夏休み、お子さんの宿題は順調ですか? ADHD系男子に楽しい記憶を授け、やる気を引き出すには発想の転換が必要かもしれません。お母さんがガミガミ言わなくても、楽しく宿題に取り組む方法をお伝えします。
1.親子のコミュニケーションの見直しで、宿題バトルは解決します!
こんにちは!! 夏休み、お子さんの宿題は順調ですか?我が家の長男は小学校4年生。ADHD(注意欠陥多動性障害)のグレーゾーンです。
ここで、宿題にまつわる我が家のサクセスストーリーをお話しさせて下さい。
さかのぼること2年前。もともと発達凸凹のあった息子は、転校をきっかけに、先生から怒られたり、責められたりするようになりました。
自宅にはお叱りの電話がかかってくるようになり、自宅に帰ってきても私に叱られる毎日。
「ちゃんとして欲しい」と周りが叱れば叱るほど息子からは笑顔が消え「どうせ僕なんか」が口癖に。ついには頑張って取り組んでいた宿題をボイコット。
自宅でやらないならと、学校で先生がやらせようとしても断固拒否、というお手上げ状態になってしまったのです。
彼の名誉のために言うと、昔からこうだったわけではありません。幼稚園は学習に力をいれていたのでワークやドリルをすることは当たり前の環境にいました。1年生の時は学校の宿題に加えて、学習塾の宿題もやっていました。
と、サラッと書きましたが、ここまで来るには息子との壮絶な宿題バトルがあったわけで(笑)
当時を思い出すと今でも涙が出てきますが、親子のコミュニケーションを見直した今、彼がどのように変化したかというと…
基本的に宿題は学校でやってくるようになったのです。自宅で学びを深めたいと思う宿題は自分で時間を決め、自ら取り組むようになりました。
2.【実録】夏休み、我が家の息子の宿題の取り組み方
今日は、息子の宿題の取り組み方で面白かったもの、効果があったものを、2つご紹介します。
◆その① ADHD男子の発想は最強‼︎オモチャで宿題をスムーズに?
先日、夕方になって宿題をスタートした長男。1問やってみたところで、いきなり席を立ち、オモチャ箱で何かを探し始めました。
「え?まだ1問しかやってないけど」と心の中で思いながら「どうしたん?」と聞くと、なんと妖怪ウォッチのオモチャを装着しているではありませんか。
「ちょっと!!宿題の時間じゃないの?」と言いたくなるのをグッとこらえ、しばらく様子をみていました。
すると息子、「これで義経になるねん‼︎」「義経賢いから、義経になってやるわ‼︎」と言い始めました。 そして義経になりきったまま、宿題はサーっと終了…。
こんなことってあります? 思わず笑ってしまいました。
これぞADHD系男子のユーモアとアイディア!!私には絶対思いつきません。この方法は他にもアレンジ可能です。
〇憧れている戦隊モノのヒーローに変身して宿題をやっつけてやる!!
〇「あと10分で宿題が終わらないと地球が滅亡だ!!君の力で助けてくれ!!」など…
お母さんも女優になりきってお子さんと楽しんでください!
◆その② 音楽でやる気アップ?音楽と勉強の意外な関係とは
息子の宿題の取り掛かりをスムーズにする方法、それは好きな音楽をかけながらやるというものです。
音楽の効果については昔から世界中で研究されています。音楽には、リラックスする効果だけではなく、記憶力や集中力がアップしたりする効果があるそうです。
音楽を聴きながら暗記すると、次回その音楽を聴いたときに一緒に思い出したりできることも‼︎
わが子の場合は宿題を始める時に好きな音楽を聴くとテンションが上がって楽しい気持ちになり、嫌な気持ちが薄まって取り掛かりやすくなります。
ポイントは、
〇歌詞がないものを選ぶこと
〇音量は小さめにしておくこと です。
そして「この曲終わるまでにここまで終われるかな?」など、学習内容によってはゲーム要素を取り入れたりしています。
※聴覚が敏感なお子さんだと音楽が邪魔になってしまい逆に集中できません。お子さんの様子をみて判断してくださいね。
3.こうあるべきを捨てて、お子さんに楽しい記憶を上書きしませんか?
ここまでの話でみなさんに考えていただきたいのは、ADHD系のお子さんの場合、お母さんが「子どもはこうあるべき」「宿題はこうやらなければいけない」という考えをサッサと捨てた方が良いということです。
イヤな宿題に取り組んだり、終わらせたりするには、お子さんが楽しくやる気を持って取り組める方法がベストです。大切なのはいかに楽しい記憶を上書きするかということ。
いま、お子さんが宿題を嫌がっているとしたら、何か原因があるのかもしれません。
宿題について良くない印象を持っていたり、自信がなくて、しんどいことにチャレンジする気持ちが湧いてこない状態になってしまっているのかもしれません。
もし、そうであれば日々のお母さんとのコミュニケーションを通じて、自信をつけてあげることが必要です。
そう言われても「こうあるべき」という考え方を捨てられないと思ったら、ぜひ私に相談してください。考え方から変えられる方法をお教えします‼︎
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)