ゲームに依存しがちな子どもの行動を変えたくて色々試しても全く興味を示さない…と悩んでいませんか?私がゲームを“悪”と考えるのをやめて理解するようになったら、子どもの視野が広がっていった!そんなストーリーを紹介します。
1.ゲームを“悪”と考えていた過去の私
私には、注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)の混合グレータイプの中学3年生の息子がいます。
幼い頃からなんだか育てにくいと感じていて、日常の悩みはたくさんありました。
例えば…偏食、勉強しない、お手伝いをしない、約束を守らない、習い事をすぐ休む、時間通りにできない…数え上げればキリがありません。
私は、発達障害なのかな?グレーゾーンなのかな?と悩みながらも誰にも相談できず、いつもイライラしながら子育てをしていました。
そんな息子が、小学6年生の時のコロナ休校明けに、不登校になってしまいました。
私は当時、息子が不登校になった原因を必死で考えました。
不登校になる原因は一つではありません。本人にもわからない場合があります。
不登校になる原因は一つではありません。本人にもわからない場合があります。
だけど私は、原因の一つをゲームばかりしているからだと決めつけ、どうにか息子をゲームから切り離したいと考えるようになりました。
2.うちの子ゲーム依存かも?発達凸凹の子どもの脳で起きていること
もともとゲームが好きで得意だった息子は、コロナ休校の間にどんどんゲーム時間が長くなっていきました。
これには、家にいる時間が長いことややることが限られてしまうなど、色々な要因が考えられると思いますが、一つには脳の特性が関係していたのです。
ADHDタイプ
・見通しを立てるのが苦手
→先のことよりも目の前の小さな報酬に食いついてしまう
→先のことよりも目の前の小さな報酬に食いついてしまう
・欲求や衝動を抑えるのが苦手
→ゲームの世界から抜け出せない
→ゲームの世界から抜け出せない
ASDタイプ
・雰囲気で相手の気持ちを読み取ることが苦手
→空気を読まないといけない対人関係より、ゲームの世界の方がルールがはっきりしていて、入り込みやすい
→空気を読まないといけない対人関係より、ゲームの世界の方がルールがはっきりしていて、入り込みやすい
・こだわりが強い
→例えば、キャラクターやアイテムなどコレクション性が高いゲームの場合には「何が何でも集めたい!」という欲求にかられることがある
→例えば、キャラクターやアイテムなどコレクション性が高いゲームの場合には「何が何でも集めたい!」という欲求にかられることがある
発達凸凹の子は、脳の特性が関係してこのような傾向があると言われています。
当時の私は、ただ息子が私の言うことを聞かないだけだと思い、間違った対応をしていました。
例えば、「やってもいいけれど、やり過ぎ!」と一日に何度も言い続けたり、やめる時間を守らなかった時は、ゲーム機本体を隠したりもしました。
それに加えて「課金は絶対ダメ!知らない人と繋がるのも怖いからダメ!」ととにかくゲームに関することはダメダメ…とゲームを“悪”と考えて対応していました。
そんな私への反発もあってか、息子は余計にゲームにのめり込んでいきました。
親子の関係はどんどん悪化していき、私が怒鳴って息子が暴言を吐くということが当たり前…そんな毎日になってしまいました。
そんな親子の関係を変えたい!と夜な夜なネット検索をして辿り着いたのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)だったのです。
発コミュの基本を学んで実践すると、息子は少しずつ変わっていきました。
暴言や荒っぽい態度はなくなり、どんどん穏やかになっていったのです。
3.あのままではキケンだった!「好きなこと」の捉え方
発コミュを実践し始めてから、息子は自信と素直さを取り戻したものの、ゲームに依存しがちな生活からはなかなか抜け出せずにいました。
そんな息子を見ていて私は、どうしてもゲーム以外にも好きなことを見つけて欲しいし、夢中になるものに出会って欲しい!そう思っていました。
だけど、こんなにもゲームが好きで得意なら、eスポーツに挑戦したり、将来ゲーム関係の仕事に就くのもいいのかも?と考えることもありました。
この頃は、息子がゲームに依存しがちなことをどう考えたら良いのかわからなくて、私自身が葛藤していたように思います。
けれど、STELLA*School上級講座のスタディコンサルに参加したことで捉え方が変わりました。
息子の視野を広げたいなら好きなことを応援してあげればいいんだということに気づいたのです。
なぜなら、好きなことや楽しいことをしている時に脳は発達するし、その過程で苦手なことをクリアしていくこともあるからです。
だから苦手なことを無理にやらせたり、好きなことをやめさせようとするよりも、好きなことで子どもを伸ばしていく方が大切だということがわかりました。
それから私は、息子と自分と向き合い「ゲームが好きな息子」を応援することに決めました。
4.息子の「好きなこと」を理解するために私がやったこと
まずは、ゲーム自体は悪じゃないということを理解し、息子の好きなことを認めてあげる努力をしました。
例えば、大好きなサッカーや陸上を頑張るように、ゲームだって楽しみながら頑張ってもOKですよね!
では、具体的にどんなことをしたのかをお伝えしていきたいと思います。
・ゲームをやめる時間を親の価値観で決めないで、相談して決める
・もし時間を守れなくてもすぐ怒らずに、話し合う
・ゲーム友達と仲良くしていることを邪魔しない
・ゲームの悪口を言わない
そんなこと?と思われるかも知れませんが、ゲームは“悪”と考えていた私にとっては大改革でした!
私がゲームへの意識を変えるだけで、まずは親子の関係がグンと良くなりました。
そして親子の会話が増え、笑顔で会話することが当たり前の毎日になりました。
今思えば、ゲームをやり過ぎる息子はもちろん良くないけれど、楽しい時間を奪う私も良くなかったと思います。
5.未来を明るくする!親子の会話時間
私が意識を変えて息子に関わり続けることで、私たち親子はまたさらに関係が良くなって行きました。
笑顔で会話することが当たり前になったので、息子は私の話をよく聞いてくれるようにもなり、提案やアドバイスも受け入れてくれるようになったのです。
それまでは、ゲームばかりで外に出ることを好まず行動量が下がっていた息子…自分にメリットがある時しか出かけなくなっていましたが、以前のように家族と一緒に出かけるようになりました。
そして、ゲーム以外にもやりたいことを見つけて、自分一人でも出かけるようになりました。
今では、自分の将来を自分で考えるようになって、挑戦と休憩を繰り返しながら前に進んでいます。
そんな息子の変化を見ていると、とても頼もしく感じます!
例え好きなことがゲームだったとしても、決して好きなことを奪わずに応援してあげると子どもの視野は広がります!
子どもが大人になるまでの時間はあと少し。
子どもでいるうちに、もっともっと応援してあげたいし、味方になってあげたいと思いませんか?
子どもでいるうちに、もっともっと応援してあげたいし、味方になってあげたいと思いませんか?
まずは、「好きなこと」を応援する意識を持って会話をしてみて欲しいと思います。
親の判断で善悪をつけるのではなく、「好きなこと」を応援する意識を持って会話をしてみて欲しいと思います。
執筆者:しばた志麻
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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