不安が強い5歳の吃音×繊細キッズが登園できるようになった先生とママの対応法

吃音
就学を控えた年長の時期に、登園しぶりになると困りますよね。我が家の5歳の吃音×繊細キッズは試行錯誤して登園していましたが、どんどん登園しぶりも吃音も悪化していきました。そこで今回ご紹介する方法を試してみると登園しぶりも吃音も改善しました。

5歳の吃音×繊細キッズの登園しぶりで困っていませんか?

吃音×繊細キッズの中には登園しぶりを訴える子も少なくありません。来年、小学校入学という年長の時期に登園しぶりがあると、「うちの子大丈夫かな?」というパパママの気持ちや、「小学校に向けて来ておいた方がいいよ」という先生側の気持ちもあり、どうにか登園させようと焦ってしまいますよね。
 
 
 
 
ですが、無理に行かせようとするのは絶対にNGです!なぜなら、強制的に行かせてしまうと、余計に保育園・幼稚園に対してネガティブな印象を持つようになります。また、「自分の気持ちを理解してくれない」と感じ、親子の信頼関係を壊してしまう可能性もあります。
 
 
まずは子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、不安な気持ちを吐き出させてあげましょう
 
 

繊細な娘が登園しぶりをしていた理由は大きく3つあった

ママとの時間が不足

ある日療育の先生から、承認欲求が最近強いと言われました。承認欲求とは、「誰かに見て欲しい」「話を聞いて欲しい」「褒めて欲しい」と思う欲求のことです。

 
 
その時期私はWワークで忙しく、娘との関わりが減っていました。娘は私と関わる時間が不十分なために承認欲求が満たされていなかったようです。ママとの時間が足りないと、もっとママといたいという気持ちから登園しぶりをすることがあります。
 
 

見通しが立てられず不安になっている

娘は見通しの立たない状況に不安を感じやすい特性を持っていました。そのため、保育園で何をするかわからない場合、不安を感じていました
 
 

嫌な記憶ばかり思い出す

人は嫌な記憶の方が残りやすいという脳の特性を持っています。繊細な娘はその特性がより強いため、保育園での楽しい記憶より嫌な記憶ばかり思い出していました
 
 
 
 
そこで、今回ご紹介することを実践してみると、自分から楽しいことを見つけられて保育園に行けるようになったんです!
 
 

登園しぶりは吃音を悪化させることもある

安心できるママや家から離れて、保育園では決められたルールがあり、周りにペースを乱されたり、お友達との関わりで上手くいかないことがあったり、ストレスになることはたくさんあります。登園しぶりがあるということは、どこかで行きたくないと思うほどのストレスを感じている証拠です。
 
 
そんなストレスのかかった状態が続くと、吃音は症状が強くなるという特徴があります。登園しぶりは、登園しぶり自体を解消することが大切ではなく、できるだけ早めに困りごとやストレスに対応してあげることが大切です。
 
 
 
 

その子に合った対応で登園しぶりを解消しよう!

休みたいだけ休ませる

今まで中途半端に1日だけ、2日だけと休ませていたところを、休みたい日は何日でも休んでOKにしました。これはご家庭の事情にもよると思いますが、親の都合(仕事など)を理由に行かせることは絶対にせず、対応に一貫性を保つようにしました。
 
 
お休みの間はママとたっぷりスキンシップをとりましょう!白黒思考の持ち主の娘は、行かないといけない保育園に行ってないことにストレスを感じさせないために、思い切って「保育園は絶対行かないといけないところじゃない」ということも伝えました。
 
 

スケジュールノートを作る

お気に入りのノートを準備し、先生に1日のスケジュールを細かく書いてもらい、私は迎えの時間を書きました。子どもは全てのスケジュールを覚えることは難しいので、ノートがあれば保育園でもお家でもいつでも確認できるので安心できます
 
 

ポジティブな記憶を思い出せるように声かけする

時にはスケジュールを見ても行きたくないということがあります。そんな時は、一緒にスケジュールノートを見ながら「これ何をするの?」と聞いて楽しい記憶が思い出せるようにしてみてください。「やっぱり行く!」と言ってくれますよ。
 
 
 
 
登園しぶりなどの子育ての悩み事は、吃音にも影響します。また、吃音も長引けば、登園しぶりや登校しぶりのきかっけになり、両者は影響し合います。それぞれ別々に対応するよりも、自信と意欲を育てる親子のコミュニケーションでまとめて対応していきましょう。
 
 
執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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