最近は小学校の授業参観の頻度が増えているそうです。せっかく授業を見るなら本人のためになるようにしたい、と思うのは親心ですよね。そんな中でも発達凸凹キッズの参観に参加するときの心得をお伝えします!
1.小学校の授業参観ってなにを見ればいいの?
コロナが落ち着いて来て、小学校の授業参観など人が集まる行事が復活してきましたね!
地域によって「公開授業」「学習公開」と名前が違ったりしていますが、授業中にお父さんお母さんが見に来る!という子どもたちにとってはソワソワする行事ですよね。
私が子どものころは年に1回~2回でしたが、最近は年に平均5~6回、多いところは毎月あるなんて学校もあるそう…!
なぜそんなに頻回になっているかと言うと、夫婦共働き家庭が増えるに当たって、お休みを取れる日が限られる保護者のためなんだそうです。
今月は無理だけど、来月なら行ける!ということもありますよね。
なるべく保護者に来てもらって、学校の取り組みであったり、子どもがどんなことをしているのかを知って欲しいという意図があるそうです。
そんな小学校の授業参観ですが、どこを見ればいいの?と思ったりしますよね。
我が家の子どもたちは発達障害グレーゾーンなので、勉強に関して苦手なことがあります。
息子は文字を読むことや文章の理解に、娘は数字を見るだけでパニックになる苦手さがあります。
そんな苦手があるので、親として見たいのは「国語」や「算数」の授業だったのですが、子どもたちから見に来てほしいと言われたのは「図工」でした。
2.行く意味ある⁈「図工」の時間に見に来て!という我が子たち
息子は、注意して見ることに苦手があったため、模写から見る力を伸ばそうと考えてトレーニングをしたことで絵を描くことが得意になっていました。
そして、娘は幼いころからもの作りが大好き!できたものに「すごいのできたね!」と褒め続けて来たことで工作が得意です。
そんな2人が見てほしいと思ったのは得意な図工の授業だったようで、聞いたときは内心「え~!得意な授業見ても意味ないじゃん!」と思いました。
日本の躾はできていないところを指摘・注意して良くさせるというのが一般的ですよね。
この方法は、実は発達の凸凹がある子どもたちにとっては合わない対応なのですが、まだまだ教育現場でもできていないところの指摘が多いです。
発達科学コミュニケーションでは「できているところに目を向ける」ことが基本です。
できているところを認めることで本人の自信になり、子どもが自分で考えて動けるようになっていくからです。
だけど、「得意な授業より苦手な授業を見た方が良いのでは」という発想は、いつの間にかできていないところ探しになっていたなと気付きました。
きっと子どもたちも、できるものを張り切ってやっているところを見せたいのだろうと思ったので、図工の時間に行くことにしました!
すると、そこで意外な発見をすることになったのです…!
3.得意なはずの授業で気付いた子どもたちの意外なつまづき
得意な授業なので、なにも問題なく終わるかとのんびり見学していた図工の時間。
ところが、意外な子どもたちのつまずきに気付くことができました。
まず息子は行動がワンテンポ遅いことがわかりました。
息子は注意欠如・多動症(ADHD)グレータイプなので、切り替えることが苦手です。
彼にとって作業しながら先生の話を聞くのはなかなかハードルが高いことなんですが、このときは聞けていました。
だけど、作業から切り替えることができず、聞けているのに行動に移すのが遅いので周りの子から早くするように声をかけられていました。
ここで、今の息子には切り替えることと、先の見通しに課題があることがわかりました。
娘は、家では自分の好きなものを好きなように作るので、手が止まることはありません。
ところが、自閉症スペクトラム症(ASD)グレー傾向があるので、こだわりと不安が強いことで、彼女にとって学校でみんなと同じ作業をすることはストレスがかかっていることがわかりました。
たまたま初めて使うカッターで、切れたらどうしようという不安からなかなか作業が進まないこと、確認したら切れていないところがあってやり直し、と思い通りにいかないことにイライラしている姿が見て取れました。
娘には作業内容によって不安からできないことがあること、思い通りに行かないときの気持ちをどうすればいいのか、ということに課題があることがわかりました。
4.発達凸凹キッズの授業参観に参加するなら得意な授業がオススメ!
このことから、小学校の授業参観で子どもの様子を見るなら、得意な教科や科目の方が良いのではないかと気付きました!
もしこれが苦手な教科だったら、そもそも授業に積極的に参加していなくて、「内容が理解できていなそうだな」「やっぱり苦手なんだな」で終わっていたかもしれません。
もちろん、苦手な教科の授業で様子を見るのも大事だと思います!
だけど何時間も見るのは大変なので、どうせなら我が子のためになるような時間にしたいですよね。
それなら子どもの得意な授業を見てみてください!
私のように子どもの学校生活での意外なつまづきに気付くことができるかもしれません。
これは子どもたち本人が気付くのはなかなか難しいことなので、大人の目で確認して課題を把握してあげることが大事だと思います。
気付けば、先生に相談することもできますし、事前にこういうときはこうしたらいいよと子どもに話しておくこともできます。
それになにより、得意な授業なら褒めるところが見つけやすいので、お家で子どもに「良かったよ!」と声をかけてあげられますよね♪
まずは知ることで対策が立てられるので、もし授業参観ってなにを見たらいいのか悩んでいる、という方は参考にしてみてもらえたら嬉しいです。
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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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