お母さんのサポート次第?!運動ができない発達障害グレーの子どもの苦手を改善する外遊び

子どもが運動が苦手な場合、発達障害の特徴から来ていることがあります。そのときはできない運動を無理強いしたり何度もやらせるのはNG!お母さんが楽しく外遊びできるようにサポートしてあげることが効果的です。
 
 

1.発達障害・ADHDグレーキッズの中にいる運動が苦手な子

 
 
発達障害や注意欠如・多動症(ADHD)グレーの子どもたちの中には、運動が苦手な子がいます。
 
 
運動が苦手というとどんなイメージを持ちますか?
 
 
一般的には運動が苦手と聞くと「運動ができない」「足が遅い」「球技が苦手」といったイメージが強いのではないでしょうか。
 
 
発達障害・ADHDグレーの子どもが運動が苦手な場合、発達性協調運動障害(DCD)というものが関係していることも多いです。
 
 
DCDは脳の発達の未熟さが関係しているので、世間一般で思われている運動の苦手とは少し違います。
 
 
つまづいたり物にぶつかりやすいといったわかりやすく運動に関係しそうなものもありますが、両手一緒の動きが難しい、細かい作業が苦手、よく物を落としてしまうなどの特徴もあります。
 
 
そのため、発達障害からくる運動の苦手の場合、一つの動きに取り組むのにとても時間がかかる、自分ではなかなか改善が難しいといったことがあるのです。
 
 
 
 
頭ではわかっていても、体がついて行かないことで「運動ができない子」というレッテルを貼られてしまうのは本人にとってはツライことですよね。
 
 
だけど実は発達障害に関係する運動の苦手は、改善させることができるんです。
 
 

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2.運動の苦手は発達障害・ADHDタイプとDCDの特徴から来ているかも

 
 
発達障害かどうかに関わらず、脳の中で一番最初に発達が進むのは運動野という運動に関わる部分です。
 
 
なぜなら、運動は生命の維持に直結しているからなんです。
 
 
産まれてすぐの赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸えるのも運動が関係していて、運動野が発達していない赤ちゃんはおっぱいを吸うのが下手だったりします。
 
 
発達障害・ADHDグレーの子どもたちは産まれてすぐのころから運動野の発達がゆっくりなことがあるので、DCDを併発しているということも多いです。
 
 
子どもが発達障害かもしれないと感じたお母さんが、それまでの成育歴を振り返ってみたときに「そういえば赤ちゃんのころおっぱいを吸うのが下手で授乳がうまくできなかった」という話もよく聞きます。
 
 
その場合、成長してからも発達障害・ADHDとDCDの特徴を持っていて日常の中でできないことがあります。
 
 
それがわかりやすい運動の苦手として捉えられているのです。
 
 
運動野を発達させるためには、とにかく体を動かすという経験が効果的です。
 
 
 
 
「運動をさせなきゃ!」と難しく考えず、お家の中を自分で歩いて移動する、食器を自分で運ぶといったことでも十分運動になります。
 
 
とは言え、やはり大きく体を使ったり動かしたりできる「外遊び」が一番オススメです!
 
 

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3.体を大きく動かすことで発達が進む3要素

 
 
脳の発達の観点で言うと、発達障害・ADHDタイプに限らず、子どもは10歳まではお家で勉強などの学習をさせるよりも外で遊ぶ方が、断然脳は発達します。
 
 
思いっきり体を動かすことができる外遊びは発達の面では最高の遊びなんです!
 
 
では、一体どんな発達が期待できるのでしょうか?
 
