吃音の種類〜吃音治療に必要な吃音の知識〜
吃音にはどんな種類・症状があるかご存知ですか?
<種類>
大きく分けると、連発、伸発、難発の3つになります。
<症状>
連発・・・「あああありがとう」など、最初の文字を繰り返すものを「れんぱつ」といいます。
伸発・・・「あーーりがとう」など、最初の文字を伸ばす話し方を「しんぱつ」といいます。
難発・・・「ッッありがとう」と、最初の言葉が詰まって出にくいものを「なんぱつ」といいます。
目立つ話し方ですが、連発から難発に症状が進行するほどに話しにくさは強くなります。吃音の90%が発達性吃音といい、幼児期に発症します。吃音はストレスが大敵です。
どもってからかわれたなど過去に不愉快な記憶があるだけにとどまらず、思ったようにいかなくてイライラする、不安がある、などでも吃音の症状は悪化することがあります。
何に対してどのぐらいストレスを感じるか、というのは個人差があります。
そもそもストレスを感じにくい強い脳に育てば、吃音の悪化原因はなくなり、わざわざ治療のために病院の予約をとったり順番待ちをしなくても、吃音はおうちで良くすることができるのです!
従来の吃音治療まとめ
吃音は治るのか、気になりますよね。現在必ず治るという治療や薬はありません。吃音はまだ分からないことが多いのが現状ですが、幼児の吃音治療方法をみていきましょう。
幼児の吃音の代表的な治療法を3種類お伝えします。
①環境調整法・・・家族や周囲の方がゆったりした話し方をし、吃音の話し方よりも内容に注目し、会話の成功体験を増やし好きにのびのびさせます。幼稚園や学校でからかいがある場合は合理的配慮といい、吃音に対しての理解を仰ぐ方法をとります。
②DCM・・・発話能力を合わせて会話をし、言葉の難易度を下げます。
③リッカムプログラム・・・就学前の子どもが対象となります。どもっていない時に「今のスラスラ言えたね」どもった時に「今ちょっとつっかえたね」など言い直しをさせます。これは言語聴覚士が親を指導し行うものなので素人が吃音を指摘するのではありません。
非常識な吃音治療「脳へのアプローチ」にフォーカス!
吃音治療をしなくても脳を育てれば、おうちで吃音は良くなります!え?どうしたら脳は育つの?というと、それは行動力をあげることです。そのためにママができることは2つあります。
行動を開始した時点ですぐに褒める!
皆様は子どもをどんな時に褒めていますか?宿題が終わった時?お手伝いしてくれた時?お片付けが綺麗にできた時?実は、それでは遅すぎます。子どもが行動を開始した25%のところで1番大きく褒めてあげましょう!
子どもが出来た時のタイミングで褒めると、出来た時にしか褒めてもらえないと感じ、完璧主義になってしまう恐れがあります。
イライラママの見方を変える
とはいえ、どうしても子どもが出来ていないことに目が向いてしまいませんか?「褒められない!!」とかつてイライラママだった私がそうでした。なんで褒めてあげられないんだろう・・・自分を責めていました。
ところがそれは仕方がないことだったんです。どういうことかというと、人間の脳がそのように感じるようになっているんです。なのでご自身を責めるのではなく、大切なのは一度ワンクッション置くことです。
ママ自身がご自身の気持ちを受け入れてあげてください。それから、表情や声色に出さずに「褒めてあげられるところはないかな?」と冷静に見てあげてください。それこそが見方を変えることになります。
ママが見方を変えるだけで世界がガラッと変わり、ママが感じるイライラが減っていきます。ママのイライラがなくなるだけで、子どもの吃音がスーッと良くなることもあるのです。
この2つを実践した結果、
①娘の吃音の症状、難発ゼロ!
②癇癪が減った!
③子どもの行動力の向上!
という良いサイクルが生まれました!
常識的な吃音治療の概念は捨てましょう
いかがでしたか?吃音は残念ながら検索すればするほどネガティブになる情報が溢れています。私は娘が吃音を発症した時は検索魔になっていました。
非常識な吃音治療「脳へのアプローチ」にフォーカスすればおうちでママが吃音を良くすることができます!ぜひ試してみてくださいね!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)