吃音で繊細な面のある子どもを頑張って褒めてみても、効果を感じられないなと思ったことはありませんか?それは褒めが脳に届いていない可能性があります! けれど安心してください!今回ご紹介することを意識してみるとちゃんと褒めが届くようになります。
繊細な子どもは褒めが想像以上に届かない
脳の特徴として否定的な要素を記憶しやすいことがあります。これは危険から身を守るために備わっている人間や動物にも共通する特徴です。
特に、繊細なお子さんはより否定的な要素が強く残ってしまいます。これは脳の中にある扁桃体が、不安や恐れなど不快な感情を抱いたときに、興奮し、拒否反応を起こすからです。
そのため、繊細なお子さんに肯定をたくさんしていても、否定的な要素が少しでもあると肯定<否定と逆転して情報をキャッチしてしまいます。
吃音×繊細な子どもを褒めても思ったより効果が出なかった理由
吃音×繊細な子どもには肯定が大事です。
私は、当時4歳の娘に対して
「(席に着いたら)座れたね〜」
「もうお着替えできたんだね!」
「1人でトイレ行けたんだ!!」
など意識的に褒めるようにしていていましたが、前より困りごとは減ってきたかな?程度。
頑張って続けている割にそこまで効果は感じられませんでした。その理由は言葉では肯定していても言葉以外で否定の要素があったからでした。
例えば、
・子どもがジュースをこぼすと言葉はグッと堪えても、ため息が漏れている
・朝の登園前は、慌ただしい動きと強い口調
・子どもからお願いされたことに対してめんどくさいなという雰囲気を出してしまう
などなど、他にもたくさんやってしまってました。
これらが原因となり褒めが届きにくい状態になっていました。そこで、否定的な要素0を目指して子どもに対応すると、その日から子どもが機嫌よく行動するようになり、1週間で子どもがサクサク動いてくれるようになりました!
ママが無意識にしてしまう否定的な要素を0にすると吃音もよくなる
先程もお伝えしたように繊細なお子さんは否定されることに敏感です。肯定を増やすことも大切ですが、まずは否定的な要素0に近づけていくことが大切になります。
そこで否定的な要素の例をお伝えします。
◯真顔
◯ため息をつく
◯注意する
◯怒る
◯低いトーンの声
◯低いテンション
◯強い口調
◯口出し
◯バタバタと忙しそうな生活音
該当する項目はありましたか?見つかった方はまだまだ伸び代があります!!否定的な要素を0にすると、褒めがすっと脳に届くようになります。
肯定され続けると、子どもはぐんぐん行動力がアップして脳の発達も加速!すると、吃音も自然とよくなっていきます。
執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)