発達障害グレーゾーンの子どもに興味のないことをチャレンジさせるお母さんの「後ろ姿」

子どもに習い事や新しいことに挑戦させたい!と思っても全然興味を示してくれない、ということはありませんか?特に発達障害グレーゾーンの子どもは興味を持ちにくい理由があります。そんなときは言葉で説き伏せるのではなくお母さんがやって見せることが子どものやる気を引き出します!
 
 

1.発達障害グレーゾーンタイプの子どもは興味のないことは拒否

 
 
子どもがお家でゲームやYouTubeばかり…運動でもさせたいと思って習い事の見学などに連れて行っても全く興味を示してくれない、ということはありませんか?
 
 
現代っ子は外で遊ぼうものなら近隣からうるさいと苦情が入ったり、公園なのにボール遊びができなかったりとただでさえ体を動かす機会が減っていますよね。
 
 
さらにはやめるのが難しい作りになっているゲームやYouTubeのおかげで、園や学校から帰宅後は家で過ごすことが多いという子も増えています。
 
 
運動不足なのではないかと心配になる気持ち、よくわかります。
 
 
それなら!と習い事を調べまくり、なにか子どもの興味を引くものはないかと見学に行っても、当の本人に「つまんない!」「やらない。」と拒否されてしまう…せっかく調べたのにとガッカリしたことがあるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
 
 
特に発達障害グレーゾーンの子どもは、自分が興味のないことにはやる気を出してくれないとか、知らないことはやりたくないという反応を見せることが多いです。
 
 

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2.拒否する感情が働くグレーゾーンの子どもの脳の仕組み

 
 
実は発達障害グレーゾーンの子どもは、脳の働きに苦手があることで他の子どもよりやる気を出しにくい仕組みになっています。
 
 
例えば注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの子どもの場合、脳の前の方に位置する前頭葉と言う部分に発達の未熟があり、苦手だけどやってみよう!という気持ちをコントロールすることが苦手です。
 
 
ADHDグレーゾーンタイプは行動力はあることが多いので、興味を持てばやる気になりますが、興味が湧かないことにはなかなかやる気が出せません。
 
 
また、自閉症スペクトラム障害(ASD)グレーゾーンの子どもは脳の中でも偏桃体という部分が大きいことが多いということがわかっています。この部分が大きいと不安が強く働きます。
 
 
そのため、自分の知らない環境やものごとには不安になり、やりたくないと拒否を示す子どもが多いです。
 
 
このように発達障害グレーゾーンの子どもは、意識して嫌がっているというよりは、脳の仕組みで拒否する感情が働いているのです。
 
 

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3.新しい環境や新しいことになかなか動けない子どもが見ているお母さんの背中

 
 
我が家の子どもたちはそれぞれADHDとASDグレーゾーンの特性を持っていて、そういう場面が何度もありました。
 
 
私は若いころからダンスをやっていて、出産後は踊れなくなっていたので子どもたちにはぜひやらせたいと思っていました。
 
 
ダンスは音に合わせて考えたり体を動かすので、脳の発達の面からみてもとっても良いんです♪
 
 
私が好きなことをやらせて発達まで伸ばせるなら一石二鳥!と思い、何度か見学や体験に参加させてみましたが、子どもたちにはことごとく拒否されました…。
 
 
月日を空けてもう一度声を掛けてみても「やらない。」の一言だったので泣く泣く諦めました。
 
 
それが、最近私がダンスをまたやるようになり、レッスンに一緒に連れて行くようになったら真似して踊っていたり、やってみようかなーなんて言うようになったのです!
 
 
子どもはどんな子でも基本お母さんが大好きですよね!大好きなお母さんが楽しくやっていることはよく見ていて、興味が湧くんです。
 
 
 
 

4.ソーヤー効果でやらせるのではなく自分からやりたいと思うこと

 
 
レッスンの間は子どもたちはゲームをやっていて、見ている雰囲気はありませんでした。
 
 
私も諦めていたので、今回は「やってみる?」などの声は一切かけていませんでした。
 
 
それが実はちゃんと見ていたことに驚きでした。
 
 
他の人が楽しそうにやっていると、「あれ?!やらないともしかして損している?」というソーヤー効果と言う効果が働くそうです。
 
 
それが、大好きなお母さんがやっていると子どもたちにはさらに「あれ?お母さんがあんなに楽しそうなんてすごく楽しいことなのかも⁈」と感じるのです。
 
 
よく、『親の背中を見て子は育つ』と言いますが、正にその通りなんです。
 
 
発達障害グレーゾーンの特性を持っていて新しいことに動きにくいお子さんには、お母さんやお父さんがまず楽しんでやっているところを見せてあげてほしいと思います。
 
 
お子さんに「やらせる」のではなく、「自分からやりたい!」という気持ちになるようにこれでもかというくらい楽しんで見せてあげてください。
 
 
親子で一緒に楽しんで取り組めることができたら素敵ですよね!
 
 
 
 
新しいことをやると脳にたくさん刺激が入ることで発達が促されるので、ぜひ試してみてくださいね。
 
 

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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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