言い聞かせるほど癇癪が長引く理由|5歳以上の子に必要な正しいスルー対応

 

癇癪を起こしている子に、

「約束したよね」
「泣いてもダメ」
「だから言ったでしょ」
「もういい加減にして」

と言った経験はありませんか?

本当は、責めたいわけではありません。
怒らせたいわけでもありません。

ただ、落ち着いてほしい。
話を聞いてほしい。
約束を思い出してほしい。

そんな想いで声をかけているのに、言えば言うほど子どもは余計に怒る。

泣き方が激しくなる。
「ママなんか嫌い!」
「うるさい!」
と反発してくる。

物に当たる。
その場から飛び出していく。
ますます話が通じなくなる。

本当は落ち着かせたいだけなのに、言葉を重ねるほど癇癪が長引いてしまう。

そんな経験があるママへ、5歳以上の癇癪に必要な「正しいスルー対応」についてお伝えします。

目次

夏休みは、癇癪のきっかけが増えやすい

このまま夏休みに入ると、ママは本当にしんどいと思うんです。

宿題を始める時。
ゲームやYouTubeを終わる時。
きょうだいげんかが起きた時。
おでかけ先で思い通りにならなかった時。
お風呂や寝る時間の切り替え。

そのたびに癇癪が起きて、

「約束したよね」
「泣いてもダメ」
「もう終わりって言ったでしょ」

と伝えるほど長引く。

夏休みの間、毎日この流れが続いたら。
そして、このまま2学期に突入し、学校でもトラブルが起きてしまったら。

ママも子どもも、本当に苦しくなってしまいますよね。

だからこそ、夏休み前の今、癇癪が起きた瞬間にどう関わればいいのかを知っておくことが大切です。

癇癪が長引くのは、わがままやしつけの問題ではありません

ここで知っておいてほしいことがあります。

癇癪が長引くのは、子どもがわがままなわけでも、我慢が足りないわけでもありません。

もちろん、育て方やしつけの問題でもありません。

5歳を過ぎても癇癪が続く子は、自分の行動や感情をコントロールする力や、気持ちを切り替える力が、まだ育ち途中なだけなんです。

だから、癇癪を起こしている時に、

「約束したよね」
「泣いてもダメ」
「ちゃんと聞きなさい」

と正しいことを伝えても、癇癪を起こしている子の脳は暴走状態になっていて、
落ち着いて話を受け取れる状態ではないことがあります。

この状態の時に言葉を重ねると、
ママは正しいことを伝えているつもりでも、子どもの脳にとっては刺激として入ってしまうことがあります。

だから、

言い聞かせるほど荒れる。
叱るほど長引く。
なだめても切り替わらない。

そんなことが起きるんです。

ママの努力が足りないわけではありません

ママも、今まで色々試行錯誤してきたと思うんです。

落ち着いて伝えようとした。
優しく声をかけてみた。
理由を説明した。
約束を作った。
叱るのをやめようとした。
スルーがいいと聞いて試してみた。

それでもうまくいかないと、

「私の関わり方が間違っているのかな」
「この子にはどう関わったらいいんだろう」
「もうどうしたらいいかわからない」

そんなふうに苦しくなってしまいますよね。

けれど、足りなかったのはママの努力ではありません。

必要なのは、癇癪中の子どもの脳に合った関わり方の順番を知ることです。

正しいスルー対応は、無視でも放置でもありません

そこで大事になるのが、正しいスルー対応です。

スルーと聞くと、

無視すること。
放っておくこと。
何もしないこと。

そんなふうに感じるママもいるかもしれません。

泣いている子を放っておくなんて、親としてひどい気がする。
スルーしたら、もっと荒れるんじゃないか。
本当にそれで落ち着くの?

そう不安になるのは、とても自然なことです。

けれど、5歳以上の癇癪に必要なスルーは、無視でも放置でもありません。

暴走している脳に正論を入れ続けるのではなく、まずは子どもの脳が落ち着ける状態に戻るまで刺激を増やさない。

そして、落ち着いたあとに必要な声かけを入れていく。

この順番で関わることで、
子どもが自分で気持ちや行動をコントロールする力や、
崩れそうになっても自分を立て直す力を育てていく関わり方です。

つまり、正しいスルー対応は、子どもを突き放すものではありません。

子どもの脳が落ち着ける状態に戻るまで刺激を減らし、
落ち着いたあとに必要な言葉を届けるための関わり方なんです。

私も、息子の癇癪に正論で向き合っていました

私も、息子が小1だった頃、癇癪中に正論を言えば言うほど、余計に荒れていました。

「約束したよね」
「泣いてもダメ」
「ちゃんと聞いて」
「いい加減にして」

本当は落ち着かせたいだけなのに、私の言葉が息子にとって刺激になっていたんです。

その時は、どうして伝わらないのかわかりませんでした。

けれど、発コミュを学び、癇癪中の脳に必要なのは正論を入れることではなく、
まず落ち着ける状態に戻す順番なんだと知ってから、わが子への関わり方が変わっていきました。

小学生の癇癪は、止めようとするほど長引くことがあります。

けれど、正しい順番で関わることで、子どもが自分で落ち着く力を育てていくことはできます。

夏休み前の今、関わり方を知っておいてほしい理由

夏休みは、癇癪が増えやすい時期です。

宿題。
ゲームやYouTube。
きょうだいげんか。
おでかけ。
生活リズムの乱れ。
お風呂や寝る前の切り替え。

癇癪のきっかけが、普段より増えやすい時期だからこそ、
癇癪が起きた瞬間にどう関わればいいのかを知っているかどうかで、
夏休みの親子の流れは大きく変わります。

夏休みを、親子で怒って、疲れて、耐えるだけの時間にしないために。

1学期、うまくいかなかった子も、夏休みをきっかけにいい方向へ進んでいくために。

今のうちに、癇癪を2学期へ持ち越さないおうちでの関わり方を準備していきましょう。

 

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