指示しても動かない不登校キッズに、抜けていた「やる気の順番」

朝起きられない

 

さて今日は

 

『指示しても動かない子に、

抜けていた「やる気の順番」』

 

というお話です。

 

朝、起きてこない。

勉強もしない。

学校の準備も進まない。

 

そんなわが子を見ていると、

「そろそろ起きたら?」

「少しだけでも勉強したら?」

「明日の準備、先にしておこうよ」

と、声をかけたくなりますよね。

 

だってママは、

このまま何も指示しなかったら、

ますます動けなくなるのではないか。

 

勉強も遅れてしまうのではないか。

そんな未来が心配だからです。

 

私も以前は、

子どもが動けないときほど

私が動かさなければ、

と思っていました。

 

長男が

起立性調節障害になる前のことです。

 

テスト当日の朝になって、

息子がテスト範囲を

丸ごと間違えていたことに

気づきました。

 

社会は、

歴史だと思って勉強していたら

本当は地理。

 

それほど大きく

範囲を間違えていたんです。

※このころから集中力低下などの前兆はみえていたんです。

 

私は慌てました。

 

このままでは

点数が取れない。

勉強してきたことが

無駄になってしまう。

 

なんとか受験で入ったこの学校の

波に乗せなければ…

 

そう思って、

通学前の30分間、

出題範囲を私がみっちり口頭で解説し、

できるだけ覚えさせてから

学校へ送り出しました。

 

息子は反抗せず、

私の話を聞いていました。

 

だから当時の私は、

「ちゃんと聞いてくれた」

「少しでも覚えられた」

「間に合ってよかった」

と思っていたんです。

 

けれど、その後も

息子のやる気は回復しませんでした。

 

もちろん、この一度の対応が

息子の不調の原因だったわけでは

ありません。

 

けれど今振り返ると、

私はあの30分で、

息子が自分で考える時間も、

失敗をどう受け止めるかも、

全部、先回りして

引き受けていたのだと思います。

 

そしてきっとそれは

あの30分に限らず、

一事が万事、

生活の随所に出ていたと思うのです。

 

素直な子ほど、

お母さんに言われたことを

聞こうとします。

 

それは一見、

「いい子」

「素直な子」

「ちゃんと頑張れる子」

に見えます。

 

けれど、

言われたから動けることと、

自分から動きたいと思えることは、

同じではありません。

 

子どもが言うことを聞いたからといって、

その子のチカラになっている

とは限らないんです。

 

むしろ、

「間違えないようにしなきゃ」

「ママに言われた通りにしなきゃ」

「失敗したら助けてもらわなきゃ」

という動き方が続けば、

 

自分で考え、選び、動く経験は

増えていきません。

 

だから脳科学を学んだ今の私は、

子どもを動かす言葉より先に、

子どもの中に

「動きたくなる感情」を

どう作るかを考えます。

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最近、わが家では、

次女と一緒に

新しく「朝活」を始めました。

 

取り組んだのは、

100ます計算です。

 

けれど私は、

100ます計算を

最後までやらせることも、

毎朝、勉強させることも、

最初のゴールにはしませんでした。

 

最初に作りたかったのは、

「勉強した」という結果ではなく、

「これならできそう」

「できた!」

「楽しい!」

という感情です。

 

そこで、

簡単な問題から始めて、

次女が無理なく

「できた」と感じられるところで

終えました。

 

すると次女から、

「100ます計算、楽しい!」

という言葉が出てきました。

 

さらに、

「明日からもやりたい!」

「もっと問題を増やしてほしい」

と、自分から言ったんです。

 

私が、

「明日もやろうね」

と言ったのではありません。

 

次女の中から、

「またやりたい」

が生まれたのです。

 

ここには、

子どものやる気が生まれる順番

があります。

 

「これならできそう」
   ↓
「やってみた」
   ↓
「できた」
   ↓
「楽しかった」
   ↓
「またやりたい」

 

以前の私は、

いきなり最後の

「やる気」を求めていました。

 

「やりなさい」

「今やっておこう」

「これくらいできるでしょ」

けれど子どもの中に、

 

「できそう」も

「できた」もないまま、

「またやりたい」だけを

引き出そうとしても、

動けなかったんです。

 

※今考えると当たり前です。

 

特に、不安や警戒が

強くなっている子に、

「起きなさい」

「これくらいはやろう」

「行くだけ行ってみたら?」

と指示を重ねると、

 

その言葉を、

「また注意された」

「今の自分ではダメなんだ」

と受け取ることがあります。

 

アドバイスさえも、

注意や否定に聞こえてしまうからです。

 

すると脳は、

考えることよりも

自分を守ることを優先します。

 

だから、

黙る。

怒る。

「やらない」と拒否する。

部屋に戻る。

 

特に過去に勉強に対する

ネガティブな記憶をつみあげている子は

この拒否反応が脳にこびりついています。

 

ママから見ると、

ますますやる気を失ったように

見えてしまいます。

 

けれど、本当に必要なのは、

もっと強く

背中を押すことではありません。

 

動ける脳を、

順番に育てることです。

 

最初から、

学校へ行く。

勉強を始める。

生活リズムを整える。

そこをゴールにしなくていいんです。

 

まずは、

子どもが今できることを見つけ、

「これならできそう」

と思える大きさまで

最初の一歩を小さくする。

 

そして、できたら、

「できたね」

「自分から始めたね」

と、動けた事実を

言葉にして届けます。

 

このときに大切なのは、

できたからといって、

「じゃあ、もう少しやろう」

と、すぐ次を求めないこと。

 

まずは、

「できた」

「楽しかった」

という感情で終わらせる。

 

そうすることで脳に、

「やってみたら、できた」

「動くことは、嫌なことばかりではない」

という新しい記憶が残ります。

 

この記憶が積み重なるから、

次の「やってみよう」が

生まれるんです。

 

以前の私は、

子どもを動かすために

どんな声をかければいいかを

考えていました。

 

けれど今は、

子どもを動かそうとするのではなく、

子どもが自分から動きたくなる

感情と成功体験を設計しています。

 

特に不安や緊張が高まっている子は

この設計の手前からサポートが必要です。

 

脳にこびりついたネガティブな記憶

による影響とどのように

戦っていくか…です。

 

もし今、

起こそうとしても起きない。

勉強させようとしても動かない。

背中を押すほど拒否が強くなる。

 

そんな姿に悩んでいるなら、

今日から変えるのは、

指示の言い方だけではありません。

 

「何をさせるか」より先に、

「どんな感情で始め、

どんな感情で終わらせるか」

を考えてみてください。

 

子どもが動かなかったのは、

やる気がないからではなく、

やる気が生まれる前の順番を

飛ばしていたからかもしれません。

 

 

今日はここまでです。

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