帰ってきた途端に自分の話したいことだけを言って来てこちらの都合はお構いなし!そんなお子さんの行動に困っていませんか?そんなときは細かく場面を説明してあげることがオススメです。
1.ちょっと待ってよ!周りを見ずに自分の言いたいことだけを話す子どもたち
我が家には2人の子どもがいます。
それぞれタイプは違いますが、2人とも発達凸凹キッズです。
タイプが違うので、得意な場面や苦手な場面がそれぞれ違います。
受け取り方も違うので対応に困ることがよくあるのですが、そんな2人に共通した困りごとがありました。
それは、自分のタイミングで一方的に話しかけてくるというものです。
自分が言いたいことはこちらがなにかしていようが、誰かと先に話をしていようが、お構いなしで話しかけて来るのです。
2人が同時に話しかけてくることも多々あります。
その度に「自分が先に話してた!」とケンカになるので、いちいち仲裁しなければいけないことにぐったりしていました。
これを外で他の人やお友達にやっていたら…と考えると、頭が痛いところでした。
2.ご存知ですか?発達凸凹キッズが話しかけるのを待てないのには理由がある
話しかけるのを待てない子どもは、発達の凸凹が関係していることが多いということをご存知ですか?
なぜかというと、発達凸凹キッズはそれぞれ脳の特性によって苦手なものがあるからです。
たとえば、理解力の苦手から周りの様子を見ることができないことがあります。
周りの人が今なにをしているのかを見ることや、その人がどうしてほしいと思っているかを考えることが難しいのです。
思いついたら考える前に口から出てしまうということもあります。
その場合、周りがどうだろうと考えるより先に言葉になってしまっています。
思い付いたこと、話したいと思ったことを長く覚えていられなくてすぐに話そうとすることもあります。
あとは、自分のこだわりからこのタイミングでないと嫌だと思ってしまうということもあるんです。
この場合、そのタイミングを逃すと話そうとしなくなります。
このように、特性から来ている理由があるので自分の意思でコントロールすることが難しいことが多いです。
だからと言って、自分のタイミングでしか話せないのは困ってしまいますよね。
今は良くても、大人になってからはより一層困る場面も増えて行ってしまいます。
では、子どもが自分の言いたいことだけを話してくる、話す順番を待てない、そんなときはどうしたら良いのでしょうか。
3.まずやってほしいのは待てない子に気付かせる細かい「場面説明」
子どもたちが発達凸凹の特性から、話しかけてくるタイミングが同時になってしまうことがあるとわかったことで、私が対策を立ててやったことがあります。
それが、細かい「場面説明」です。
子どもたちは特性の理由から「早く話したい!」ということにしか意識が行っていないので、今がどんな状態かを伝えることにしました。
「今、先にお兄ちゃんが話していたから終わるまでもう少しだけ待ってね」
「お母さんはこれをやっていて見られないから見られるまでちょっと待ってくれる?」
というように、なにをしている場面なのかと、どのくらい待って欲しいのかを細かく伝えることにしました。
始めのころは、もういい!と怒ってしまったり、今言わないとなのにー!!と癇癪を起こすこともありましたが、「待ってくれてありがとう。お話はなあに?」と私の対応がブレないようにして行きました。
ここで大切なのは、子どもが「待てた」ということを本人に気付かせることです。
「ありがとう」や「待ってくれたね」ということを伝えることで、待っていられた!という自信になるからです。
我が家の子どもたちは、それを繰り返しているうちに自分から「今話してたから待ってたよ!」と言うようになっていきました。
4.声かけ次第で変わる!自信がつけば「待てない」が「待てる」へ
こんな風に少しずつ待つことを意識できるようになって来た子どもたちですが、それでもまだやっぱり同時に話しかけてくるときもあります。
そういうときは「今なにしているかわかる?」と声をかけると気付いてくれるようになりました。
実は「今なにしているかわかる?」は以前から使っていた言葉でした。
見ればわかるでしょ?と思っていたのでそう言っていたのですが、そのときはピンと来ていないようでした。
それが、何度も細かく場面を伝えるようにしたことで、今なにをしているかを見るという意識が向くようになりました。
また、自分は待てるという自信がついたことで「気付いて待つ」ということができるようになったと感じています。
もし、お子さんが話しかけてくるタイミングが気になっているようでしたら、細かく場面説明をして、待てたことを気付かせるということを試してみてくださいね!
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、それぞれ感覚が違うことで衝突してしまうことも多いです。そんなときどう対応すればいいのかを知っているかどうかで子どもの困りごとは減って行きます。対応方法はメルマガでもご紹介しています。