さて今日は
『新学期、「行く子」と「行かない子」。
その境界線にある、
親が絶対に見落としてはいけないもの』
というお話です。
新学期が始まり、
街には新しい制服姿があふれるこの頃。
朝、玄関を出ていくわが子の背中を
見送れる安堵感。
あるいは、閉まったままのドアを前に、
胃がキリキリ痛むような焦燥感。
今、ママたちの心は
「登校したかどうか」という
たった一つの事実に、
激しく揺さぶられているかもしれません。
ですが、ここで少しだけ
「広い視野」で、
お子さんの人生という長いスパンを
俯瞰してみませんか?
実は、今の「行く・行かない」という
判断だけで 一喜一憂していると、
お子さんの本当の成長のサインを、
致命的に見誤ってしまうリスクが
あるのです。
「学校に行けたから、もう安心」
「行けなかったから、また振り出し」
もしそう思っているとしたら、
それはまだ お子さんの「表面的な行動」
しか見えていない証拠かもしれません。
本質的な回復とは、
学校の門をくぐることではなく、
「自分の人生を、自分の足で歩き出す
エネルギー」 が内側から
湧き出てくること。
今日は、かつて私と一緒に
お子さんの成長に伴走し、
そして10か月かけて、
最高の景色に到達したあるママの
手紙をご紹介します。
超難関進学校に通っていた、
当時高校2年生の息子さん。
勉強も、将来への期待も、
全てが「約束」されていたはずの
場所に彼は通えなくなりました。
4月。
同級生が勉強にいそしむ中、
彼は通信制高校への転学を選びました。
ママのMさん(仮名)にとって、
それは今までの「常識」や「価値観」を
全て手放さなければならない、
身を切るような決断だったことでしょう。
「私の育て方が間違っていたの?」
「あんなに頑張ってきた日々は、
何だったの?」
エリートコースから
外れてしまったような絶望。
周囲の目。自分を責める日々。
きっとそんな思いを抱えていたはずです。
でも、Mさんは決めたのです。
「世間の正解」ではなく、
「この子の生き生きとした人生」を
取り戻す、と。
そこから10か月。
Mさんが実直に続けたのは、
勉強の督促でも、
登校の促しでもありません。
ただひたすら、
息子さんの脳に溜まった
「自分はダメだ」という記憶を消し、
「どんなあなたでも、ここにいていい」
という 圧倒的な安心感を上書きし
続けることでした。
その結果、昨日届いたのが
このメールです。
ーーー
あの頃の不安が嘘のように、
今の息子は落ち着いて自分のペースで
成長しています。
以前から医師に憧れていたようですが、
なかなか口にできなかった本音を
打ち明けてくれました。
今は医学部受験に向けて、
自ら机に向かっています。
答えは子ども自身が持っている…
大下さんが言われたことを
実感せずにはいられない日々。
親は不安を取り除く声かけさえすれば、
子どもには、
自分自身で道を見つけ出す力が
あるのですね。
大下さんとの出会いに本当に
感謝しています。
ーーー
いかがでしょうか。
「新学期に学校へ行くこと」を
ゴールにしていたら、
きっとこの
「医学部を目指して自ら動き出す」
という 力強い未来には、
辿り着けなかったはずです。
もし、
Mさんが目先の登校にこだわり、
無理に背中を押し続けていたら、
彼の「医師になりたい」という
繊細な夢の芽は、
プレッシャーに押しつぶされて、
二度と顔を出さなかったかもしれません。
「行く・行かない」は、
ただの通過点に過ぎません。
そんなことに一喜一憂するのは
本当にもったいないことなのです。
大事なのは、
お子さんの脳が
「自分の人生を歩める状態」に
あるかどうか。
今、目の前で動けずにいるお子さんも、
Mさんの息子さんと同じように、
心の奥底に「本当はこうなりたい」という
眩しいほどの宝物を隠し持っています。
それを引き出せるのは、
世の中の常識を一度横に置いて、
「わが子の可能性」だけを信じて
脳を育てるコミュニケーションを
貫くママの覚悟だけです。
10か月後、
あなたはどんな顔をして
お子さんと食卓を囲んでいたいですか?
目先の1日に一喜一憂するのを卒業して、
一生モノの「生きる力」を
授ける関わりを、
今、ここから始めていきませんか。
答えは、必ずお子さんの中にあります。
それを信じられるママに、
あなたもなれるはずです。
今日はここまでです。

