こっそり教えたい!忘れ物が多い発達障害ADHDの子どもに効くマル秘声かけ

毎日の忘れ物にもううんざり、何度「忘れずに持って帰ってきてね」と言っても忘れ物がなくならない、そんな発達障害ADHDの子どもにお困りではないですか?この記事では、忘れ物が多い発達障害ADHDの子どもに効く今すぐ使える声かけを紹介します。
 

次の日の傘がない!という傘の忘れ物が多い息子

 
 
私には小2の息子がいます。注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプで忘れ物が多く、下校時に雨が止んでいる時は傘の忘れ物が毎回続き、次の日の傘がない!なんてこともありました。
 
 
みなさんもこんな困りごとはないですか?
 
 
・宿題に使うドリルや教科書を学校に忘れてくる
 
 
・書いた連絡帳を忘れてくる
 
 
・金曜日なのに体操服を学校に忘れてくる
 
 
・玄関に置いてあったものを一式家に忘れていく
 
 
こんなふうに、毎回忘れ物が多いと、厳しく叱れば覚えてくれるかもと思い、「何度言ったらわかるの」「もう忘れ物しないでね」と叱っていました。
 
 
 
 
でも、息子の忘れ物が減ることはなく、逆に反発するばかりになってしまいました。
 
 
私の言ったことは全く耳に届かず、さらに私の言葉は厳しくなり、子どもは反発するという負のループに陥ってしまったのです。
 
 

「忘れずに持って帰ってきてね」では効果がない理由

 
 
ではなぜ、発達障害ADHDタイプの子どもは忘れ物が多いのでしょうか?
 
 
それは、発達障害ADHDタイプの子どもは、不注意傾向という脳の特性があるからなんです。
 
 
不注意傾向により出てくる困りごとは、
 
 
・テストでケアレスミスが多くなる
 
 
・他のことに気が散りやすい
 
 
・忘れ物が多くなってしまう
 
 
などです。不注意傾向という脳の特性により、何度言っても忘れてしまったり、気が散ってしまったりするんですね。
 
 
これは、本人の意思ではコントロールが難しいということです。
 
 
 
 
自分ではどうにもならないことを、毎回注意されてしまっては、子どもはどんどん自信を失ってしまいます。
 
 
子どもは自信を失ってしまうと、行動できなくなります。
 
 
お母さんも、子ども本人にはどうにもならないことに、何度叱っても効果がなく、イライラしてしまいますよね。
 
 

忘れ物が多い発達障害ADHDの子どもに効く今すぐ使える声かけ

 
 
では、どうしたら忘れ物が多い発達障害ADHDの子どもの忘れ物を減らすことができるのでしょうか?
 
 
それは、ていることを褒めるということです。
 
 
できていることを褒めると言っても、うちの子、褒めるところなんてありません!なんて声が聞こえてきそうですが、難しくありません。
 
 
どういうことかと言うと、
 
 
筆箱は忘れて帰ってきてもノートを持って帰ってきたら、「ノートを忘れずに持って帰ってこられたね!」
 
 
毎日水筒を忘れても、10日に1日は忘れずに持って帰ってくることができていると思います。その時を忘れずに褒めます
 
 
家で宿題の後に、忘れずに筆箱の中に鉛筆を入れることができたら、褒めます。
 
 
こんなふうに子どもの行動を見ていると、意外に褒めることが多くあります。 褒めることで、子どもは自信がつき、親子の関係も良くなっていきます。すると、良い行動がどんどん定着していくんです。
 
 
 
 
次の日の傘がない!と困っていた息子ですが、褒めることで自信がつき、良い行動が定着して傘の忘れはゼロになりました。
 
 
反発してばかりでしたが、素直に私の言うことも聞いてくれるようになり親子の関係も良くなりましたよ。
 
 
さらに、私が学校に忘れた傘に気付き、持って帰ってきてくれるしっかり者の男子に成長しました。
 
 
今すぐに使える声かけを紹介しました。忘れ物が多いと心配になりますが、まずは脳の特性と考え、上手に声かけできるといいですね。
 
 

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執筆者:こばやしひとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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