ADHDキッズは周りと違うことで注意される場面が多いですが、実はすごい才能を持っています。その才能を伸ばすために必要なのはお母さんの効果的な声かけ!正しい声かけをすることで子どもの才能が伸びADHDの特性が生きていく上での強みになります!
1.「絶対書かない!」作文がとにかく苦手だったADHDタイプの息子
我が家の注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの長男は、幼いころから作文が大嫌いでした。
学校で授業中に「作文は絶対に書かない!」と断固拒否して先生を困らせたこともあるほどです。
なぜ作文が大嫌いなのかというと、字を書くこと・読むことが苦手だったからです。
字の読み書きが苦手なので、もちろん漢字の読み書きも嫌いでした。
また、興味の幅が広い息子はどんどん色々な考えや気持ちが湧き出てきます。
その大量に湧きでて来たものを、書くために頭の中でまとめるという作業も息子にとってはしんどいものでした。
息子にしてみれば作文は自分が苦手なことのオンパレードなので、嫌な気持ちになるのは仕方のないことだったのです。
学校生活で文章を書くということはどうしても必要になったり、宿題で作文が出ることも多いですよね。
成長するにつれて作文を書けるようにならないと本人が困るのではないかという心配と不安から、嫌がる息子に無理矢理やらせようとしていました。
その結果、授業中に「作文は絶対に書かない!」と言うほどまでに息子を作文嫌いにしてしまいました。
2.ADHDの特性は強みになる!人と違う発想や行動力がある子ども達
ADHDタイプの子は、先生に怒られたり友達とトラブルになったりして、学校でうまくいかないなどの傷つき体験をしていることが多いです。
傷つく毎日を送っていると、子どもたちはどんどん自信をなくしていって本来持っている個性も才能も発揮できなくなってしまいます。
ADHDグレーゾーンの我が子も例外ではありません。たくさん傷つき体験をして、そんな様子を間近で見る私自身も子育ての自信がなくなっていきました。
この経験から感じたのは、才能あふれる子どもたちが自信をなくしてしまうのは悲しすぎるし、もったいない!ということです。
ADHDタイプの子に見られる特性は、確かに集団生活の中では合わないかもしれません。
だけど、人と違う発想ができる、行動力がある、人懐っこくてムードメーカーであるなど他の人にない才能があります。
そして、その力は大人になってから必要になることが多い力だと思います。
これからは単に知識があるだけではAI(人工知能)に負けてしまうので、より自由な発想や行動力が求められる時代になっていくと言われています。
つまり、ADHDの子どもたちが才能や個性を発揮できる絶好のチャンスが来るということなんです!
学校に通っている時間と、大人になって社会に出てからの時間はどちらが長いかと考えると、明らかに大人になってからの時間の方が長いですよね。
それを短い学校時間の中でみんなと同じではないというだけでガミガミ叱られて、せっかく持って生まれた個性という名の才能を潰してしまうのって、すごくもったいない!と思いませんか?
才能を潰すことなく大人になれば、ADHDタイプの特性を強みとして発揮し、社会で活躍できるかもしれません!
そんな子どもたちの才能を潰さないために、お母さんにやってほしいことを紹介します。
3.効果絶大!脳科学的にも認められているお母さんの声かけ
特性からくる困りごとのせいで、悲しい思いをさせたくない、個性や才能を潰したくない…その子らしく楽しい学校生活を送ってほしい!と感じているお母さんたちにはぜひ、子どもの才能を伸ばし、ADHDの特性を強みに変える関わり方について知ってほしいと思います。
それは、お母さんが「こうなってほしい」と思うことを言葉にして伝えてあげるということです。
例えば、約束を守るようになって欲しければ「いつも約束を守ってくれてありがとう!」と伝えます。
漢字が苦手なら、漢字の宿題をやったときや漢字テストを頑張ったタイミングで「漢字が得意になってきたね!」と言ってあげてください。
始めは、嘘レベルの全然できていないものでもいいんです。
心の中では「本当は全然できてない!」と思ってもそれは口に出さず、「こうなってほしい」と思うことだけを言ってあげてください。
大事なポイントは、お母さんが本当にそうなる!と信じて伝えてあげることです。
脳科学的にもお母さんが本当にそうなると信じて行動すると、その通りに子どもの脳が発達することが分かっています!
お母さんの言葉は効果絶大なんです!
だから、
「なんで学校でいつも怒られてばっかりなの!」
「授業がちゃんと聞けないと困るよ!」
といったできないところを伝えるのではなく
「集中力があるね!」
「人の話をいつもしっかり聞いているよね!」
「ルールをきちんと守れているね!」
など、お母さんの希望を交えた言葉をかけてあげてください。
「なんで学校でいつも怒られてばっかりなの!」
「授業がちゃんと聞けないと困るよ!」
といったできないところを伝えるのではなく
「集中力があるね!」
「人の話をいつもしっかり聞いているよね!」
「ルールをきちんと守れているね!」
など、お母さんの希望を交えた言葉をかけてあげてください。
そうすると、子どもも「自分ってそうなんだ」と、その言葉通りの自分になろうと変わっていきます!
4.あんなに作文が苦手で授業まで拒否していた息子がみんなの見本になった!
この方法で、我が家の息子はあんなに苦手だった作文が得意になりました!
家で作文を一緒にやるときに
「これ、自分で書いたの?すっごく上手~!」
「すごくうまい文章にできたねー!」
など、息子に対して「作文が上手に書ける!」というメッセージを伝えていきました。
「これ、自分で書いたの?すっごく上手~!」
「すごくうまい文章にできたねー!」
など、息子に対して「作文が上手に書ける!」というメッセージを伝えていきました。
多少変な文があってもそこには触れないで、作文が上手に書けているということを徹底的に伝えていきました。
そんな対応をしていくうちに、担任の先生から 「おうちでやってくる作文の宿題のクオリティがとても高いです!どうやって書かせているんですか?他の生徒の参考にしたいです!」と言われるようになりました!
そのとき褒められた作文の宿題は、私も一緒に取り組みましたが文章を考えてあげたりしたわけでありませんでした。
だから先生の言葉を聞いたときに、本当にちょっと得意になってきているのかも⁈とビックリしました。
また、「お母さんが作文が得意だねと褒めてくれる、と嬉しそうに話してくれました。それがとても自信になっているようですよ。」という報告をいただき、子どもは親の言葉を心から信じて、その通りになっていくんだ!と実感しました。
いかがでしたか?
お母さんの声かけでADHDタイプの子の才能が伸びるなんて、こんな簡単な方法で良いなら試してみやすいですよね!
ADHDキッズの特性はお母さんの声かけ次第で強みになります!
ぜひ、お母さんが、「こうなって欲しい!」と思う声かけをするというシンプルな方法で、お子さんの才能を伸ばしてあげてくださいね!
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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