お友達とトラブルになった時に、なかなか自分から謝れない。
先生や周りのお友達から話を聞くと、どう考えてもわが子にもよくなかったところがある。
それなのに、
「自分は悪くない」
「〇〇のせいだ」
と主張し続ける。
そんな姿を見るたびに、
「どうして自分のよくなかったところを認められないの?」
「たった一言、ごめんねと言えば済むことなのに」
と思ったことはありませんか?

何度注意しても、言い聞かせても、強く叱ってその場では分かったように見えても、また同じようなトラブルを繰り返してしまう。
そんな時に知ってほしいのは、謝れない子は、反省する気がないわけではないということです。
謝れないことより、ママが本当に怖いこと
お友達とのトラブルが続き、学校からも心配を伝えられる。
専門機関にも相談しているのに、なかなか困りごとはおさまらず、年齢が上がるほど大きくなっているように感じる。
そんな時、ママが本当に怖いのは、「謝れないこと」だけではないのではないでしょうか。
このまま誰からも相手にされなくなったら。
本当はお友達が大好きなのに、誰にも受け入れてもらえず、孤立していったら。
この子はこの先どうなるんだろう。
ずっと私がついていなければいけないのかな。
トラブルが起きるたびに、相手のお子さんや先生に説明し、代わりに頭を下げる。
この先もずっと、私がそばでこの子の人間関係を取り持ち続けなければいけないのだろうか。
私がいなくなったら、この子は人と関わりながら生きていけるのだろうか。
本当は、ただ謝れるようになってほしいのではなく
間違ったことをしてしまっても、自分でその間違いに気づき、
ママがそばにいなくても、自分で人との関係を立て直せる子になってほしいのではないでしょうか。
謝れない子が守っているもの
自分から謝れない子は、反省する気がないというよりも、自分の間違いを認めた瞬間に、
「自分はダメだ」
「また自分が悪者になる」
「また怒られる」
と感じていることがあります。

そのため、自分の非を認めないことで、必死に自分自身を守ろうとするのです。
つまり、「謝れない」という行動は、表面に見えている困りごとの一つに過ぎません。
その背景には、よくないことだと分かっていても行動を止められず、何度も注意された経験から、自信や気持ちの余裕をなくしていることがあります。
自信や余裕がなくなるほど、自分の気持ちや行動をコントロールすることも難しくなります。
まだ自分自身に、
「間違っても大丈夫」
と許可を出せていないのかもしれません。
謝らせるより先に育てたい力
だとしたら、謝らせることを強く求めるよりも、先に育てたい力があります。
それは、
失敗しても、間違えても、自分の価値までなくなるわけではないと感じられる力です。
「間違っても自分は大丈夫」
そう思える土台が育つと、少しずつ自分の間違いを認められるようになります。
そして、自分から謝り、人との関係を立て直すこともできるようになっていきます。
謝れなかった子が、自分から謝れた
実際に、生徒さんのお子さんで、お友達とのトラブルが続き、自分の理屈を押し通してしまい、なかなか自分から謝れなかった小学3年生の男の子がいました。
その子も、謝らせることを繰り返すのではなく、まずは、
「間違っても自分は大丈夫」
と思える土台をつくるために、おうちで自信を育てていきました。
するとある日、学校でお友達と言い合いになった時に、自分から謝ることができたそうです。
その変化を、お母さんが動画でお話ししてくださっています。

↓動画を見る
「私がいなくても大丈夫」と思える未来へ
ある日の放課後、
「ごめん!今のは俺が悪かった!」
と自分から伝え、そのあと笑顔でお友達と肩を組んでいるわが子の姿。
私がそばにいなくても、自分で間違いに気づき、自分で謝り、自分で人との関係を立て直している。
そんな姿を見られたら、
「この子は、私がいなくても大丈夫」
と思えるのではないでしょうか。

今の状態が、悲観してしまうほど深刻に見えたとしても、変われないわけではありません。
これまで育てようとしてきた部分と、本当に育てる必要があった部分が、少し違っていただけかもしれません。
その子に合った順番で関わり方を整えていけば、自分で気づき、自分で謝り、人との関係を立て直す力は少しずつ育てていけます。
この夏休みは、謝らせることより先に、
「間違っても大丈夫」
と思える土台を、おうちで育ててあげる時間にしてみませんか^^

