苦手なことにも挑戦!「ママやって」と言う子どもが「自分でできた!」に変化したママの関わり

自分で挑戦せずにいつも「ママやって」と言ってくるお子さんに悩んでいませんか?できないことはやらない…というときは、自分に自信がなくなってしまっている状態です。子どもが苦手なことにもチャレンジできるようになるママの関わりを紹介します。
 
 

1.できないからやりたくない…「ママやって」ばかりで挑戦しない息子

 
 
苦手なことはやりたくない…子どもが「ママやって」と言ってばかりで、自ら挑戦しないことに悩んでいませんか?
 
 
わが家の息子は幼稚園年長、ADHD(注意欠陥多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)です。
 
 
息子は手先を使った作業が得意ではなくお絵かきや折り紙、ハサミで複雑な形を切ることや、小さなお菓子の袋をあけることなど、細かい作業があまり好きではありません。
 
 
工作は大好きなのに、ハサミで自分の思い通りの形に上手く切れないからすぐに「ママ切って」と言ったり、作った工作に上手く絵を描けないから「ママ描いて」と言ったり…。
 
 
自分でやるのが難しいことはママにお願いする、ということがよくありました。
 
 
他にも、幼稚園の制服の胸ポケットに自分で名札バッチをつけることが難しい息子。毎朝私がつけてあげていました。
 
 
 
 
けれど、息子ももう年長さん。来年は小学生です。
 
 
名札バッチは毎日つけるものなので、できるようになったらこれから先自分で色々なことに取り組んでいく自信にも繋がるのではないかと思ってやらせてみたのですが、なかなか上手くいきません。
 
 
結局「ママやって」「やりたくない」と言って、自分からやるようにはなりませんでした。
 
 

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2.「どうせできないもん」発達凸凹キッズが苦手なことにチャレンジしたくない理由

 
 

では、どうして息子は自分から行動することや挑戦することができないのでしょうか?

 

 

◆自分に自信がない

 
 
発達凸凹の特性を持つ子どもは、脳のはたらきによって起こる苦手なことが多く、日常生活で先生や親からよく指摘されることがあります。
 
 
そこで、周りの子と比較してしまうことによって「どうせ自分は上手くできない」と、自信をなくしてしまっている可能性があります。
 
 

◆ネガティブな記憶が残りやすい

 
 
人間の脳は、動物からの進化の過程で危険な状況から身を守るために「ネガティブな記憶が残りやすい」という特性があります。
 
 
特に、発達凸凹の特性を持つ子どもはその傾向が強いといわれています。
 
 
そのため、できたことよりも失敗してしまったことをより強く覚えており、「また上手くいかないかも…」といった失敗への怖さから、行動が起こせなくなることがあります。
 
 
 
 

◆前頭葉が苦手

 
 
発達凸凹の子どもの中でも、特にADHDの特性を持つ子どもは脳の中の前頭葉という場所に苦手を持っています。
 
 
前頭葉とは、考えたり、やる気を出したり、感情をコントロールする場所で、人が行動を起こすために非常に大切な脳機能ですが、ADHDキッズはこの場所に苦手があるため、なかなか行動することができません。
 
 
このように、行動を起こすこと自体が苦手なADHDキッズにとって、嫌なことに取り組むというのは、より大変で難しいことなのです。
 
 
息子の場合は、手先を使って何かをすること自体がネガティブな記憶となり、なかなか行動を起こすことができなかったのです。
 
 

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3.小さな成功体験が自信を育む!「できた!」を増やすスモールステップの取り組み

 
 
では、どうしたら苦手なことにも、自ら挑戦できるようになるのでしょうか?
 
 
まずは、過去のネガティブな記憶を「できた!」という良い記憶に上書き保存する必要があります。
 
 
そこで、大事になってくるのがスモールステップで取り組むことです!
 
 
はじめは、ママがほとんどお手伝いをして「できた!」の成功体験を積ませてあげてください。
 
 
例えば、わが家では名札バッチをつけるとき、バッチのピンはママが持って、息子には手を沿えてもらうだけにしました。
 
 
そして、一緒に服にピンを刺して留めて、この「一緒に取り組めた」ということに対して「できたね!」と言って肯定しました。
 
 
 
 
このように、はほとんどママがフォローする形になっても大丈夫です。
 
 
小さな成功体験を積むことによって、名札バッチをつける行動が良い記憶として上書き保存されていきます。
 
 
わが家ではこれを繰り返すうちに、今では息子1人で名札バッチがつけられるようになりました!
 
 
「自分でできる!」という自信を持てたのか、制服のボタンを留めることや、シャツをパンツの中にしまうこと、ハンカチを持ったか確認することなど、他の身支度も私の少しの声かけでできるようになってきています。
 
 
また、良い記憶にするためにはママが笑顔で伝えてあげると効果倍増です!
 
 
「ママやって」と言って苦手なことになかなか挑戦できない子どもには、スモールステップでママが笑顔で声かけしながら一緒に取り組むこと!
 
 
このように関わることで、子どもが苦手なことにもどんどんチャレンジできるようになっていきますよ。
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 

執筆者:今井あかり
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)

 
 
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