ADHDグレーゾーンの子どものできないところばかりに目が行ってしまっていませんか?今回はあの有名なアニメから学ぶADHDグレーゾーンの子どもへのオススメの対応を紹介します。
1.大人になって改めて見るのび太くんのママ
お子さんが好きなアニメを親子で一緒に見ることはありますか?
我が家の子どもたちは最近ドラえもんにハマっていて、新しいものから古いものまで色々見ています。
古いものは私が子どものころ見ていたものなので、懐かしいなぁと思いながら眺めています。
改めて大人になってから見ると、のび太くんのママって常に怒っていますよね。
原作が漫画なので誇張したキャラクターになっているとは言え、口を開けば「宿題しなさい!」か「勉強しなさい!」と言っている気がします。
のび太くんのできないところばかりに目が言ってしまって、常に怒っているママ。
宿題をちゃんとやることが正しいと思っているので、とにかく宿題をやらせようとしています。
これは私も少なからずそういうところあるかも…と感じた部分です。
子どもに宿題はちゃんとやらせなきゃ、と思っていたのでなにより優先してやらせていました。
帰って来たらまず開口一番は「宿題やりなさい!」でした。
この姿が自分もちょっとでも当てはまるかもなぁと感じたママは注意が必要かもしれません。
2.知ってる?のび太くんはADHDタイプではないかと言われている話
発達障害を学んでいると割と有名なのが「のび太くんは注意欠陥多動性障害(ADHD)だろう」という話です。
ADHDは脳の未発達により苦手な部分が現われますが、のび太くんはADHDタイプの特徴の苦手さが色々な場面で見て取れるからなんです。
例えば、テストの答案は大体0点ですが、回答をよーく見てみると、実は途中までは合っていたり、考え方がズレてしまっているだけだったりします。
これは聞かれていることを正しく受け取れていないという不注意と理解力の苦手が見て取れます。
この苦手は脳の未発達から来る特徴なので、本人の意識で変えられることではありません。
それでも、学校では先生に怒鳴られ、家ではママに叱られ、のび太くんは「どうせ僕なんか」と自信がなくなってしまっています。
3.できないところを指摘するしつけが合わないADHDタイプ
ではのび太君くんのママはガミガミ怒るだけのママかというと、そうではないんですよね。
母の日にのび太くんが積んできたタンポポをあげたとき、涙を浮かべて喜んでいるシーンもあるんです。
ママは本当はのび太くんの優しいところやいいところをちゃんとわかっているのです。
それにも関わらず、普段はのび太くんのできないところばかりに目が行ってしまってガミガミいうママになってしまっています。
日本のしつけがよく表れていると思いますが、できないところを指摘して、できるようになるまで言い続ける方法です。
この方法はADHDタイプの子には実は全く合っていません。
「できていないと注意された」というネガティブな感情だけが残り、やる気を奪ってしまうのです。
4.いいところ探しから始める対応が正解!
じゃあADHDの傾向が見られるのび太くんにはどう対応してあげたらいいのかというと、本人ができていること、得意なことを見つけて伝えることです。
のび太くんにも良いところはたくさんあります。
誰にでも平等に接することができること、道具を使うときの思いつきの機転の速さ、それからあやとりと射的が得意という意外な一面もあります。
脳はできた!と感じたときに発達が進むことがわかっています。
実際のび太くんも自分の良さを発揮して問題が解決できたときや、得意なことを生かして活躍したときに大きく成長しています。
つまり、普段できていることや得意なことに注目してそこを認めてあげることが大事なんです。
まずは今日からすぐできることとして、お子さんをよく観察してみてください。
そして、どんな小さなことでもいいので普段の生活の中でできていることや得意なことなどの良いところを見つけてください。
そして見つけたらそれをお子さんに言葉にして伝えてあげてくださいね。
いつもできないところばかりを怒られていたお子さんは、それだけでもやる気が出たりします。
続けていると、どんどんお子さんが変わって行くのが目に見えてわかるようになりますよ!
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
のび太くんも大人になると立派な科学者になっていますよね!ADHDタイプキッズの隠れた才能を伸ばしたい!と思った方はSTELLA*Schoolで一緒に学んでみませんか?個別相談もお受けしています。