「お友達とおしゃべり、勝手に発言してしまう」など、わが子が授業に集中できないと悩んでいませんか?実は、お母さんのおだやかな対応で改善が期待できますよ。そこで今回は、お母さんが気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。
1.わが子が「授業に集中できない」と悩んでいませんか?
・授業中に関係ないことを急に発言する
・先生の話を全く無視して、お友達とおしゃべりする
・手を挙げて発言しましょう!と言われても勝手に答えを言ってしまう
こんなふうに、授業に集中できないお子さんに悩んでいませんか?
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの息子は、まさにこの状態でした。
もちろん先生からは注意を受けますし、参観日に学校に行くときは、いつ何をやらかすかと気が気ではありませんでした。
さらに、先生から「落ち着いて授業を受けられていません」とお叱りを受ければ、お子さんに対してついガミガミ言いたくもなりますよね。
実は、授業に集中できない理由は、脳の特性が関係しています。
でも大丈夫!
お子さんとコミュニケーションを取るときにポイントを押さえていれば、落ち着いて授業を受けることができるようになるんですよ。
そこで、今回は、授業に集中できない理由とお母さんが気をつけるべき3つのポイントについてご紹介します。
2.授業中に集中できない原因はコレだった!
では、なぜ勝手に発言したり、お友達とおしゃべりしてしまうのでしょうか?
ここでは主な原因についてお話します。
息子の場合は、ADHDの衝動性という特性が強く関係していました。
どういうことかというと、発達障害・ADHDタイプの子ども達の頭の中は、いつもフル回転しています。
常に新しいアイディアが浮かんでは消え、浮かんでは消え…とっても大忙しなのです。
ですから、先生に何度注意されても「手を挙げる」というルールを守れずに発言してしまいます。
そして、その衝動性から思い立ったらすぐに口にしてしまうため、本人も気づいたら言ってしまっているという状態です。
また、授業と関係ないことを考えていることもあり、それを「お友達に言いたい!」と思ったら、周りの状況を考えずに言ってしまう傾向にあるのです。
つまり、授業に集中できないのは我慢が苦手なことが原因なので本人には全く悪気がありません。
ということは、残念ながら怒ったところで治るものでもないんです。
しかし、このようなお子さんの授業に集中できないという困った行動を少しずつ変えて行くことができるんです!
それは普段のお母さんのおだやかな対応がカギを握っています。
3.お母さんが気をつけるべき3つのポイント
ここでは、お母さんに気をつけてほしい3つのポイントをご紹介します。
◆ポイント1:ガミガミ怒るのをやめる
先ほどもお話ししたとおり、授業に集中できないのは脳の特性が関係しています。
怒ったところで、やめられないため、頭ごなしにガミガミ怒るのはやめましょう!
ADHDタイプの子は、怒られれば怒られるほど、自信を無くしてしまい、やる気を失って、荒れてしまいます。
どんなにインパクトを与えて怒っても、それは解決法にはなりません。
本人もやってはいけないことは理解しています。
それなのに、ついやってしまうだけなのです。
◆ポイント2:集中する時間を長くする「声かけ」
発達障害・ADHDタイプの子どもたちは、少しの間なら我慢することができます。
本当は気をつけて正しい振る舞いをすることができるのです。
ですから、ついやってしまわないように集中する時間を長くすることができればいいのです。
例えば、家でお子さんが宿題をしているときに集中しているときはそっと見守り、そろそろ集中が切れてきたな…と感じたところで声をかけます。
「集中してやってるから、もうこんなに進んでるね!」
という声かけをしてあげてください。
「こんなん、全然簡単やで!」
なんて言いながら、あと、2.3問解き続けることができるようになります。
このように、集中が切れそうなときにうまく声かけができると集中する時間を少しずつ延ばすことができます。
それを積み重ねることで、集中力もぐんぐん伸びてきますよ。
◆ポイント3:できているときの肯定的な声かけ
例えば、お母さんが話しているのを遮らずに最後まで話を聞けたとします。それが当たり前だと思ってスルーしていませんか?
そこを見逃さずに、適切なタイミングで
「よく最後まで聞けたね!」
「最後まで聞いてくれて、お母さん嬉しかったよ!」
と声かけしてみてください。
できているときに肯定的な声かけをする!それだけで、改善につながりますよ。
お子さんの行動を落ち着かせるには早くて、一番効果的な方法です!
また、お家でしっかりお子さんと関わってあげて、効果的だった方法を先生にお伝えするということも大事になってきますよね。
学校の先生にも授業の始めのうちは静かにしていたり、ルールを守ったりしていたらそこを見逃さず、肯定的な声をかけてくださいと提案してみてください。
そうすることで、子どもも「もっと誉められる自分でいよう!」と勝手な発言やお友達とのおしゃべりも少なくなります。
普段からこのように肯定的に関わることで、親子のコミュニケーションがとっても穏やかになります。
その結果、お子さんの行動は
・褒められる行動をする
・切り替えが早くなる
・自らお手伝いする
など、いい方向に変化成長でき、おうち時間も過ごしやすい時間に変わりますよ。
いかがでしたか?
授業に集中できないと悩んでいたお子さんの様子が、普段のお母さんのおだやかな対応でグングン伸びていきますよ。
今日から早速、3つのポイントに気をつけて肯定的な声かけを試してみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)