漢字ドリルの時間が憂鬱でした
小学生のお子さんがいるご家庭でこんなお悩みはありませんか?
・読み飛ばしが多い
・文章問題や読むのが苦手
・漢字を覚えたり書くのが苦手
・漢字がきれいに書けない
わが家には、発達障害グレーゾーンの息子が2人います。
今回は、小学2年生の次男のお話です。
次男は勉強の中でも国語が苦手で、特に「漢字」に対して苦手意識があります。
小学生になると毎日、漢字・計算・音読といった宿題が出ると思いますが、漢字の宿題をやろうとすると途端に集中力をなくし、取り掛かれなかったり、やり始めてもすぐ休憩していました。
そして、やり始めたと思ったら集中力がなく「早く終わらせたい」という理由で、書くスピードも早く文字のバランスが悪かったり、とめ・はらい等できていない時が多かったのです。
そんな様子を見て
「ちゃんと書きなよ!」
「ここ!はらってないよ!」
「もう1回書き直し!」
と怒ってばかりでした。
そんな対応を繰り返していると日に日に改善するどころか、息子はどんどん漢字を書くことが嫌になっていき、宿題は親子バトルの時間になっていました。
漢字がきれいに書けないのは「〇〇ができない」から!?
子どものできないことに目がいきすぎて、宿題中親子バトルになってしまうご家庭は多いと思います。
「本当は怒りたくないけどついつい怒ってしまうんです」というママのために、ここでは「漢字がきれいに書けない」の理由と対応方法をお伝えします。
実は漢字がきれいに書けないのは「よく見ることが苦手で、目を上手に動かせていない」からなんです。
息子が療育に通っていた時「息子くんは目をゆっくり動かせずパッパッと動かしてしまうね」と教えてもらった時がありました。
他にも色々な理由がありますが、この記事では「よく見ることが苦手で、目や手を上手に動かせない」の対応策をお伝えしますね。
一般的に効果があると言われているのは「ビジョントレーニング」です。
聞いたことがあるかもしれませんが、ビジョントレーニングは「見る力」を高めるトレーニングで、点つなぎや間違い探し、迷路などの教材がこれに当たります。
最初にこのことを知った時「ビジョントレーニングをすればいいんだ!」と意気込みましたが、わが家の子どもはそもそも読んだり書いたりすることが苦手で、書くための準備すらやりたくないと思っていたので書くトレーニングは向いていないなと思いました。
発達障害のある子はインプット(情報を取り入れる)でつまずきやすいので、教材をやろうと思ってもうまく情報を読み取れないことが多いのです。
「うちの子も書くことが嫌いなんです!」「集中力がないんです!」「そもそも教材を用意するのがめんどくさい」という方向けに、わが家で実際に取り組んだ内容をお伝えしますね。
できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓
発達障害のある子の「集中力がない」を伸ばす方法
教材をやろうと思ってもうまくいかないお子さんに今回オススメするのは「料理」です。
料理には、様々な工程が含まれています。
・買い出し
・調理
・盛り付け
・後片付け
などがあり、集中力や段取り力を伸ばすことができます。
今回は「集中力」にフォーカスして取り組みました。
わが家の子どもが興味を持ったことは「スクランブルエッグ作り」です。
長男がお手伝いが好きなので、自分もお手伝いがしたいと言ったのが始まりでした。
好きなことや興味のあることをやる中で脳は伸びます。
そこで一通り次男にやってもらうことにしたのです。
スクランブルエッグ作りの手順は
①調理器具を出す
②材料を用意する
③卵を割る
④混ぜる、焼く
⑤盛り付け
になりますが、簡単な作業に見えて集中力を伸ばすのにはピッタリなんです!
例えば
・調理器具を出すときには必要なものを見つけ出す
・卵をそーっと割る
・こぼれないように混ぜる
・卵が固まりすぎないようにちょうどいいタイミングを見計らう
ビジョントレーニングと聞くと難しそうに聞こえますが「じーっと見て手を動かす」作業をしてもらえばいいのです。
そして、できた時にこんな声かけをしてみてください。
「ボウル出せたね!」
「そーっとできたんだ!上手に割れたね」
「そのタイミングいいよ!」
「よく見れていたね」
できたことをそのまま伝えるだけでも肯定になるので、ぜひできたことを伝えてみてくださいね。
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漢字をきれいに書けるようになった息子
それから時間があると自分から「スクランブルエッグを作る!」と家族に作ってくれたり自分で食べる為に作ったりしていました。
はじめに教えた材料は卵や牛乳、塩こしょう、バターなどですが「今日はしょうゆを入れてみようかな!」「牛乳の量を増やしてみる」など少しずつ自分で考えて行動する姿も見ることができました。
ある時、漢字ドリルをやっていたのですが「弓」という漢字のバランスが少し崩れているときがありました。
私は書けているだけでいいと思っていましたが、バランスが悪い漢字を見て「ここのバランスがちょっと・・・」と自分から漢字を直したのです!
これにはビックリして「よく見て書けたね!自分で直せたんだ!」と声をかけました。
発達障害の子の「集中力を伸ばす」「ビジョントレーニング」と聞くと難しそう、準備がめんどくさい、何をすればいいの?と思ってしまいますよね。
実は、普段の生活の中にビジョントレーニングとして活用できるものはたくさんあります。
今回わが家はスクランブルエッグ作りに挑戦しましたが、料理はやる子の年齢に合わせてやる内容を変えられるのが良いですね。
ぜひ、お子さんに合わせて一緒に料理に取り組んでみてくださいね。
わが家の体験が参考になりますように。
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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)