決めつけないで!!宿題しない子ではなく、宿題に困っている子です!!発達障害・ADHDタイプの子どもが感じている世界とは

「うちの子、宿題しない子なのよね」とガミガミ怒っているお母さん!!もしかしてそれ、宿題しないのではなく、困っているのかもしれません。発達障害・ADHDタイプの子どもが感じている世界を知って、アプローチの方法を変えてみませんか?
 
 

1.タイプチェック!!お子さんに当てはまる困りごとはありますか?

 
 
今日は発達障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)タイプのお子さんが宿題に取り組みにくい理由についてお話しします。
 
 
その前に、まずADHDの特性について書きたいと思います。お子さんがどこに困り感を抱いているのかを知らなければ、正しいアプローチ方法がわからないからです。
 
 
わからなければ、いつまでたってもお互いイライラ!!宿題の親子バトルはなくなりません。
 
 
ADHDの特性は大きく分けて3つあります。
 
 
●不注意タイプ 
集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。
 
●多動性タイプ 
じっとしていることが苦手で、落ち着かない。
 
●衝動性タイプ 
思いついた行動を、行ってもよいか考える前に行動してしまう。
 
 
ここで、タイプチェック!! 下の項目が当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
 
 
当てはまる項目が多ければ、そのタイプの傾向が大きいということです。
 
 
 
 

◆①不注意タイプ

 
 
・好きなこと、興味のあることになどには集中しすぎてしまい、切り替えられない
 
相手の話を聞いていないように見える
 
・勉強などで、ケアレスミスが多い
 
・勉強や遊びの途中で注意がそれて投げ出す
 
・自分の順番を忘れてしまう
 
・音や音声に敏感で、気が散りやすい
 
・勉強や遊びに必要なものをなくしてしまう
 
・勉強や遊びを順序だてて行うことが難しい
 
・同じことを繰り返すのが苦手
 
 

◆②多動性タイプ

 
 
一方的にしゃべる
 
・しゃべりだすと、ずっとしゃべっている
 
・授業中、じっと座っていられなくて立ち歩く
 
力の加減がわからない
 
・夢中になりすぎて、周りが見えなくなる
 
 

◆③衝動性タイプ

 
 
・横から割り込む、一番にこだわるなど、順番を待つのが難しい
 
・他の人がしていることをさえぎったり、邪魔したりする
 
・質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう
 
・すぐにカッとなり、手が出やすい
 
 
実際は、どれか1つの特徴を単独で持っていることは少なく、3つの特徴を少しずつあわせもっているお子さんが多いです。
 
 

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2.発達障害・ADHDタイプのお子さんが宿題に取り組みにくい理由とは

 
 
それではタイプ別に困りごとを解説していきますね。
 
 

◆①不注意タイプ

 
 
不注意タイプのお子さんは、話に注意を向けることができていないので、そもそも先生の話を聞けていないことが多いです。
 
 
ですから、宿題が出ていることすら記憶が曖昧です。
 
 
先生の話が聞けていないということは、つまり授業の内容を聞けていないので、内容を理解することが難しくなります。
 
 
その結果、「宿題が難しい!!」と感じている可能性があります。
 
 
集中力が続かないので、宿題をしていてもおもちゃ箱のおもちゃが気になり、ちょっと触るつもりが本気で遊んでしまったりします。
 
 
また、このくらいの量の宿題に対してどれくらいの時間やれば宿題が終わる、という見通しを立てるのも苦手です。
 
 
そのため、たとえ5分で終わる宿題でも、宿題をやること自体が、はまったら抜けられない底なし沼のように感じられ、やる前から断固拒否!!ということになります。
 
 

◆②多動性タイプ

 
 
多動性タイプのお子さんは、なぜ授業中にじっとしていられないのでしょうか?
 
 
座っている姿勢を維持できない原因として、
 
 
・バランスの崩れを感じ取る感覚がうまく働いていないため、姿勢の維持や調整に気を配りづらいこと
 
・身体への力の入れ方や、関節の動きを感じ取る感覚がうまく働いていないため、体の動かし方の細かい調整が難しいこと
 
 
があげられます。つまり自らの意に反して身体が勝手に動いてしまう、ということですね。
 
 
このような状況で宿題に集中するのは至難の業です。
 
 
 
 

◆③衝動性タイプ

 
 
行動が唐突だったり、思いついたら即行動してしまうということは、彼らの頭の中は常にフル回転で新しい考えがクルクル生まれては消えているということです。
 
 
そんな状況で1つのことに集中すること自体がそもそも厳しいのです。
 
 
計算などの単純な課題ならいいかもしれませんが、少し難しい文章問題などになると、深く考えることが要求されます。
 
 
そして、理性的に動くことが苦手なので、やりたくないことを我慢してやることに非常に苦痛を感じます。
 
 
ですから、頭の中は宿題以外のことでいっぱいなのに、この状況でもっと頭をつかう宿題をやるのは無理だ!!と感じてしまうことが多いのです。
 
 

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3.脳のクセからくる苦手は、いくら頑張っても限界があります!!

 
 
タイプ別チェックはどうでしたか?子どもたちの感じている世界がちょっとでもイメージできましたか?
 
 
どのタイプにせよ、これらは脳のクセからくる苦手なので、どんなに本人が頑張っても「限界」があります!!
 
 
あなたは「限界」と聞くとどんなことを想像しますか?辞書には「その状態をもちこたえることのできるぎりぎりのところ」と書いてありました。
 
 
私は「特訓に特訓を重ねてフラフラで立っているのもやっと」という状態を想像しますが、子ども達の「限界」って、大人が「いやいや!!これくらいできるやろ!!」と思ってしまうくらいのレベルだったりするんです。
 
 
では、私たち親はどんなふうに子どもにアプローチしていったらいいのでしょうか?
 
 
何度も言いますが、怖く怒っても、ガミガミ言ってもダメですよ。宿題にネガティブな記憶を残すだけです!!
 
 
 
 

4.宿題しない子ではなく、宿題に困っている子の発達を加速させる方法

 
 
ではどうするのかというと…それは、脳自体を発達させること!!そして、宿題に対して、成功体験をスモールステップで上書きすることです。
 
 
でも、なぜ脳の発達なのでしょうか?
 
 
実は脳は発達していくにあたって順番があり、その順番通りに発達するしくみになっています。積み上げ式なんですね。
 
 
ですから、まだ発達が充分ではないところをすっ飛ばして、次のところをいくらトレーニングしても、できるようにはなりません。
 
 
だから発達科学コミュニケーションでは、まず脳の発達を促進させる声かけやコミュニケーションを学んでいきます。
 
 
「宿題やったの?」「また間違えた!!」の声かけから、ランドセルから教科書だせたね」「自分から1問やったの?すごい!!」という超スモールステップの褒めにシフトチェンジするだけで、お子さんの様子がおちついてきますよ。
 
 
そしてポジティブなコミュニケーションが習慣になってくると、びっくりするくらいお母さんの指示が通りやすくなります。
 
 
そして何よりお子さんに「自信」がつくので、「ちょっと嫌だけど宿題にもチャレンジしようかな?」という気持ちが出てきます。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
自分自身でもどうしたらいいかわからないことで怒られるって本当に辛いし、何よりお子さんが怒られ続ける毎日はもうおしまいにしたいですよね。
 
 
それを助けてあげられるのは他でもないお母さんのコミュニケーションです。
 
 
もっと詳しく知りたい!!と思われた方はぜひご連絡ください。楽しくお話ししながら宿題バトルから卒業する一手をお渡しします。
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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