宿題をやりたくない子どもへの最強の切り札は成功体験の記憶の上書き

何回言っても子どもが自分から宿題に取り組んでくれなくて悩んでいませんか。解決の最強の切り札は、宿題をやりたくない理由を知ることと、自分はできる!という成功体験の記憶を上書きすることです。子どものやる気がグッと変わりますよ。
 
 

1.宿題をやりたくない子どもとのガミガミバトルが続く毎日

 
 
ADHDタイプのお子さんのことで個別相談に来られる方からとても多い相談が、宿題や課題の取り組ませ方についてです。
 
 
一学期の間はどうにかできていたものも、二学期中盤になって来ると宿題の量も多くなってきたり、内容も難しくなってきたりしますよね。
 
 
それなのに、子どもは帰って来たらすぐ遊びに行ってしまったり、ゲームをしていて宿題を始める気配がない…。
 
 
心配になって声をかけると、「わかってるよ!」なんてキレられたり、あるいはいくら言っても全然動かなかったりしませんか?
 
 
そうなるとママも段々イライラしてきて、ついには「いい加減にして宿題やりなさい!」と大きな声で怒ってしまったりしますよね。
 
 
 
 
我が家の息子も、以前は宿題を一切やりませんでした。
 
 
いい加減言わなくても自分でやってよ!と何度も思いました。
 
 
あるいは、もう知らない!と思って放っておこうと思うのに、やっぱり気になって口を出してしまう…そんなことの繰り返しでした。
 
 
先生が気を遣って学校でやるように促してくださっても断固拒否!
 
 
一体なぜそんなに宿題をやりたくないのかわからず、ただモヤモヤする毎日でした。
 
 

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2.宿題や勉強へのやる気が左右される環境の変化

 
 
こんな風に毎日の宿題バトルに悩んでいた私ですが、息子はもともとやる気がなかったとか、宿題や勉強をやらなかったわけじゃないんです!
 
 
幼稚園時代はわりとお勉強もする園だったこともあって、色々なことに取り組んでいました。
 
 
1年生になってからも、学校の宿題に加えて公文もやっていましたし、他に習い事もやっていました。
 
 
 
 
周りからもクラスに1人2人はいる「少しヤンチャな元気な子」くらいに思われていたので、否定されることはありませんでした。
 
 
もちろんお友達とケンカすることもありましたが、意味がわからないことで怒りだすようなことはなく毎日を楽しく過ごせていたと思います。
 
 
それが転校で急に環境が変わったことをキッカケに、息子はどんどんやる気がなくなって宿題をやりたくない気持ちが強くなってしまったのです。
 
 
つまり、環境の変化が子どもの宿題や勉強のやる気に関係するということです。
 
 

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3.何でダメなの?ADHDタイプの子のできないところを注意するママの言葉

 
 
ではどうして息子が宿題をやりたくないという気持ちになり、やるべきことなのにやらなくなってしまったのでしょうか。
 
 
考えてみると、今と比べて息子自身が宿題をやる自信や余裕がないという違いがあったのです。
 
 
なぜかというと、息子は転校した学校で注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの特性から起こる行動や言動を理解してもらえず、怒られたり責められたりしやすい環境になっていたからです。
 
 
この時期は私も息子がADHDグレーゾーンだと思っていなかったので、正しい対応の仕方がわからずただただみんなと同じ行動を求めてしまっていました。
 
 
 
 
必死にできないところを注意してなんとかしなくては!と思っていたんです。
 
 
息子は急にADHDタイプには合っていない間違った対応を受けるようになったことで、自信や余裕が奪われてしまったのだと思います。
 
 
どうせ僕なんかというネガティブな感情が強くなってしまいました。
 
 
ネガティブな感情は脳の発達を遅らせてしまう原因の一つです。
 
 
そのため発達が進まない状態になってしまった息子は、今までできていたことや、やればできることまでやりたくてもできなくなってしまいました。
 
 

4.自信を取り戻して宿題をできるようになる最強の切り札は成功体験の記憶の上書き

 
 
そんな息子も、今では私がうっかりうたた寝してしまっているときでも、その間に自分で宿題を終わらせているようになりました。
 
 
こんな風に息子が自分から進んで取り組めるようになったのは、成功体験の記憶を上書きして自信がついたからです。
 
 
成功体験と言っても、なにか特別なことに取り組ませたとか、新しく習い事を始めさせたとかではありません。              
 
 
私がやったことは、毎日の生活の中でできていることを見つけて伝えたり、褒めることです。
 
 
実はこれも立派な成功体験の記憶になります。
 
 
具体的にどんなことかというと、
「今日は自分で起きれたね!」
「ごはんしっかり食べられたね!」
といった、当たり前の行動でもしっかりできていることを見つけて伝えてあげる、つまり「肯定する」ことが大事です。
 
 
 
 
肯定していると、脳に自分はできるんだという成功体験として記憶させることができます。
 
 
そして小さなことでも、これもできてる、あれもできてると量を積み重ねて上書きすることでどんどん自信がついて行くのです。
 
 
つまり、宿題をやりたくない子どもが自分でやるようになる最強の切り札は、成功体験の記憶の上書きということです。
 
 
もし今、お子さんが宿題や勉強をとても嫌がっているとしたら、自信がなくてしんどいことにチャレンジする気持ちが湧いてこない状態になってしまっているのかもしれません。
 
 
そんな状態かも…と思われたら、できているところを肯定することで「自分はできる!」と成功体験の記憶に上書きして自信をつけてあげてくださいね!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
できているところが見つけられない、どうやって声をかけていいのかわからない…という方はちょっとしたコツがあるので、直接お話してお伝えできる個別相談も利用してみてくださいね!
 
 
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