集中できないADHDタイプの子どもをグッと引き込む読み聞かせの2ステップ

読み聞かせをしても集中できない様子の子どもに心配になることはありませんか?集中できるようになってほしい!と思ったら、子どもが興味を持つようにすると話にグッと引き込むことができます!わが家で工夫してみて効果があった方法をご紹介します。
 
 

1.絵本の読み聞かせ作戦が上手くいかない!?読み書きが苦手な息子への対応

 
 
我が家の小学3年生の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)があり、読み書きが苦手で宿題の音読も漢字ドリルもちろん苦手でやりたがりません。
 
 
発達科学コミュニケーションを学んで、息子のように読み書きが苦手な子どもには、その読む練習や書く練習をすることよりも、まず聞くことや話すことを発達させた方が良いとわかりました。
 
 
なぜなら、脳の発達の順序として、聞くことや話すことが先に発達し、その後に読み書きが発達するからです。
 
 
だから、息子の脳の発達を助けるために聞く力を育てるための手段のひとつとして、絵本の読み聞かせ作戦に力を入れたいと思いました。
 
 
 
 
まず、目に触れる場所に絵本を置いておくと良いと聞いたので、息子が日中過ごすことが多いリビングの床に絵本を4、5冊置いてみました。
 
 
しかし、息子は興味を示さないし、昼間に読んでも耳に入らずゲームやYouTubeに気が向いてしまいます。
 
 
そこで、毎晩寝る前に絵本の読み聞かせをすることにしました。
 
 
すると、息子は絵本に興味を持ち嫌がることはありませんでしたが、眠くなって集中して聞けず、「もう終わり」と言ってくることが多くて困っていました。
 
 
だから、息子の聞く力を育てるための手段のひとつとして、絵本の読み聞かせに集中してほしいと思っていました。
 
 

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2.ADHDタイプの子どもが集中できない理由

 
 
では、ADHDタイプの子どもはなぜ集中できないのでしょうか?
 
 
これは、ADHDタイプの子どもの脳の前頭前野という部分が大きく関係しています。
 
 
前頭前野は、考える、行動や感情をコントロールする、コミュニケーションをする、記憶する、応用する、集中する、やる気を出すといった人にとって重要な役割があります。
 
 
ADHDタイプの子どもは、この前頭前野の働きが弱いため、話を聞くことが苦手で努力することが難しく、「集中して」と言われても自分でコントロールすることが困難です。
 
 
 
 
ADHDタイプの子どもが集中力が続かない具体的な理由は
 
1、長い時間集中するのがむずかしい
長い時間注意を向けるのが難しいので、あまり興味がないことや、退屈なことだとすぐに気が散ってしまう。
 
2、すぐに思ったことを言ってしまう
自分の発言や行動を抑えることが苦手なので、人が話しているときに話をさえぎってしまったり、考える前にすぐ話してしまうことがある。
 
3、じっとしていられない
じっとしているのが苦手で、集中しているときでも体を動かしたくなるので、集中力を途切れさせてしまうことがある。
 
4、周りの音や動きに気を取られる
周りの音や動きに敏感で他のことにすぐに気を取られてしまうため、集中力を保つのが難しい。
 
などがあります。
 
 
このようにADHDの特性で興味があることには集中するけど、興味がなかったり、今やっているゲームやYouTube以上におもしろいと思えないことには気が向かないのです。
 
 

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3.絵本の読み聞かせに集中する裏技!絵本を自分で選ぶことと登場人物の名前を変えること

 
 
ではこのようなADHDタイプの子が集中して絵本を聞くようになるにはどうしたらいいでしょうか。
 
 
そこで、息子にやってみてとても効果的だった2ステップの方法をご紹介します。
 
 
それは、どの本を読むのか子どもに選んでもらうことと、登場人物の名前を子どもが知っている人の名前に変えて読むことです。
 
 
まず始めに、絵本を3冊ぐらいの中から子どもに選んでもらいます。
 
 
その時にどの本を選んでも、「いいのを選んだね、すごく面白そう、ママもこれ読みたいと思ったんだよね、一緒だね」などと肯定の声かけをします。
 
 
この肯定の声かけをすることによって、脳がポジティブな状態になって次の行動である「絵本の読み聞かせ」に移りやすくなります。
 
 
次に、その本の登場人物の名前を子どもが知っている人の名前に変えて読みます。
 
 
息子の場合は、家族やクラスの友達や先生、家のぬいぐるみの名前、好きなアニメの登場人物などの名前に変えました。
 
 
 
 
なぜなら、初めて出会うストーリーは先がわからなくて興味を持ちにくいので、知っているキャラクターにすることが効果的だったのです!
 
 
ポイントは子どもが興味を持つ名前や好きなキャラクターにすることでした!
 
 
自分が知っている名前が出てくることで話の内容に入りやすく想像もしやすくなるので集中しやすくなります。
 
 
この方法にしてから息子は「次はこの名前にして」と登場人物の名前をリクエストするようになって、絵本の方を見てグッと話に耳を傾けるようになりました。
 
 
また、途中で違う話をしてくることもなくなったのです。
 
 
続けているうちに集中して聞いていたり目で追うようになり、昨日読んだ部分を覚えていたり、どんなあらすじだったかを言えるという変化が見られるようになりました!
 
 
絵本の読み聞かせをやっているけど集中できない様子の子どもを心配しているなら、ぜひやってみてくださいね。
 
 
 
 

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執筆者:長谷川摂理
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
 
 
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