 

◆基礎的な体力、運動能力の向上

 
 
これは、体力づくりのために運動するという方も多いので分かりやすいですね。
 
 
また、外遊びで体を動かすことで運動する能力も上がります。
 
 

◆協調運動の発達

 
 
体の動きは関節や筋肉の協調性がないと、なめらかな動きが上手くできません。
 
 
外遊びは体の色々な部分を連動させて使うので、協調運動を鍛える効果が期待できます。
 
 
ちなみに協調運動とは、「手と目」「足と目」「足と手」など、別々の機能を一緒に動かす運動のことです。

 
 

◆社会的な協調性の学習

 
 
友達や家族と一緒に遊ぶことはルールを学んだり仲間意識を養ったりするので、社会的な協調性を学ぶことにもつながります。

 
 
つまり、子どもは外遊びを通して体力をつけるだけでなく、体の多くのパーツを協調させる練習をしたり、社会性を身につけたりもしているのです。
 
 
発達障害ADHDの子どもたちはとくに協調運動が苦手なことも多いので、鍛えていくことで結果的に運動能力を改善していくことができます。
 
 

4.脳の発達に効果てき面!昔からある単純な外遊びほどオススメ

 
 
では、実際にどんな外遊びが良いのでしょうか?
 
 

昔からある外遊びは、子どもの発達への効果が期待できるそうです。

 
 
・鬼ごっこ
走りながら向きを変えたり、走るスピードを変えたりする力が必要です。これは体全体の筋肉を使うことになり、さらに体幹も刺激されます。
 
 
・ドッジボール
ボールをよけるときには急に姿勢を変えるので、反射神経瞬発力を使います。また、それに体を反応させる協調運動も鍛えられていきます。
ボールを投げるときにも、力加減やどこへ投げるのかなどのコントロールに協調運動を使います。
 
 
・ジャングルジム
複雑な姿勢をとることでバランス能力が向上します。縦横だけでなく様々な方向に体を使うので、体全体体幹を使うことになります。
 
 
・ブランコ
体のコントロール力がつき、平衡感覚の発達にもつながります。
 
 
・だるまさんがころんだ
ピタッと瞬間的に動きを止めることで体幹が鍛えられます。また、どんな不安定な姿勢でもそのままの姿勢でいないといけないのでバランス能力が向上します。
 
 
このように昔ながらの外遊びは、色々な体の使い方をしてバランスや体の協調性を学べることが分かりますね。
 
 
こういった部分が発達することは、姿勢にも良い影響があります。
 
 
 
 

5.お母さんのサポート次第⁈苦手を改善するには子どもが楽しめる外遊び

 
 
発達障害・ADHDグレーの子どもたちに運動が大事だということはわかっていただけたと思いますが、ここで大切なのは運動を無理なく楽しんでやることです。
 
 
脳は楽しいと感じることで発達が進みます。
 
 
発達障害ADHDタイプの子どもたちは、脳の特性によりネガティブな感情が強く残りやすいので、「できない」という失敗体験をさせると逆効果になってしまいます。
 
 
ちょっと頑張ればできそうな遊びや、子どもが何度もやったことがある遊びにするなど、無理なくできそうな遊びをお母さんが選んであげてください。
 
 
遊んでいるときもよく観察しながら、子どもが楽しめるようにサポートしてあげてくださいね。
 
 
そうすると、子どもにとってお母さんと一緒に遊ぶことがとても楽しい記憶になります。
 
 
その記憶から体を動かして遊ぶことが「楽しいこと」として記憶に残れば運動量も自然と増えていきます。
 
 
昔ながらの外遊びは、道具や場所がなくてもすぐに取り入れられるものが多いのですぐにやれそうですよね!
 
 
発達障害・ADHDのお子さんに外遊びが好きになる記憶を与えて、体を動かして脳を発達させることで運動の苦手は改善していきますので、ぜひお子さんと一緒に楽しく過ごしてみてくださいね!
 
 
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
発達障害・ADHDタイプの子どもは周りから気付かれないような困りごとを抱えていたりします。DCDも気付いてもらえないと子どもが自信を失くす原因になります。メルマガでは色々な情報をお届けしていますので、登録して読んでみてくださいね!
 
 
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