ADHDグレーキッズがこちらが言ったことに対して、否定的に受け取ったり思い込みが激しいと感じることはありませんか?そう受け取ってしまうのには理由があります。色々な考えがあることを大人になる前に教えていきたいですね!
1.思い込みで言葉を否定的に捉える息子への疑問と不安
我が家の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンです。
息子は幼いころは言葉が遅く、なかなか会話ができませんでした。
大きくなって来てからも、言いたいことがうまく言葉にできなかったり話が噛み合わなかったりと「会話」というコミュニケーションに苦手があるなぁと感じていました。
そんな息子が自分の気持ちを言えるようになって来たころ、困ったことが起こるようになりました。
それは、息子の言葉の受け取り方が違っていて、思い込みで怒りだすということです。
こちらが話した内容について、思いもしないような受け取り方をして一人で怒りだすので、なぜ怒っているのか見当が付きませんでした。
例えば、4つ年の離れた妹と息子に同じことを言っても、全く同じことを言っているのにも関わらず「どうせ俺が悪いんだろ」とか「俺ばっかり怒れらる」と言って拗ねてしまうのです。
また、「学校の友達がみんな自分の悪口を言っている」「みんなが自分だけ仲間外れにする」と言って来ることもありました。
その話だけを聞くと心配になり、確認してみると実際には全然違うことが起きていて、息子が言うような内容ではなかったりしました。
そんなことが何度もあったので、段々息子の言うことが信じられなくなって行きました。
そして、言葉を否定的に捉えることや思い込みが激しいこと、年下の子と比べるという年相応ではないと思える行動など、このまま成長していったらこの子はどうなってしまうんだろう…と不安になっていました。
2.ADHDグレーキッズが思い込みが激しいと思われてしまう原因
ADHDグレーキッズは周りから思い込みが激しいと思われがちです。
それは、グレーキッズが息子のように言われたことを違うように受け取って、自分が悪者だと感じて怒ってしまうことが多いからです。
言ってもいないことで怒り出すので、周りからは「そんなこと言ってないのに…。」と思われてしまいます。そのせいでお友達と距離ができてしまったりすることも…。
ADHDグレーキッズは脳の前頭葉という部分の発達に未熟があり、理解力に苦手があることが多いです。
そのため、自分の中だけのルールができあがっていることがあるんです。
そのルールがほかの人と違っていたとしても自分では気づきません。
そしてそのルールと違うことを言われたり、違う対応を受けると否定された!とネガティブに捉えてしまいます。
ADHDグレーキッズはネガティブな記憶が残りやすいという特徴もあるため、どんどん自信を失くしていってしまい、その結果ほかの人からの言葉を自分の中の解釈で受け取るようになってしまうのです。
実際は違うことを言っているのに、毎回怒ってしまうのでは困ってしまいますよね。
3.日ごろから練習!ほかの人の考え方を伝える方法
ではそんな風に自分のルールがあり言葉を違うように受け取ってしまうADHDグレーキッズが、正しく言葉を受け取れるようになるにはどうしたら良いのでしょうか?
日常生活の中で遊び感覚でできる方法をご紹介しますね!
まず、出かけているときなどに通り過ぎる人にターゲットを決めて「あの人今なにを考えているだろうね?」と質問してみてください。
その人が何を考えているか、思い付いたことをそれぞれ言い合います。
「遊びに行こうとしていてワクワクしている」
「なにかあって落ち込んでいる」
「色々話をしていて楽しい気持ち」
といった風に気持ちを想像します。
「なにかあって落ち込んでいる」
「色々話をしていて楽しい気持ち」
といった風に気持ちを想像します。
これは、人ってみんな色々なことを考えているんだと気付かせるためです。
自分と違うことを考えている人がいるということを感じさせてあげてください。
グレーキッズが言われてたことに対して怒りだしたときは、受け取り方がズレているということが多いです。
だから、こうやってほかの人が違うことを感じているかもしれないということを日ごろから受け入れられるようにしてあげると、自分だけのルールの基準で怒ってしまうことは減っていきます。
あとは、本人が落ち着いてからどう考えていたのかを聞いてみてください。
そして考えを受け入れてあげた上で「こういう意味で言ったんだよ」と伝えていくことで、否定されたわけではないことを覚えさせてあげてくださいね。
ADHDグレーキッズの思い込みが激しいことを心配しているというお母さんは、ぜひ一度子どもと一緒に「あの人何考えてるだろう?」と楽しんで想像してみてください。
今回は具体的な方法をご紹介しましたが、受け取り方が違うグレーキッズは自己肯定感が低いことも多いため、日頃からできているところを伝えることも一緒にやってみてくださいね!
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
ADHDグレーキッズは独特の感覚を持っていることも多いです。それをわかってあげられるかで発達の進み具合も変わって来ますよ!メルマガでも対応のヒントをお届けしています。