長期にわたるコロナストレスの影響で、親子で心も身体もへとへとになっていませんか?このピンチを乗り越える切り札は発達障害キッズの自己肯定感を高めること。家族がONE TEAMとなり、コロナストレスを乗り切る秘策をご紹介します。
長引く「コロナストレス」お子さんは、お母さんは、大丈夫ですか?
新型コロナウィルスが私たちを悩ませるようになって、もう1年以上になります。
感染拡大を防ぐため、これまでとは全く異なる生活を強いられている私たち。
テレビを見れば、どの局もコロナコロナ。家族や友人との会話も、コロナの話ばっかりになっていませんか?
「コロナ疲れ」「コロナうつ」という言葉も、もう聞きたくない!という方もいらっしゃいますよね。
お子さん、お母さん、大丈夫でしょうか?
大人でも体調を崩してしまうほどの強いストレスが長期間続いていることが、お子さん、特に、発達凸凹をもつお子さんに影響を与えないわけがありません。
家族旅行やイベントなど楽しいことを我慢したり、マスクや手洗いなどを強いられる生活に参っちゃってるお子さんはいませんか?
さらに、今回のコロナ第4波では、感染の威力が強かったり、お子さんの感染者も以前より増えています。
もしかしたら、皆さんの近しい方がコロナにかかったり、濃厚接触者になった、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
不安の強いお子さんでは、「自分や家族がコロナウィルスにかかったらどうしよう」という気持ちをおさえられなくなってはいないでしょうか?
発達障害を持つお子さんは、ネガティブな記憶が残りやすいもの。
いつまで続くかわからないストレスに長期間さらされると、特性が強くでてしまったり、ストレスによる心理的な反応(甘えすぎる、怒りっぽくなる、元気が出ない、イライラする、おねしょが増えるなど)が出てくることがあります。
そんなコロナストレスを乗り越え、発達障害キッズがのびのびと発達していけるように、今私たちにできることはどのようなことでしょうか。
キーワードはずばり、「家族のチームワーク」です。
発達障害キッズの自己肯定感UPに、家族のチームワークが必要なワケ
発達障害を持つお子さんは、自己肯定感が低いことが多いと言われています。
自己肯定感という言葉にはいろんな解釈がありますが、私が一番いいな、と思うのは
“自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること”
(『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』より)
というものです。
特性の影響から、日常生活の中で成功体験を感じる機会が少なく、ことあるごとに叱られたりダメ出しされがちな発達障害キッズは、「自分はダメだ…」と思うことが多くなりがち。
さらに、子どもが過ごす環境も、幼い頃は家庭だけですが、成長に伴って園、学校、習い事、アルバイト先、職場と増えていきます。
いろんな場で経験する出来事を通じて、子どもは自己肯定感を育んでいくのですが、そのベースとなるのが家庭での経験です。
家庭の中で、
「自分は大切にされてるんだ」
「自分は価値がある人間なんだ」
と思える経験を増やしていく。それがお子さんの自己肯定感をぐんぐん育んでくれるんです。
今回のコロナウィルスの影響を、お子さんの発達にとってピンチと考える方も多いでしょう。
でも、そのピンチを、お子さんにとっての大きなチャンスに変えることだってできるんです。
ここでポイントとなるのが「家族のチームワーク」です。
STAY HOME!で家族が一緒に過ごす時間が増えている今だからこそ、家族の中で「チーム」を感じる活動ができますよね。
2019年に活躍したラグビー日本代表のONE TEAMの例でもわかるように、チームワークが発揮できるチームは、メンバーそれぞれが自分ならではの役割を果たしています。
各自がしっかり役割を果たすことで、自然と「ありがとう」「助かったよ」「一緒に活動できて楽しかったね」といったポジティブな言葉がでてくるんです。
その結果、家族の中で、自分の存在意義や愛情を感じることができ、それがそのまま、子どもたちの「自信」につながり、自己肯定感が育まれていきます。
つまり、家族の中で、お子さんに役割を持たせた活動をするのががオススメ、というワケなんです。
いつもの活動も、ちょっと視点を変えるだけで、家族のチームワークを感じられる活動に変えることができるんですよ。
家族みんなでコロナストレスを乗り切ろう!大作戦
とはいえ、コロナストレスを感じているのはお子さんだけではありません。
お母さん、お父さんもまた、ストレスにさらされていますよね。
ですので、家族のチームワークを感じられる活動のポイントは、子どもだけじゃなく、親も元気をもらっちゃうってこと。
日常生活に役立ち、気負わずにできて、親もラクできちゃうのがマストです。
我が家が経験した、家族で楽しめてチームワークを感じることができる活動、それはクッキングです。
コロナの影響で外食が減り、食事を作ることが増えてつらいよー、と思うお母さんも多いでしょう(私もです)。
いろんな工程があるクッキングは、役割分担できる活動にピッタリ!
ここで、クッキングをお手伝いと考えると、親の「やらせなきゃ」感が伝わってしまい、お子さんも嫌がってしまう可能性がありますよね。
ですので、子どもをお誘いする時のポイントは
「いつもやらない楽しいこと、やってみない?」
と、あくまでも楽しいイベントをやるんだよ〜、っていう雰囲気にすることです。
我が家のクッキングの定番は「カレー」「お好み焼き」です。工程が少なくわかりやすいこと、誰が作っても大きく味が変わらないこと、がポイントです。
これなら、子どもだけでなく、お父さんも巻き込めますよね。
完成したご飯を、家族みんなで、
「美味しいね」
「このお芋、上手に皮むけたね」
「人参が上手に切れてる〜」
「作ってくれてありがとうね」
と言いながら食べれば、お子さんにとって
「自分がやったことで家族が喜んでくれた」
という成功体験となります。
また、最近はYouTubeなどでいろんなおもしろレシピが紹介されていますよね。
これを参考に、普段は作らないようなおやつを作るのもおすすめ。
お子さんと動画を検索して、興味があるものを一緒に決めたり、材料の準備から一緒にやることで、
まるで実験みたいなワクワク感を体験することができます。
ちなみに、先日我が家でつくったのは、
総重量2kgの巨大な「バケツプリン」!
材料も比較的手に入りやすくオススメです。
バケツプリンを作る前には、動画で楽しく予習。
型からプリンがプル〜ンと出てくる動画を見た子どもたちは大興奮で、作りたい気持ちを高めることができました。
動画で予習をすることで、脳に楽しみをアップロードすることもできますし、普段やらないお菓子作りの工程を前もって知っておくこともできますね。
そして、上手にできたら、すかさずほめて成功体験につなげる。
これで、ミッションコンプリート!です。
いかがですか?
コロナで増えた家族時間を、さまざまな工夫で乗り切っている方が多いと思います。
そこにちょっとだけ、「家族のチームワーク」というエッセンスをいれてみませんか?
そうすることで、家族の一体感を感じることができるだけでなく、お子さんの自己肯定感の土台を育むことができます。
家族と一緒に活動することで、子どもの成長を見つけることができる。
親にとっても最高の機会になりますね!
コロナウィルスとの闘いはまだまだ続きそうですが、抜群のチームワークで、家族みんなのコロナストレスを吹き飛ばしましょう!
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執筆者:森中 博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)