子どもが叫ぶのはなぜ?癇癪を起こしたときにやってほしい『タイムアウト』

ちょっとしたことで癇癪を起こして叫ぶ、暴れる…そんな子どもに振り回されて困っていませんか?本人は実は叫ぶほど嫌なのではなく、感情のコントロールが効かないということが多いです。すぐに叫ぶ子どもに効果がある『タイムアウト』の方法をご紹介します。
 
 

1.年齢が上がるにつれて癇癪を起こして叫ぶようになった娘

 
 
我が家の娘は、幼いころから癇が強いなと感じることがありました。
 
 
母乳が出ないと怒って噛む、眠れないとずっと泣き続けるなど、おっとりした兄に比べなんて我の強い子なのかしら、と思っていました。
 
 
物心ついてからも、急に怒り出したり、自分の思った通りに事が進まないと泣き続けるといった行動がありました。
 
 
疲れたら泣き止むかな?と待ってみても、吐くまで泣き止まないなんてこともあり、こちらが仕方なく折れるという対応をせざるを得ないことも…。
 
 
 
 
そういった幼いころに感じていた我の強さは、年齢が上がるにつれて、強い癇癪と暴言になるようになりました。
 
 
例えば「明日の用意した?」と聞いただけで、怒り出してランドセルを投げつけて暴言を吐く…。
 
 
あるいは工作をしている最中に話しかけたところ、急に叫び出して作っていた物を壊してしまったこともあります。
 
 
自分が子どものころ、いくら腹が立っても物に当たったり親に暴言を言うとすごく叱られたので、それは「良くない行動」という認識でした。
 
 
その認識から、もちろん娘の行動には「そんなことで怒って叫ぶのやめて!!」と怒りマックスで応戦!
 
 
私の怒声を聞いて、娘もさらにヒートアップして叫ぶ!
 
 
それをそばで聞いている息子は、止めに入ることもありましたが、つられてイライラして妹にうるさい!と怒鳴る…。
 
 
娘の癇癪から、家族が修羅場になるという負の連鎖を起こしてしまっていました。
 
 
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2.ちょっとしたことや嫌なことがあると叫ぶ子どもはコントロールが効かない!

 
 
娘は、本当にちょっとしたことですぐに怒って叫ぶという行動になってしまっていました。
 
 
こちらとしては「え?そんなことで?」とか「言われたことやればいいだけなのに、なんでそんなに叫ぶの⁈」といった気持ちなのですが、子ども本人にとっては大事件なんです。
 
 
娘がなぜそんなに大事件に感じてしまうかと言うと、脳の発達にゆっくりな部分があることで感情のコントロールが効かないことが原因でした。
 
 
娘は自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の2つのグレーゾーンの特徴を併せ持っています。
 
 
どちらかというとASDの方が傾向が強く、とても不安とこだわりが強いです。
 
 
それに加えADHDの傾向もあるので、カッとなりやすくてすぐ行動に出てしまったりもします。
 
 
先ほどの例えで言うなら、これからやろうと思っていたことがあったのに「明日の用意は?」と言われたことで、「明日の用意をしていたらやりたいことをやる時間がなくなる!」という思い込みで不安になったことで叫ぶという行動に出ていました。
 
 
工作も、話しかけられたことで思っていたところにテープが貼れなくて、自分が思った通りに仕上がらないなら、もういらない!とカッとなって壊してしまった…ということが後になってわかりました。
 
 
 
 
叫んでいるときの娘には、こちらの話は一切通りません。それは本人も自覚はあるようで、それでも止められないのだそうです。
 
 
このままでは、お友達にもビックリされるでしょうし、理解してもらえなくて遊んでもらえなくなるのでは…?と心配になりました。
 
 
また、気持ちのコントロールができないと、うまく社会に適応できなくてこれから苦しい思いをするのではないだろうか…と親として不安を抱えていました。
 
 
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3.まずは落ち着かせる!癇癪を起こす子の対応には距離を取るタイムアウトの方法

 
 
こんな風にちょっとしたことや嫌なことがあるとすぐ癇癪を起こしたり、暴れてしまったり、泣いて叫ぶ子どもにやってほしいことは、まずは落ち着かせることです。
 
 
ネガティブな感情が働いている間は、脳が正しい判断をしてくれないからです。
 
 
それがわかっていても、すぐに落ち着いてくれるなら悩みませんよね。
 
 
我が家では娘が癇癪を起こしたり叫び始めたときは、私が娘から距離を置くようにしました。
 
 
気持ちのコントロールが効かなくなったときなどに、その場から離れて、一人で気持ちを落ち着かせる場所や時間を持つ方法を『タイムアウト』と言います。
 
 
通常この方法は、本人が自分で場所や時間を決めて行うことを促します。
 
 
 
 
ところが、娘が叫ぶほどカッとなっているときは自分でできるほどの余裕はなく、また、声をかけるとさらにヒートアップしてしまい落ち着けそうにありませんでした。
 
 
そこで、私の方から黙って静かに離れることにしたのです。
その名も、『逆タイムアウト』作戦!
 
 
始めは、無視されたと思ったようで余計に怒りましたが、落ち着いてから「今はあなたが話を聞けないほど怒っていたから少し離れたよ」と伝えました。
 
 
落ち着けばきちんと話は聞けるので、本人も納得した様子でした。
 
 
その後、同じように私が離れたときはしばらくして落ち着いてから「ごめんなさい、こういう理由で怒っちゃったの」と自分から伝えて来てくれるようになりました。
 
 

4.やり方を子どもの様子に合わせることでお母さんの心も守るタイムアウト

 
 
先ほどもお話した通り、タイムアウトは本来は子どもが自分でやれるのがベストです。
 
 
事前に本人と場所や時間を話し合っておいて、癇癪などが起こったときに自分からタイムアウトするか、周りの人が勧めたりします。
 
 
娘は自分で切り替えるのが難しかったため私から距離を置く方法を取りましたが、少しずつ自分で切り替えられるようにサポートしていこうと思っています。
 
 
最近では、癇癪が起こると自分で違う部屋に駆け込んで落ち着かせようとする姿も見られて来ました!
 
 
 
 
大事なのは本人に合わせたやり方で経過を見守ってあげることと、それが子どもにきちんと伝わることだと感じています。
 
 
そして、落ち着けたらそれを認める声かけをして、「自分でできた!」というポジティブな記憶にしてあげてくださいね!
 
 
癇癪を起こしたり、叫ぶ子どもを見ているとつい振り回されてしまうので、距離を置くことはお母さんの心を守ることにもなると思います。
 
 
癇癪を起こす子どもの対応がしんどい…と感じていたら、一度試してみてくださいね。
 
 
※タイムアウトを使うときは、子どもが普段から話を聞けるような親子関係になっていることが大前提です。もし通常でも話が通らない状態のお子さんにやると、「お母さんは自分のことが嫌いなんだ!」とさらにネガティブな記憶を付けてしまう可能性があります。まずは肯定する声かけで土台を作って、親子関係を良くしておいてくださいね!
 
 
執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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