「わかんない」は子どものコンディションを表す言葉

 

こんにちは〜。

春休み、いかがおすごしでしょうか?

 

 

わが家の裏山では、
ウグイスが鳴き始めました。

 

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みなさんご存知でしょうか?

ウグイスって、初めっから
「ホ〜〜〜ホケキョ♪」って
上手に泣けるわけじゃないってこと。

 

 

今の時期は、

「ケキョケキョ」って短く鳴いたり
「ホ〜↓」って止まってしまったり。

そんな「へたっぴ」なウグイスが
たくさんいます。

 

 

それが、日が経つにつれて
どんどん上達していって

 

桜が散る頃になってようやく

「ホ〜〜〜〜〜〜ホケキョッ♪♪」

って上手に鳴けるようになるんです。

 

 

最近の研究によると、
ウグイスは親から子に鳴き方を教えて、
鳴き声によるコミュニケーションを
習得させるんだとか。

 

 

人間も鳥も一緒。
親の背中を見て子は育つんですね。

 

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さて、今日のテーマは

「子どもの言葉を意識してみよう!」

です。

 

 

みなさんは、子どもが何気なく使う
言葉を意識していますか?

 

 

私は、コミュニケーションを学び始めてから
子どもの「言葉」に注目するように
なりました。

 

 

例えば、ちょっとスキンシップが足りない時は
「母ちゃん、こっち見て!」
が増えるので

 

意識してスキンシップを増やすし、

 

 

自信がなくなってきてるな、と
感じると
「どうせ〜なんでしょ」が増えるので

 

「ありがとう」の声かけを
増やすように心がけて
自信をつけさせたり。

 

 

みなさんのお子さんはいかがでしょうか?
気になる言葉が増えたなあ、って
思うことはありませんか?

 

私が言葉に注目するのは
わが子だけではない!
外来にやってくるお子さんに対しても
使う言葉によ〜く耳を傾けています。

 

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例えば、外来で診ている
中学生の発達障害の男の子。

 

調子が悪くなると
「わかんない」
が増えます。

 

「学校で楽しかったことってなに?」
「うーーーん、わかんない」

 

「高校いったらどんなことしたい?」
「わかんない」

といった具合。

 

彼の場合、問いかけに
「わかんない」という答えが増えてる時は
脳が考えることを拒否している時。

 

 

つまり、キャパオーバーになって
脳に負荷がかかりすぎてる時なんです。

 

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それをお母さんにお伝えすると

「ああ、思い返してみたら
ほんとにそうですね。

調子が悪い時には
よくわかんないって言います

とおっしゃっていました。

 

 

ずっと一緒にいるからこそ
気づかないってこともある。

 

そんな時、第三者の観察が
お子さんのテンションを図る
ヒントになることってあるんです。

 

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お子さんのことをよくみてくださる
学校の先生の場合は
こういう、「気になる言葉」
よく教えてくれます。

 

 

ですので、先生に

「気になる言葉が増える時には
教えてください」

ってお願いしておくとよいですね。

 

 

前述の中学生の男の子、
実は調子がいい時の気になる言葉も
あるんです。

 

それが

「ありがとうございました」

という言葉。

 

 

彼の診察の時には
まずお母さんと本人と話して、
その後本人は外にでてお母さんだけと話す。
そういう診療スタイルをとっています。

 

 

彼の診察が終わって部屋を出るとき、

「先生、ありがとうございました」って

言ったんです。

 

その言葉をきいて、
「あ、今調子いいんだな^^」って思いました。

 

 

それをお母さんにお伝えすると

「そうなんです!
学校でも調子がいい時には
先生に対してお礼や気遣いの言葉が
増えるみたいで。」

とうれしそうでした。

 

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発達凸凹のお子さんは
よ〜く聞いていると
言葉でテンションがまるわかり

 

だから、言葉を意識していると

「ああ、今調子いいんだな」
「今ちょっと余裕ないのかな」

というのがわかります。

 

 

お子さんと一緒にいる時間が
長い春休み。

いつもよりちょっとだけ
お子さんの「言葉」に
注目してみませんか?

 

 

機嫌がいい時
どんな言葉をよく使ってるかな?

 

テンションが低い時には
どんな言葉を話してる?

 

 

気になる言葉があったら
メモしておくのもよいですね。

 

 

春休みはお母さんの

「観察力」を鍛える絶好の機会!

 

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どうぞ、楽しんで
子どもを「観察」しちゃいましょう。

 

 

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