吃音は、子どもが安心できる
環境が整うと落ち着いていきます。
うまくいくとまったく
まったくどもらなくなる
状態にもできます。
しかし!
何かあるとぶり返してくるのが
吃音です。
このぶり返しに
本人もママたちも
「よくなったと
思ったのに」
とメンタルがやられます。
私がそうでした。
娘がどもっていた頃、
最後の1年間はこの
激しい波の中で、
期待したり、
落ち込んだり、
ジェットコースターのような
時期を過ごしました。
おかげで4才の頃の子育ては、
心の底から楽しめて
いませんでした。
将来が不安で不安で
笑っていても本気で
心から笑えたことが
ありませんでした。
ところが、それが
私の最大の間違い
だったんです!!
吃音の発症したてにも
波はありますが、
よくなり始める頃に
また激しい波
がやってきます。
この時に
よくなっている時に注目するか、
悪くなっている時に注目するか、
で気持ちの持ちようがまったく
変わってきます。
当時の私は、
ぶり返しに注目していて、
よくなっていた時期を
しっかり受け止めきれて
いませんでした。
どもらず話せる時間が
増えているということは、
脳の中でどもらず話す
ネットワークが
育ってきている!
ということです。
そこにしっかり
ハナマルをつけてあげて、
この時期をいかに
伸ばしてあげるか、
がポイントだったんです。
今、吃音を発症して
数年経っている方、
また波を経験している方は
悲観しないでくださいね。
よくなってきている!
とポジティブに捉えて、
笑顔でお子さんとの
会話を楽しむことに
集中してくださいね。
この時期に
力をいれたいのが、
表現力
を育てるコミュニケーション
です。
吃音の研究者で
最も有名なVan Riper氏が
唱えた、
8つの吃音悪化要因
2つの吃音改善要因
のうち改善要因を
強化していく時期です。
吃音が改善するには、
どもろうがどもらまいが、
自分が言いたいことを
流暢に言えている、
という感覚が大事
とVan Riper氏は唱えています。
流暢というのは
スラスラどもらずに
話すかどうかだけではなく、
言いたいことを
誰かに遠慮して言えなかったり、
どもることを気にして
言えなかったりせずに
自由に語れているか
ということを含みます。
言葉が発達してくると
吃音はよくなってくるのですが、
ただ単に言葉の数が増えた、
難しい文法を使えるようになった
という能力だけではなく、
自分も相手も気持ちよくなる
コミュニケーションが
できるかどうかということが
重要になります。
つまり、
自分の考えや想いを
言葉で表現もするし、
相手の話もよく聞いて、
理解して、
相手の言いたいことも
汲みながら
会話する
コミュニケーション力を
指しています。
これってなかなか
難しいことですが、
実は吃音の子は得意
だったりします!
人の表情を読み取る力や
人の感情を察知する力が
高い子が多いので、
自分よりも他人を
優先して言いたいことが
言えなくなっている子が
多いからです。
だから!
その強みを活かして、
たとえ人と反対意見
だったとしても、
自分の考えや想いを
表現していいという
成功体験を積んで
コミュニケーション力を
高めていきます。
他人軸で自分の気持ちが
言えない状態では、
常にストレスを抱え、
吃音が治りにくい状態が
続きます。
ずっと負のスパイラルの中に
置いておくようなものです。
ぶり返しに強い脳に
育てるためには、
人と異なる意見でも
相手の気持ちも尊重しながら
自分の想いを伝える表現力を
育ててあげることです!
そんなことができるのは
ママやパパしかいません!
学校に入ったら、
「相手の気持ちを考えて」
ばかり強調される教育が
スタートします。
「空気を読むこと」
を教え込まれます。
空気を読むことが
得意すぎる
吃音×発達凸凹キッズには
逆効果です。
どんな会話をしたら、
相手と反対意見だったとしても
自分の想いを伝えられるか、
ママとパパとの会話で
いっぱい練習して
いきましょう!
私が主催している
Play Talk Labでは、
基礎講座で
8つの吃音悪化要因を
潰して吃音の症状を
落ち着かせ、
上級講座で
ママとパパの
コミュニケーションスキルを
あげながら、
吃音×発達凸凹キッズ達の
表現力を育み、
吃音改善要因2つを
カバーして、
ぶり返しにくい脳を
育てます!
お家で子どもに
気づかれずに吃音を
よくしたい!
と思うママ・パパは
ぜひ、挑戦してみてください!
挑戦する親子を
全力で応援します!