朝の支度が進まない!ADHDキッズの行動がスピードアップする2つの方法

着替えに歯磨きに朝食…子どもの朝の支度がなかなか進まないことに悩んでいませんか?ママの声かけをちょっと工夫するだけで子どもがサッと動き出しますよ!ここでは子どもの行動がスピードアップする2つの声かけテクニックをご紹介します。
 
 

1.出発直前にバタバタ!朝の支度がなかなか進まない息子

 
 
子育てをしている中でよく聞くお悩みが「子どもの朝の準備がなかなか進まない」という問題です。
 
 
特に働いてるママは自分の支度や出勤時間もあるので、子どもの朝の支度がスムーズにいかないと余計に焦ってイライラしてしまいますよね。
 
 
わが家の注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子も例にもれず、朝の支度が進まないことに悩まされていました。
 
 
特に困るのが着替え時間です。
 
 
幼稚園の制服に着替えている途中に、近くにあるおもちゃや絵本が気になり、遊び始めてしまうことがありました。
 
 
また、妹の遊びが気になって思わずちょっかいを出してしまうことや、妹から声をかけられて兄妹で遊び始めてしまうこともあります。
 
 
そうすると、遊びに夢中になってしまい自分のしていたことはすっぽり頭から抜けて、着替えに戻ってくることができません。
 
 
 
 
そんな息子をみていると、ついイライラして「早くして!」「今何時だと思ってるの⁉」「もう行く時間になっちゃうよ!」と注意していました。そして出発時間ギリギリにバタバタするので「だから早くしてって言ったのに」と指摘する毎日…。
 
 
こんな風にいくら指摘しても、なかなか朝の支度をスムーズに進めることができませんでした。
 
 
ところが、この「指摘する」という行為がADHDキッズの行動力を下げる逆効果の関わり方だったんです。
 
 

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2.ADHDキッズの朝の支度が進まない理由

 
 
朝の支度が進まないのは、ADHDの脳の特性が関係しています。
 
 
ここでは、ADHDキッズの朝の支度が進まない理由をご紹介します。
 
 
◆衝動性
思い立ったらすぐに行動してしまうという特性です。
 
 
この衝動性が強いことで、目の前に興味のあるものや面白そうなものがあると、今やっていたことを忘れて飛びついてしまうことがあります。
 
 
◆不注意
すぐに気が散ってしまう特性もあります。
 
 
何かしていても他のことが気になってしまうので、なかなか最後まで集中して一つのことをやり遂げることができません。
 
 
◆切り替えが苦手
こだわりが強く「ここまでやりたい!」と思ったらやめられなかったり、感情のコントロールも苦手なので、状況に合わせて自分の気持ちに折り合いがつけられないこともあります。
 
 
◆嫌なことに取り組むのが苦手
ADHDタイプの子は嫌なことに取り組むのに人の何倍もエネルギーが必要だといわれています。
 
 
そのため、今やっている自分の好きなことから気持ちを切り替えることができず、やるべきことを先延ばしにしてしまうことがあります。
 
 
 
 
これらは脳の特性によるものなので、いくらお母さんが「早くしなさい!」と注意しても、根性論で乗り越えられるものではありません。
 
 
それどころか、怒られる経験が積み重なることでどんどん自分に自信がなくなり、やる気が失われてしまいます。
 
 
その結果、自分から行動しようとする気持ちが起きにくくなってしまうのです。
 
 

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3.お支度のスピードアップ!子どもがサクッと動き出す2つの方法

 
 
では、そんなADHDタイプの子が朝の支度をスムーズに進めるにはどうしたらいいでしょうか?
 
 
ここでは、具体的な方法を2つ紹介します!
 

 

◆①カウントダウン

 
 
「10・9・8…」と大きい数から逆に数える方法です。
 
 
ADHDキッズは楽しいことが大好きです!
 
 
「よし!じゃあ10秒以内にシャツのお着替えできるかな⁉」と、ゲーム感覚で行動を促す声かけをすると、案外ノリノリで行動を始めることがあります。
 
 
また、「お着替え何秒でできそうかな?」と子どもに秒数を決めさせるのもおススメです。
 
 
カウントダウンする数を決めることで、自らやろう!という気持ちが生まれ、動き出すことができます。
 
 
子どもが着替え始めたら「お!もうパジャマ脱いでるね!」「シャツ着るの早い!」といったように注目してあげてください。
 
 

◆②カウントアップ

 
 
カウントダウンの追い込まれる感覚が苦手なお子さんには「1・2・3…」と数を下から順番に数えるカウントアップがおススメです。
 
 
カウントアップなので、あと〇秒の間にやらなくちゃ!といった条件はありません。
 
 
「今日は20秒でできたね!」できてたことを認めてあげるだけでOKです。
 
 
 
 
他にも、ゲーム感覚で取り組みたい子には「昨日は20秒でできたけど、今日は何秒でできるかな~⁉」といって挑戦させるなどの方法もあります。
 
 
どんな声かけがお子さんに合うかは、個人差があります。
 
 
わが家の場合は、お着替えの時に「今日は何秒できるかな~?」と言ってカウントアップで声かけをはじめると「カウントダウンにして!」と息子から要望がありました。
 
 
そこで「じゃあ何秒ならできそうかな?」と聞いてみると「30秒!」と答えたのでゆっくりカウントダウンを始めると猛スピードで子どもが着替えだし、あっという間に着替えることができました。
 
 
このように、早く行動できた経験を繰り返すことで行動習慣が身につき、数を数えなくても動けるようになっていきます。
 
 
ADHDタイプの子の行動力をアップさせるには、まず「やってみたい!」という感情を作り出すことが大切です。
 
 
朝の支度がスムーズに進まないことでお悩みの方は、ぜひこの2つの方法を試してみてくださいね!
 
 
 
 

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執筆者:今井あかり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 
 
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