書字が苦手で、漢字が覚えられない子どもに悩んでいませんか?
小学校では、漢字の宿題が出されることが多いですよね。子どもたちは、どのように宿題に取り組んでいますか?
・毎日漢字ドリルを頑張っているのに、漢字を覚えられない
・漢字を繰り返し書いているのに、テストでは書けない
このように、宿題をやってもなかなか漢字が書けるようにならない我が子に悩んでいませんか?実は書字の苦手がある子には、学習障害の中でも書字障害グレーゾーンの特性を持っているケースも少なくありません。
また、真面目に取り組んでいるのに、成果が出ない、宿題を一生懸命やっているのに達成感が得られないという状態なので、先生やママが思う以上に、子どもが自分に自信をなくしているケースが多く、早いうちからその子にあった学習支援をしてあげることが必要なんです。
小学校で出される漢字の宿題は、今日習った漢字を5回書いてくること、漢字ドリルを1ページ書いてくることなど、「書かせる」ことがメインになっています。なぜ、子どもたちは、何度も書いているのに、漢字を覚えることが難しいのでしょうか?
そこで今回は書字障害グレーゾーンの子どもにあった、宿題の支援方法についてお話しします。
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漢字が覚えられない理由とは?
ではまず、どうして書字障害グレーゾーンの子どもが漢字を書くのが苦手なのかということについてお話ししますね。
漢字を書くという行動には
・漢字の形をとらえる、視覚認知の力
・漢字を音にする、音韻処理能力
・目で見たものを手で書く、協調運動
などいくつかの脳の機能が関わっていて、書字障害の背景には、これらの脳の機能の弱さや苦手さが複雑に関係しています。
一方、漢字を書くためには、
①目で見て正しく形をとらえる
↓
②記憶する
↓
③書く
の3つのステップが必要です。
書くことが苦手な書字障害グレーゾーンの子どもたちは、見たものを正しくとらえるという、情報を取り入れる時点でつまづいていることが多いです。そのために、繰り返し書かせる宿題の方法がうまくいかず、漢字を覚えることが難しいのです。
また、同じ漢字を何度も「書く」という宿題の方法は、漢字を覚える最後のステップを繰り返していて、最初の「見る」というステップをとばしていることになり、いつまでたっても漢字の苦手を克服できないままになってしまいます。
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書字障害グレーゾーンの子どもに効果的な宿題の支援方法とは?
ここでは、漢字を書くのが苦手、何度書いても覚えられない書字障害グレーゾーンの子どもたちへの効果的な宿題の支援方法について説明します。
ポイントは2つあります。漢字を書くステップにあわせた宿題の始め方とママの声かけです。
漢字ドリルを真面目にやっているのに漢字を覚えられない、書字障害グレーゾーンの子どもたちには、ドリルを取り組む順番を変えてみましょう。漢字を繰り返し「書く」のではなく、漢字の形をよく「見る」ことから始めてみてください。
最近の漢字ドリルは、偏(へん)や旁(つくり)などがわかりやすく色分けされていたり、音読みや訓読みなどの読み方や絵やイラストを使った意味の説明などがあるので、子どもが興味を持てるように上手に活用してみましょう。
まず、漢字の形や音が書かれている部分に注目することから始めます。漢字を右と左、上と下の部分、へんとつくりなどに分解して、よく見てみましょう。漢字がどんな部分からできているのか、チェック出来たら、「書く」ことに移りましょう。
また、子どもたちが一生懸命宿題をしている時のママの声かけにもポイントがあります。たくさんほめることで、子どものやる気アップにつながります。
漢字ドリルを開いて、見る練習を始めたら、「もう、始めたんだね!」と声かけをしてみてください。大きな声で漢字を読んでいる時には、「ピンポーン!」と反応したり、漢字にしっかり注目して見ている時には、「どんな漢字なのかな?」と一緒に興味を示すような声かけも効果的です。
漢字の形を見ているときには、「よーく見てみよう!」と励ましたり、「線はいくつあるかな?」、「点はどこ?」など、注意深く見る習慣をサポートしましょう。漢字を読んでいるときには、一緒に読んでみたり、訓読みは子ども、音読みはママ、など交代でやってみることもできますよね。
宿題を最後まで終わらせたときには、「最後まで頑張れたね!おやつにする?」など、子どもの頑張りをしっかり肯定して、成功体験を積み上げていくと、子どもの自信もついてきます。
漢字を何度も繰り返す書く練習や、「どうして覚えられないの?」、「何回も書いたでしょ!」といった叱る対応でなく、漢字の学習ステップにあわせた漢字ドリルの進め方とママの声かけで、書字障害グレーゾーンの子どもたちの宿題をスムーズに進めましょう。
このように漢字ドリルの宿題の支援方法を続けていると、次第に子どもたちはやる気をアップさせ、自信を取り戻していきます。
受講生さんたちの子ども達には、こんな変化が見られました。
・漢字テストで白紙だった子が最後まで埋めてくるようになった。
・ノートがぐちゃぐちゃにしていた子が、自分で調べて書くようになった。
・漢字プリントだけでなく、思考力ドリルも面白いと取り組むようになった。
・お気に入りの曲の音符を書きだし、五線譜にすらすら書き始めた。
このように、漢字ドリルの宿題だけでなく、他にも積極的な行動がみられるようになりますよ。
よかったら、参考にして、子どもたちの漢字の宿題をスムーズに進めてみてくださいね。
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執筆者:こばやしひとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)