起立性調節障害でゲームばかり…取り上げる前に親が見たいこと

Q&A

 

Q|ママからの質問

午後から元気になると、
ずっとゲームをしています。
ゲームは取り上げた方が
いいのでしょうか?

A|回答

いきなり取り上げることは
おすすめしていません。

ゲームが、その子にとって
安心できる時間や
自分らしさを保つ支えに
なっている場合があるためです。

大切なのは、
ゲームを敵にすることではなく、
ゲームの中で使っている力を
生活へどうつなげていくか
です。

 

こんにちは!

起立性調節障害・不登校・不安で動けない子が、朝から笑顔で挑戦し始める力を育てる

発達科学コミュニケーション
トレーナーの大下真世です。

 

午後から少し元気になると、
ずっとゲームをしている。

 

「そんなにゲームができるなら、
学校へ行けるのでは?」

 

そう思ってしまうお母さんも
いるかもしれません。

 

学校には行けない。
勉強も進まない。
一方でゲームは長く続けられる。

 

その様子を見ると、
ゲームをやめさせたくなることがあります。

 

この記事では、
起立性調節障害で学校を休んでいる子が
ゲームをしているときに、
親が見たいことと家庭での関わりをお伝えします。

この記事でわかること

  • ゲームをすぐに取り上げない方がよい場合がある理由
  • ゲームを禁止するか、好きにさせるかの二択にしない考え方
  • ゲームの中で使っている力を生活へつなげる関わり

ゲームがその子を支えている場合がある

起立性調節障害で学校に行けなくなると、
子どもは多くのものを一度に失ったように
感じることがあります。

 

学校へ行けない。
友達と会えない。
勉強も遅れている。
家族に心配をかけている気がする。

 

本人が言葉にしていなくても、
「自分だけ止まっている」
という焦りや罪悪感を抱えていることがあります。

 

そんなとき、ゲームの中では、

 

自分で選べる。

工夫できる。

勝てる。

誰かとつながれる。

 

ゲームが、
「できない自分」から少し離れて、
自分らしさを取り戻せる時間に
なっている場合があります。

 

ただ遊んでいるように見えても、
その子が自分を保つための支えに
なっていることがあります。

 

「取り上げる」か「好きにさせる」かの二択にしない

ゲームをしている時間が長いと、
生活リズムや体調への影響が心配になります。

 

だからといって、
「学校へ行かないならゲームは禁止」
と急に取り上げると、
子どもにとって大切な安心の時間まで
失わせてしまうことがあります。

 

一方で、何も見ずに任せきりにすることも、
目指したい関わりではありません。

 

ここで、親がついやりがちな関わり方と、
子どもへの影響を整理してみましょう。

 

親がやりがちな関わり方と子どもへの影響

親がやりがちな関わり方 子どもへの影響
ゲームを悪いものとして禁止する 安心できる時間や、親子の会話を失いやすい
ゲームの時間を親が一方的に管理する 自分で調整する力を育てにくい
ゲームのことを話題にせず、任せきりにする 生活リズムや体調への影響を、一緒に調整する機会を失いやすい

 

大切なのは、
ゲームをやめさせることではなく、
ゲームを使って、この子の力をどう伸ばすか
という視点です。

 

ゲームの中で使っている力を見つけよう

ゲームの中には、
子どもがすでに使っている力がたくさんあります。

 

考える。

選ぶ。

失敗してもやり直す。

攻略方法を工夫する。

仲間と協力する。

目標に向かって続ける。

 

「ゲームばかりしている」で終わらせず、
この子はゲームの中で
どんな力を使えているのだろう?

と見てみましょう。

 

たとえば、
攻略を調べるのが好きなら、
情報を集めて試す力があります。

 

友達とオンラインで遊ぶなら、
人とつながる力や協力する力を
使っているかもしれません。

 

何度も挑戦しているなら、
失敗から立て直す力を
すでに発揮している可能性があります。

 

家庭でできる3つの関わり

1.ゲームの話を聞いてみる

「何時までやるの?」だけではなく、
ゲームの中で何をしているのか、
本人の話を聞いてみましょう。

 

「今日は何を攻略していたの?」

「そのゲームの面白さは何?」

「次はどうしたら勝てそう?」

 

自分の考えを話す経験は、
子どもが自分の得意なことや
使っている力に気づくきっかけになります。

 

2.終わりを自分で予測する練習をする

親が一方的に止めるのではなく、
終わりを本人と一緒に考えます。

 

「今日は何時までにする?」

「あと一試合で終われそう?」

「明日のために、何時に寝る?」

 

最初から予定どおりに終われなくても、
失敗を責める必要はありません。

 

「うまく終われなかったね。
次はどうしたらできそう?」

 

この会話を重ねることで、
親に止められるのではなく、
自分で調整する力を育てていきます。

 

3.ゲームで使う力を生活へ橋渡しする

ゲームでできていることを、
少しずつ生活の中にもつないでいきます。

 

ゲームの攻略を説明することから、
動画編集やイラスト、プログラミング、
英語への興味につながる子もいます。

 

大切なのは、
ゲームを取り上げて別のことをさせることではありません。

 

ゲームの中でできている
「自分で決める」

「少し頑張る」

「失敗しても、もう一回やる」

 

そんな力を、
現実の生活でも使えるように
一緒に見つけていきましょう。

 

ゲームとの付き合い方を相談したいサイン

ゲームが支えになっている場合がある一方で、
付き合い方を整える必要がある状態もあります。

 

睡眠がさらに崩れている。

食事がとれない状態が続いている。

ゲーム以外の活動がほとんどない。

本人もやめたいのに、やめられない。

 

こうした様子が続くときは、
家庭だけで抱え込まず、
主治医や地域の相談先に相談しながら
生活全体を整えていきましょう。

 

 

まとめ|ゲームを敵にせず、次の一歩の足場にしよう

起立性調節障害で学校に行けない子にとって、
ゲームが安心できる時間や
自分らしさを保つ支えになっていることがあります。

 

だからこそ、
ゲームを一方的に取り上げる前に、
その子がゲームの中で何を得ているのかを
見てみましょう。

 

目指したいのは、
親に止められないと終われない子ではなく、
自分で考え、自分で選び、
自分で調整できる子です。

 

ゲームを敵にするのではなく、
子どもがもう一度動き出すための
足場に変えていきましょう。

 

 

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