間違いを指摘されるとすぐに怒る子どもは、感情のコントロールが苦手です。そんな子には「サンドウィッチ会話」がおすすめ!宿題へのネガティブな記憶を、ポジティブな記憶へと変えることができる会話です。
1.我が子がすぐに怒る一言「ここ、間違っているよ」
「ここ、間違っているよ」
優しく伝えただけなのに、すぐに怒る我が子。
「うるさいな!」
「ママのせいでもうやりたくない!」
そう言い放って宿題を中断してしまいます。
そして翌日、未完成のまま学校へ…。
そんなことが頻繁に続くと、どう接していいのか分からなくなりますよね。
良かれと思って言っただけなのに、どうしてこんなにも怒るの?ただ正解に導いてあげたい、それだけなのに…。
そんな私の気持ちとは裏腹に子どもは反発するばかりでした。

指摘をするとすぐカッとなる我が子に、今度は何も言わずにいると帰宅して早々に「先生に✖された」と怒って伝えてきます。
間違った解答に罰をされるのは仕方のないことですが、✖がついたことで余計に宿題をやりたがらなくなってしまいました。
それならやっぱり間違いを見つけた時に言うしかないと指摘をすると、案の定、怒って途中で宿題をやめてしまいます。
もうどうしたらいいの?と悩みは深まるばかりでした。
2.一気に怒りのスイッチがONになるネガティブな感情
普段から叱られたり失敗体験が多い子は、脳にネガティブな記憶が残りやすくなります。
失敗経験や叱られる経験を積み重ねて、ネガティブな記憶が強くなっている子は自己肯定感が低くなって「どうせまた怒られる」「どうせできない」といった思考が無意識に働いてしまいます。

また、注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもは、感情のコントロールが苦手で衝動性もあります。
これらの特徴があると、瞬時に怒りの感情を爆発させてしまいやすいのです。
そのため、すぐに怒る子どもは小さな指摘でも強く反応してしまいがちです。宿題の途中で「間違っているよ」というママのたった一言を耳にしただけで、自分を全否定されたように感じて一瞬にして怒りを爆発させてしまうのです。
そんな状態のときには、ママが子どもを理解して会話を変えるだけで、宿題に対するネガティブな思考や記憶からポジティブな思考と記憶に変えることができます。
3.「認める」と「褒める」で挟むのがポイント!サンドウィッチ会話
ママの一言ですぐにカッとなる子どもが怒らず素直に宿題の直しができるようになるママの会話術を紹介しますね。
それは、「認める」と「褒める」で言葉を挟む「サンドウィッチ会話」 です!
例えば、漢字のプリントをしている子どもが、ある字を間違って書いていたとします。
このとき、 いきなり「この字間違っているよ」と言うのはNG対応です。
では、どんなふうに会話をするかというと…
① 「この字、めっちゃ丁寧に書けているね!この字、好きだなぁ。」
→ まずは肯定。頑張って書いたことを認めて、ポジティブな気持ちを持たせます。
② 「おっと、この字、横棒が1本多いね!1本サービスしちゃったんだね!惜しかったね。」
→ 「間違い」の否定的な言葉を避け、楽しい表現で修正を促します。
③ 「わぁ~!この字はお手本みたいでバッチリ書けているね!」
→ 最後に褒めて終わりにすることで ポジティブな記憶 となり、「宿題=嫌な記憶」から「宿題=楽しくできるもの」へ変わっていきます。

このサンドウィッチ会話を続けることで、すぐに怒ることがなくなってきて 「間違えることはダメなことや嫌なことじゃない」 という気持ちが育まれます。
ネガティブな記憶を減らし、ポジティブな記憶を積み重ねる ことで、宿題に対する気持ちが変わるので、指摘やアドバイスを受けても素直に聞き入れることができて、サッと宿題の直しができる子へと成長していきますよ。
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執筆者:高田さおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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