起立性調節障害で勉強の遅れはどうする?焦ってやらせる前に親が見たいこと

Q&A

 

Q|ママからの質問

学校を長く休んでいて、
勉強の遅れが心配です。
今から急いでやらせた方が
いいのでしょうか?

A|回答

急いで勉強量を増やす前に、
今、勉強に向かえる状態かを
見ていきましょう。

大切なのは、
何年分遅れているかだけではなく、
「やってみても大丈夫」と
思える自信が戻っているか
です。

 

こんにちは!

起立性調節障害・不登校・不安で動けない子が、朝から笑顔で挑戦し始める力を育てる

発達科学コミュニケーション
トレーナーの大下真世です。

 

学校を休む期間が長くなると、
気になってくるのが勉強の遅れです。

 

授業はどんどん進む。
テストもある。
中学生や高校生なら、
受験や単位のことも気になる。

 

「今やらせないと、
取り返せなくなるかもしれない」

 

そう焦るお母さんは少なくありません。

 

この記事では、
勉強の遅れが気になるときに、
急いで量を増やす前に見ておきたいことと、
家庭でできる関わりをお伝えします。

この記事でわかること

  • 勉強の遅れが気になるとき、最初に見たい判断軸
  • 勉強量を増やす前に確認したい子どもの状態
  • 「どうせ無理」を強めず、学びへ戻る力を支える関わり

勉強の遅れが気になるのは当然のこと

「学校を休んでいる間に、
みんなとの差がどんどん広がっている気がする」

 

「元気そうな時間があるなら、
少しは勉強させた方がいいのでは?」

 

そんなふうに考えることは、
お母さんとして自然なことです。

 

ただ、勉強の遅れが気になるからといって、
すぐに勉強量を増やせばよいとは限りません。

 

まず見たいのは、
今の子どもが勉強に向かえる状態かどうかです。

 

体調のつらさや疲れやすさ、
「できなかったらどうしよう」という不安が強い時期に、
遅れだけを理由に課題を増やすと、
勉強そのものが苦しい記憶になりかねません。

 

勉強に向かえる状態かを見てみよう

たとえば、こんな様子はありませんか?

 

10分机に向かうだけで、ぐったりする。

分からない問題が出ると、すぐに「もう無理」となる。

遅れていることを考えるだけで、涙が出る。

教材を見ると、表情が固まる。

 

こうした状態のときは、
学習内容以前に、
勉強へ向かうこと自体が大きな負担に
なっている可能性があります。

 

もちろん、学習を長く止めたままでよい、
という話ではありません。

 

大切なのは、
「勉強をさせる」か
「何もしない」かの二択にしないことです。

 

「何年分遅れているか」より自信が戻っているか

勉強の遅れを考えるとき、
どうしても学年や進度に目が向きます。

 

ただ、学び直しを始める力になるのは、
知識だけではありません。

 

少し分からなくても、聞いてみようと思える。

間違えても、もう一回やってみようと思える。

短い時間でも、自分で始められる。

 

こうした力が戻ってくると、
子どもは少しずつ学びを積み上げていけます。

 

反対に、
「どうせやっても無理」
「勉強を見るだけで怖い」
という反応が強くなると、
勉強を再開すること自体が負担になりやすくなります。

 

目指したいのは、
遅れを一気に埋めることではなく、
「やってみても大丈夫」と思える状態を増やすことです。

 

家庭でできる3つの関わり

1.勉強を急がず、今の反応を観察する

まずは、勉強を進めることよりも、
勉強に向かう前、途中、終わった後に
どんな反応があるかを見てみましょう。

 

疲れ方、表情、言葉、
始めるまでに必要な時間。

 

そこを見ると、
今の子どもにとっての負担が見えてきます。

 

今の子どもの状態を見極めるために、
見ておきたい子どもの反応を
整理してみましょう。

 

今、勉強を始められそう?

こんな様子はある? ママが確かめたいこと
10分机に向かうだけで、ぐったりする 一問だけなら取り組めるか。
今は勉強より休息を優先した方がよい状態か。
教材を見ると「無理」となったり、表情が固まったりする 「無理」は、教材を見る時・問題を解く時・間違えた時の、どこで強くなるか。
好きな教科や気になることには、少し反応する 好きな教科や動画なら勉強を始めやすいか。
何なら「やってみよう」と思えそうか。

 

 

2.本人が選べる小さな一歩をつくる

「今日は30分勉強しよう」と決める前に、
本人が選べる小さな一歩を用意します。

 

「この問題を一問だけ見てみる?」

「好きな教科から始める?」

「動画を見るだけにする?」

 

できた量だけではなく、
自分で選んで始められたことにも目を向けます。

 

3.「次はどうする?」を一緒に考える

予定どおりにできなかった日もあります。

 

そんなときに、
「またできなかった」で終わると、
子どもは勉強から離れやすくなります。

 

「今日はここまでだったね。
次はどうしたらやりやすそう?」

 

こうした会話を重ねることで、
子ども自身が、自分に合う進め方を
少しずつ見つけていけます。

 

 

まとめ|焦ってやらせる前に学びへ向かう力を整えよう

学校を休む期間が長くなると、
勉強の遅れが心配になるのは当然です。

 

一方で、遅れを埋めようとして
勉強量だけを増やすと、
勉強への苦手意識や不安を強める場合があります。

 

「何年分遅れているか」だけではなく、
今、勉強に向かえる状態かを見ていくこと。

 

そして、
「やってみても大丈夫」
「少しならできそう」
と思える経験を増やしていくこと。

 

その積み重ねが、
子どもが自分の力で学びへ戻るための
土台になっていきます。

 

 

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