADHDタイプなんだ!と確信したのは実は最近なんです。
思春期に入って来たこともあり、私の話をちゃんと聞いてくれないと感じるようになりました。
「どうせ俺なんか」という否定的な言葉が多く、このまま成長していって大丈夫だろうかという不安を持ったときに発達科学コミュニケーションの水本さんに出会いました。
私が感じていた困りごとをわかってくれる、やっぱりうちの子ちょっと違ったんだ、とスッキリした気持ちになったことを覚えています。
そして学んで行くうちに、息子はADHDタイプの特性から注意して見ることが苦手なのだということがわかりました。それで、文字を書くことが苦手だったのです。
また記憶力の苦手もわかり、覚えていられないから急いで書いていて字が汚いということもわかりました。
この時点ですでに5年生。もう少し早く知っていたら…と思う事もあります。
4.息子の好きなことをやってみよう!模写チャレンジ!
発達障害のお子さんに限ったことではないですが、脳の発達を促すには、好きなことをすると良いと聞き、私が考えた息子の好きなことは「絵を描く」ことでした。
模写なら、絵を注意深く観察してから描くし、見て覚えて描くという作業は文字を書くことに通じる部分があると思ったからです。
始めは家族で模写大会をしました。YouTubeで息子の好きなアニメの絵の描き方を調べてよく見ながら描くように促しました。
家族でやったのは二回でしたが、そのあとも息子は一人でその方法で描くようになりました。
始めはうまく描けずに怒ったりもしていた息子でしたが、好きなことだったことで模写力はめきめき上達してクラス内でもお友達に一目置かれるほどになりました。
担任の先生から「クラスキャラクターを作って描いて欲しい」と頼まれるようになったりして、絵を描くことに自信が持てるようになったことが見ていて伝わって来ます。
5.子どもの「好き」から発達が加速!夢は漫画家?
そして息子は模写力が上がるとともに、字も読みやすく書くようになりました。
正直そんなにうまくいくとは思っていなかったのですが、目論見通りに絵を描く力が文字にも影響したようです!
急いでいたり余裕がないときは汚い字のときもありますが、必要なところでは丁寧に書こうと自分で考えているようで、習字などはきれいに仕上げています。
自分の意識次第できれいに書けることがわかったので、私も汚い文字のときがあっても気にしなくなりました。
息子は最近「将来漫画家になろうかなぁ」なんて言ったりもしています。
他にもやりたいことはたくさんあるようですが、好きなことを伸ばしたら夢まで膨らみました♪
発達科学コミュニケーションでは、子どもの「得意から伸ばそう」は鉄板になっています。
レゴが得意だったらレゴを、パズルが好きだったらパズルを、走るのが得意だったら走ることをやらせてあげてみてください。
そしてそのときにちょっとだけいつもと違うミッションを加えてみてください。
それができるようになったとき、我が家の息子のように自然と字もきれいになっているかもしれません。
それができるようになったとき、我が家の息子のように自然と字もきれいになっているかもしれません。
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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