5回にわたりお届けしてきた
発達凸凹基本のキ も今日が最終回。
5回もお付き合いいただき
ありがとうございました^^
昨日までのバックナンバーはこちらから
第1回
発達凸凹ってどういうこと?〜発達凸凹基本のキ vol.1〜
第2回
発達凸凹の子ってどうして困りごとが多いの?〜発達凸凹基本のキ vol.2〜
第3回
親子の会話ってどうやったらスムーズになる?〜発達凸凹基本のキ vol.3〜
第4回
ほめが苦手なママでも大丈夫、最強のテクニック〜発達凸凹基本のキ vol.4〜
今日は、私が小児科医だからこそわかる
発達凸凹と病院受診について
書いてみたいと思います。
ただ、気をつけてほしいのは、
今日のお話は、私が
小児科医として、
発達障害児の母親として、
そして発達科学コミュニケーション の
トレーナーとして
個人的に思っていることです。
これを読んでくださっている皆さんと
お子さんは人それぞれ違う。
私が話す内容と合致しない方も
いらっしゃるはずです。
あくまでも、1つの意見として
読んでくださいね。
発達凸凹のお子さんは
集団生活が苦手なことが多いため
園や学校の先生から
相談や受診を勧められることが
あると思います。
そんな時、正直母親としては
それなりに傷つくんですよね。
私も経験があるんでよくわかります
うちの息子の場合、
3歳のころ園の先生から
発達相談をすすめられました。
それまでは小児科医なのに
恥ずかしながら、息子の行動が
全く気になっていなかったんですね。
結構元気だな、やんちゃだな、
でもそういうところ可愛いな、
って思っていたんです。
でも、先生から指摘されて、
「うちの子発達障害なのかな?」
って思ってしまった。
その日から、息子を見る目が
変わってしまいました。
元気でニコニコしてるところがかわいいな、
って思っていたのに、
それは発達障害だから
修正しなきゃいけないんだ、っていう風に
自分の気持ちが変わってしまったんですね。
まるでレッテルを貼られてしまったように
思えてしんどかったです。
お子さんの発達で
悩んだり気になったりしたら、
公的な機関に相談にいったり
病院を受診する、
という選択肢があります。
ただ、何も知らずに、
何も考えずに相談や受診をすると、
かえって親子で傷ついたり、
悩みが深くなったりする場合があります。
このメルマガを読んでいる
読者さんの中にも、
相談や受診に行かれた経験がある方も
いらっしゃると思うんですが、
相談や受診で全てが解決する、
悩みがなくなるってことはないんですね。
それを知らずに受診して、
予期せぬ診断がつく。
自分はそんなつもりはなかったのに
お薬を飲むことをすすめられる。
お母さんの対応を否定されてしまう。
もちろん、必要な場合があるのも
わかっていても、
相談や病院にいくことで
問題解決するどころか逆に
傷ついてしまうことだって
あるんです。
病院を受診すれば、
薬をのめば、
問題は全て解決して発達障害が治る、
って思ってしまう方も
中にはいらっしゃいます。
でも思ったように治らない、
何もしてもらえない。
それに本人も親も傷つく。
そういうことってあるんです。
また逆に、
周りが診断をつけて支援を受けた方が
お子さんのためになる、
って思っていても、
親御さんが認めたくなくて、
気づかないふりをして何もしない、
ということもあります。
特にグレーゾーンのお子さんの中には、
一見定型発達のお子さんと
何にも変わらないように見える子も多い。
ですが、子どもと長く
接しているお母さんは、
「なんか他の子とちがう?」
「ほかのきょうだいより育てにくいな」
っていう不安や違和感を
感じていることは結構あるんですよね。
こういう不安を持ちながらも、
「もうちょっと大きくなったら
なおるんじゃないか」
って問題を先送り
してしまいがちなんです。
みなさんにお伝えしたいのは、
違和感を抱えたら、
見て見ぬ振りをしないということ。
早めに対応することで
小さいうちに子供の困りごとを
解決できる方法ってあるんです。
だから、
私のところでもいいし、
かかりつけの小児科でもいいし、
他の相談機関でもいい。
一度早めに相談に
行ってほしいんです。
年齢が上がると、
お子さんの特性に加えて、
長年周りから不適切な対応を
されてきたことによる
問題が出てきます。
いわゆる「二次障害」です。
例えば、暴言や暴力、睡眠の問題や
うつ病の症状がでてきて
引きこもったり
学校に行けなくなったりすることがあります。
大きくなってから、
「そのうち治ると思ってたのに」
「もっと早く対応してたらよかった」
って後悔しないように、
気になったら対応を見直して
欲しいなと思います。
私の考えとしては、
相談や病院受診をするかどうかの決め手は、
まず一番に本人が
困っているかどうかが大事だと思っています。
困っているから支援を受ける、
そのために必要だから。
特に、園や学校から支援を受けたい場は、
診断がないと難しい場合もあります。
診断をつけることで
お子さんとお母さんのメリットになる場合は
病院を受診して診断をつけると良いのかな
と思っています。
ですが、診断名だけが全てじゃない!
わが子のことをしっかり知って
ぴったりの対応がしてあげたい!
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発達のお子さんの相談を受けていると、
今の世の中って本当に
住みわけの世の中だな、
と最近よく感じます。
園や学校での支援って、
どっちかというと子ども達が
困っているからというよりも、
先生方が困っているかどうかで
決められてしまう部分があるんですね。
先生方が困るようなことをする子
=発達障害なんじゃないの?
って見なされることって
やっぱりあるんです。
でも、発達障害の中には、
周りを困らせることはないけど、
お子さん本人が困っている
ということがあります。
例えば、ADHDの中に不注意優勢型、
というタイプがあります。
少しぼーっとしているように
見えるお子さん、
いわゆるドラえもんの
のび太くんみたいなタイプの
お子さんです。
このタイプのお子さんは
多動だとか衝動的だとか
行動面での困りごとは
あまり目立たないんですが、
実は不注意のせいで
学習面に遅れがでてきたり、
友達との会話がうまく行かなかったり、
困っていても助けを求められない
そんなお子さんがいるんですね。
こういう子は、日常生活に
うまくいかないことが多くって、
ものすごく自己肯定感が
低くなってしまいがち。
派手に動く子ばかりが
注目されるんですが、
こういう子、その子自身が困っている子が
周りにいないかな、という視点を、
親御さんも先生方も
持っていただけると良いなって思います。
さて、5回にわたってお届けしてきた
〜発達凸凹基本のキ〜
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