進級前にやってほしい!発達障害・ADHDグレーキッズの不安を減らすお母さんのサポート

3学期も終盤になって来ると子どもの落ち着きがなくなったり、登校渋りを起こしていませんか?この時期発達障害・ADHDグレーキッズは進級への不安から不安定になりやすいです。そんなときにやってほしいサポートをご紹介します。
 
 

1.進級前に必ず不安定になり学校を休みたがるADHDグレーの息子

 
 
あと少しで3学期が終わる…という時期になると我が家では必ず波乱が起きます。
 
 
毎年恒例になりつつあるそれは、注意欠如・多動性(ADHD)グレーの息子が「学校に行きたくない!」と言い出すことです。
 
 
毎年、あと数日で今年度も終わりね~…と思っていると、「母ちゃん、俺明日から学校行きたくない。」と言うのです。
 
 
なぜなのか理由を聞くと大抵がお友達トラブル。「〇〇がこう言ってきて嫌だから!」なんてことが多いです。
 
 
だけどよくよく聞いてみると、今に始まったことではないようなことも「嫌だ」と言っていたり、本当に相手の子がそんな言い方したのかな~?と疑わしいこともあります。
 
 
これが毎年この時期なので、きっと息子なりの進級に対する不安の表れなのだと思います。
 
 
 
 
そのまま放っておくわけにもいかないか…と担任の先生やスクールカウンセラーの先生に相談しますが、この時期は次の学年に向けての準備や、移動の先生の引継ぎが始まっていたりと学校での対応は難しいことが多いです。
 
 
さすがに今年は6年生なので、あと少しで卒業ということもあり休まず登校していますが、やっぱり「行きたくない」という発言はしています。
 
 
実はこの時期、不安定になりやすい発達障害グレーキッズはとても多いんです。
 
 

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2.年度の変わり目に不安を抱える発達障害グレーキッズたち

 
 
発達障害・ADHDグレーキッズは環境の変化が苦手です。
 
 
それには脳の発達が関係していて、情報を受け取ることや、受け取った情報の整理・理解に苦手があるため、環境が変わると調子が悪くなってしまうことも多いです。
 
 
情報の整理や理解に苦手があることが多いグレーキッズにとって、教室が変わったり、クラス替えがあったり、担任が変わったりと新しい情報ばかりが入って来る新学期は、毎日情報のアップデートが続くのでとても疲れてしまうのです。
 
 
その上、進級すれば勉強が難しくなったり、宿題が増えたりすることもわかって来るので、学年が上がるほどに新学期への不安は大きくなることが考えられます。
 
 
そしてそれは、発達障害グレーではないお子さんも少なからず同じことが言えますよね。
 
 
 
 
この時期は新しい学年への期待と不安で子どもたち全体が少し落ち着きがない状態なので、ちょっとしたことでお互いに過剰に反応してしまうこともあるようです。
 
 
そんな背景があるので、息子も進級を控えるこの時期になると「学校に行きたくない」という気持ちになるのかもしれません。
 
 

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3.子どもの不安を少しでも減らすためにお母さんができるサポートの方法

 
 
進級に向けて気持ちが落ち着かなくてストレスを感じてしまう発達障害・ADHDグレーキッズには、少しでも不安や嫌な気持ちを減らすようなサポートをしてあげてほしいと思います。
 
 

①いつもより丁寧に関わることで不安を軽減

 
 
発達障害・ADHDグレーキッズはネガティブな感情が残りやすいため、同じ時期になるとフラッシュバックのように思い出してしまっていることも考えられます。
 
 
また、ストレスから何気ないことでもいつもより気になってしまったり、イライラしやすくもなっています。
 
 
そんなときは、意識していつもより話す時間を取ったり、ゆっくりご飯を一緒に食べたり、丁寧に言葉を掛けてあげてください。
 
 
お母さんは、仕事に家事・育児と忙しくノンストップで動いていることと思いますが、一旦手を止めて話を聞いてあげる、それだけでも子どもの受け取り方は全然違います。
 
 
子どもが安心していく様子が見て取れると思いますよ。
 
 

②新しい担任の先生に子どものことを知らせるサポートレターの書き方

 
 
この時期に何度もこの悩みに向き合ってきたからこそ思うことは、担任の先生にどれだけ子どものことを理解してもらえるかで対応が全く変わるということです。
 
 
そのため私は、新学期に新しく担任になる先生に向けて簡単に子どものことを知らせるサポートレターを作成しています。
 
 
子どものことを
・好きなこと・もの・得意なこと
・嫌がること・もの・対処法
・不安やイライラしている時の特徴と対処法
・学習の困り
・その他
の順番で書いて行きます。
 
 
ここで大事なのは、「対処法」が書いてあることです!
 
 
ただ「こういう問題点があります」というだけでは先生も困ってしまうので、家ではこう対応していて、そうするとこうなりますという情報があることで学校でも実践してもらいやすくなります。
 
 
学習の困りも同じで、こういう学習に苦手が見られるので家ではこういう風にやらせています、といった具体策があることで伝わりやすくなります。
 
 
学校の先生はとても業務が多いので、紙1枚分くらいのさらっと読める量が良いです。
 
 
我が家では、サポートレターで先生に息子の情報を共有したことでさり気なく気にかけてくださったり、サポートしてもらえたり、トラブルが起きたときもすぐに話が通じて対応しやすくなったと感じています。
 
 
息子の学校では「新学期になったら担任に渡してください。」と言われましたが、春休み中に受け取ってくださる学校もあるようなので相談してみると良いと思います。
 
 
すぐに対応できることは子どもの安心にもつながると思いますので、試してみてくださいね!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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