テストの点が悪い…!ADHDタイプの子どもが勉強するようになるターニングポイントの探し方

将来のことを考えると、勉強はやっておいてほしいしテストの点数も気になるのが親心。ところがADHDキッズは苦手意識を持つことが多いので、勉強させるのに苦労することも多いと思います。そんなときはターニングポイントをつくってあげるのが効果的!
 
 

1.ADHDタイプの子どもが勉強やテストに苦手意識が強い理由

 
 
わが子の将来のことを考えると、勉強はやっておいてほしい、それなのに子どもが勉強しない…とお悩みでしたら、ターニングポイントを見つけることが大事です。
 
 
ターニングポイントってどう探すの?ということをお話していきますね!
 
 
その前にまずは、なぜ注意欠如・多動症(ADHD)タイプの子どもが勉強やテストが苦手なのか、というところから説明します。
 
 
そもそも「勉強が好き!」という子どもはほとんどいないと思いますが、とくにADHDタイプの特徴を持っていると、苦手意識が強いことが多いです。
 
 
それはADHDタイプの脳の仕組みが関係しています。
 
 
 
 
脳の前の方にある前頭前野という部分は、人が人らしく活動するための働きを司っています。
 
 
例えば、情報を整理して順序だてて考えたり、情報を記憶する、入って来た情報から言葉にするといった働きです。
 
 
ADHDタイプの脳はこの前頭前野の発達がゆっくりだったり、遅れていることが多いと言われていて、これが勉強やテストが苦手なことにつながっています。
 
 
どういうことかというと、勉強やテストにはやらなければいけないことがたくさんあります。
 
 

①情報の整理・記憶

教わったり、教科書で見た情報がどんなものなのか整理する必要があります。

 
 
ここの整理ができないと、情報と情報が繋がらず自分でその情報を必要なときに引き出すことができません。
 
 
また情報を引き出すためには記憶しておく必要もあります。
 
 

②情報の理解

次にその情報がどんなものなのか理解することが必要です。

 

 

大人でも聞いてはいたけど理解できていない、ということはありますよね。

 
 

③質問に合う答えを探す

テストの場合、質問の意味を正確に理解して、自分の中の情報から答えを探すことが必要です。
 
 
②の苦手さが強い子は、答えるときは聞かれている内容を理解することも必要なので、さらにつまづきやすいです。
 
 

④答えを言語化する

これだ!と思った情報を自分の言葉で書く、話すなど表現する必要があります。

 

 

ここにもしも「書く」ことへの苦手さがある場合はさらにハードルが上がります。

 
 
いかがでしょうか?
これだけの必要なことをやっている私たちの脳って、すごいですよね!
 
 
さらにADHDタイプの子は前頭前野の働きに苦手があることが多いということは、勉強をやるのは大変なんだ!と想像できたのではないかと思います。
 
 

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2.こんな点数初めて見た…息子の小学校のテスト結果に衝撃!

 
 
わが家のADHDタイプの息子も「勉強は苦手…」という意識が強いです。
 
 
そもそも文字に興味がなく、物心ついた頃から本を読むということはしない子でした。
 
 
それでも小学校に上がるまでにはどうにか平仮名を覚えることはできました。(覚えさせるのにも試行錯誤、苦労しましたがこのエピソードはまたの機会に…。)
 
 
ところが息子は、情報の整理、記憶すること、理解すること、質問に合う答えを探す、言語化、全てが苦手でした…!そのためテストの点数は壊滅的!
 
 
私自身は、自分で言うのもなんですが、割と優等生タイプだったので小学校のテストでは90点以下だったことはほとんどなかったんです。
 
 
答えを書くことはナゾナゾ感覚で取り組んでいたような記憶だったので、息子の点数を見て「小学校のテストでこんな点取れるの⁈」と衝撃を受けました。
 
 
 
 
後々、発達科学コミュニケーションを学び息子の苦手さを理解したことで、だからだったのか…!と納得しましたが、当時は「授業を聞いてないのかな?」「このまま大きくなっていって大丈夫なのかな」と心配でたまりませんでした。
 
 
せめて宿題くらいはちゃんとやらせよう!と思って、毎日付きっ切りでやらせていました。
 
 
仕事から帰ってきて家事をこなしながら宿題を見ていたのですが、1つの問題が進まない、これってどういうこと?と読みもせずに聞いて来る、音読が読めないなど、とにかく時間がかかって大変でした。
 
 
平均2時間はかかっていたので、まだ小さいきょうだいもいる中で息子一人のためにその時間付き合うのはとてもしんどかったです。
 
 

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3.自分から勉強するようになるターニングポイントの探し方

 
 
では、ADHDタイプの子どもに勉強をやらせたい!と思ったらどうやってターニングポイントを探せば良いかというと、私たちが柔軟にやり方を提案しながら本人に合った方法を見つけることです。
 
 
小学生で驚くべき点数を取って来るという我が家の伝説をつくった息子でしたが、中学生になった今ではテストの点数は平均点以上を取ってくるようになりました!
 
 
なぜ取れるようになっていったかというと、友だちと一緒に勉強したり、私と勉強する中で「自分のやりやすい方法を発見した」というターニングポイントがあります。
 
 
私がやった探し方は、息子の様子を観察して色々な方法を提案していく、という方法です。
 
 
始めは息子1人で勉強していて、私は口を出さずに見守ることにしていました。
 
 
ところが興味のないことには集中が続かなかったり、わからない!と思ったらやる気がなくなったりするので、なかなか進まない!テスト範囲はたくさんあるのに、到底続きませんでした。
 
 
また、ゲームやりたい、スマホ見たいなどの欲求があるとそれが気になって集中できないということもありました。
 
 
そこで、誰かと一緒にやってみる方法を提案しました。
 
 
すると、誰かとやると欲求を忘れられる、問題を出し合うことで楽しくやれて飽きないということを発見したのです。
 
 
また、覚え方も単純に覚えることが合っている子と、ストーリーをつけた方が覚えられる子がいるのですが、息子の場合は単純に覚える方が合っていることもわかりました。
 
 
だからこそ、友達と問題を出し合うという方法が合っていて、そこで正解することで自信もついていったようです。
 
 
 
 
このことから、大人がいくつもパターンを提案できる柔軟さを持っていることと、このやり方が当たり前だと押し付けないことが大事なのではないかと思います。
 
 
いかに子どもにとって「これならできる!」と感じられるターニングポイントをつくってあげられるかがカギになります。
 
 
ぜひお子さんのターニングポイントを一緒に探してみてくださいね!
 
 
 
 

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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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