ADHDキッズがグループ行動でわがままに見える原因とは⁈トラブルを起こさないための対処法

ADHDキッズのわがままに見える行動は特性によるもので本人には悪気がないことがほとんどです。グループでのお出かけで我が子だけがわがままな行動をして困った!というお悩みがあればお出かけ前の脳内シュミレーションを試してみてくださいね。
 
 

1.楽しみだったはずが苦痛に変わってしまったお友達グループとのお出かけ

 
 
休日などに仲の良いママ友親子グループと、誘いあってお出かけする機会はありませんか?
 
 
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子は一人っ子なので、なるべく同年代のお友達と遊ばせてあげたい!という思いもあり、グループで遊びに行くことがよくありました。
 
 
気の合うママ友同士ならおしゃべりをすることも楽しみの一つですよね!
 
 
普段は家族とのお出かけが多い息子も友達同士でお出かけするということがわかると、まるで遠足前のようにワクワクしている様子が伝わってきていました。
 
 
しかし、いざグループでお出かけしてみると、
 
●一人だけみんなと違う行動をしようとする
●自分の意見が通らないと怒る・拗ねる
 
といった行動が頻繁にあり、「なんでうちの子だけこんなに自分勝手でわがままな行動をするの?」と毎回イライラしてしまいました。
 
 
 
 
特に遊園地やゲームセンター・体験施設などやることが色々と選べる所では、自分のやりたい意見が優先されないと怒って不機嫌になってしまう…。
 
 
私が「話し合いで順番を決めよう」「後からでもできるよ!」などと提案しても、自分の思う通りに今やりたい!という気持ちを切り替えることがなかなかできませんでした。
 
 
息子は私の意見に聞く耳を持たず自分のやりたいことを押し通すので、最終的には見かねたお友達が譲ってくれるという状況が何度もありました。
 
 
そんなわがままに見える行動をしている息子に、私が怒って対応することでせっかくの楽しい雰囲気を壊してしまうことにいつも申し訳なさを感じていました。
 
 
こんなことがお出かけの度に何度も起こり、“また雰囲気を悪くしてしまうかも…”という心配から、だんだんグループで遊びにいくことが苦痛になってしまいました。
 
 

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2.悪気はない⁈ADHDキッズがわがままに見える原因は衝動性と切り替えの苦手

 
 
ではなぜADHDタイプの子は何度注意してもわがままに見える行動を繰り返してしまうのでしょうか?
 
 
自分勝手なことをしようとする原因には、ADHDの衝動性と切り替えが苦手ということが関係していて、その行動が周囲にはわがままに見えてしまうことがあります。
 
 
衝動性には
 
●興味があれば飛びつく
●順番を待てない
●融通が聞かない
●急にカッとなる
 
といったことがあるので、『やろうと思ったら今すぐやりたい!』という思いが止められず、思い通りにならないとカッとなって怒り出してしまうのです。
 
 
そしてそこに切り替えの苦手が合わさると、『やりたいことは今すぐどうしてもやらないと気が済まない』という状態になってしまいます。
 
 
 
 
これは脳の特性によるものなので本人も悪気があってやっているわけではありません。
 
 
怒って興奮している状態が落ち着くと「なんでこれじゃないといけなかったんだろう?」と自分でも自分のことがわからない感覚なのです。
 
 

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3.グループ行動でのトラブルの対処法はお出かけ前の脳内シュミレーション

 
 
それでは我が家でやったグループ行動でトラブルにならないための対処法を紹介しますね! 
 
 
それは、お出かけ当日の予定をあらかじめ細かく伝えて、当日の行動の脳内シュミレーションをしてもらうということです。
 
 
行動の予定がわからないと、途中で目に入ったものや気になったことへ衝動的に意識が向いてしまいます。
 
 
そこで息子には
 
●出発時間
●お出かけのメンバー
●集合場所 ・交通手段
●どんな場所へいくか
●着いてからの行動予定
●昼食場所や帰宅時間
 
など決まっていることはなるべく細かく順番通りに伝えました。
 
 
「楽しそうなことがたくさんあるから色々やりたくなっちゃうと思うけど、明日はこういう順番で行動しようね!」と、パンフレットや地図を一緒に見ながらあらかじめ説明しました。
 
 
 
 
さらに途中で予定が変更になる可能性や、グループ行動だから思い通りにならないことがあるかもしれない、ということも伝えておきました。
 
 
そんな時には気持ちの切り替えが必要になるので、どうしてもみんなと違うことをやりたくなったり、意見が通らなかったらお母さんに教えてね、と思い通りにならなかった時の約束も決めました。
 
 
このように、出発前にお出かけの脳内シュミレーションをすることで行動のイメージができて、衝動的に行動することがグッと減りました。
 
 
息子はこの対処法で、わがままに見える行動でのトラブルが減って、グループでのお出かけを楽しむことができるようになりました!
 
 
もしグループでお出かけに心配があるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:村川聡美
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
うちの子わがままで困ってます…と思っていても、それはわがままではなく脳の特性による困りごとかもしれません。個別相談でお子さんのタイプがわかりますので気になる方はぜひ一度相談してみてくださいね!
 
 
 
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