「言葉の練習をしない」のではなく「させない」んです。

吃音

言葉の練習をせずに
お家で吃音をよくする専門家
発達科学コミュニケーション
マスタートレーナー 
言語聴覚士のおざわつきこです。

日頃、私のメソッドでは
「言葉の練習はせずに」
と言っているので、

「そりゃ、楽でいい!」

と思われる方もいるかも
しれません。

ですが、
楽かどうかという
目的ではありません。

「どもりにくくするための
話し方の練習は致しません!」
という硬い決意がそこには
あります。

幼児さんに直接的に
行う言葉の練習というと、

・亀さんになって
 ゆっくり話そうね。

・このマスを一つ一つ
 指差ししながら
 それに合わせて1音1音
 ゆっくり話そうね。

のようなものがあります。

「きょ〜う〜は〜、
きゅ〜う〜しょ〜く〜で〜、
か〜ら〜あ〜げ〜を〜
た〜べ〜ま〜し〜た〜」

などゆ〜〜〜っくり
話す練習をします。

ちょっとでもできると、
「じょうずだね〜〜〜〜!」
と褒めて、

どんな話し方がよいのか
教えるというやり方です。

が・・・・・、

これを嫌がる子は
めちゃくちゃ嫌がります。

本能的に感じるのです。

どもってしまう時は
ダメな話し方なんだ!!!!

そう感じる子にとっては
この訓練は恐怖でしか
ありません。

どんなに褒められても、
終わった後にアイスを
買ってもらえたとしても、
ママの笑顔のために
頑張ろう!
と何度心の中で決意していたと
しても、

嫌なんです!
辛いんです!

ずっと自分の話し方を
否定されているような
感じがして。

みんなと同じように
話せない自分をまるごと
否定されているように
感じる子もいます。

私の娘は、朝5時に
起こされ、
話し方の練習を
させられていました(私に)。

寝ぼけながらですが、
私がめちゃめちゃ
褒めながらするので、
娘はニコニコの笑顔で
やってくれていました。

ですが、

次第に話していても
私の顔色を見るように
なっていきました。

どもると黙るようになりました。

とうとう話さず
ジェスチャーで
私に意思表示するように
なりました。

食卓が静かで静かで
エアコンの音が聞こえ、
スマホの振動音が響く
そんな静かな家が
苦痛で苦痛で
発狂しそうになっていました。

なんてことしちゃったんだ〜、
って後悔の沼
はまっていました。

子どもは健気です。
親の笑顔のために
無理して頑張ってくれる
ことがあります。

親はそのことに気づかず、
子どもの将来のためだから!
と、今、辛くても
これを乗り越えてほしい!
と無理をさせてしまう
ことがあります。

言葉の練習が合う子も
います。

だから、全否定は
しません。

ですが、合わない子には
本当に合いません。

合うか合わないかは
その子の脳タイプを知ることで
ある程度推定できますが、

そんなリスクを踏むよりも
言葉の練習をせずに、
訓練されているなんて
子どもはちっとも気づかない
ぐらいの方法
吃音をよくすればいいんです!

吃音がよくなるどころか、
脳が発達して、
その子の良いところが
グングン伸ばしていけばいいんです!

子育ての目的が、
「吃音を治すこと」
にならず、

「この子を幸せな子にすること」
に立ち戻ればきっと
やり方が変わります。

私はそこに立ち戻ることが
できたから変わることが
できました。

吃音キッズのママたちが、
早い段階から、
吃音が治りやすい
脳の育て方をマスター
してくだされば最強だと
思っています!

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