10代のお子さんのワーキングメモリーを高めて会話力を育てる親子の会話

脳を育てる

小学校高学年や
中学生になっても、

吃音があるだけではなく、
話にまとまりがなくて、
会話のキャッチボールが苦手、
というお子さんは、

お友達との会話でも
ミスコミュニケーションを重ね、
浮いてしまう子がいます。

会話力が伸びない理由は
一つではないのですが、

可能性としてあげられるものに、
ワーキングメモリーの弱さが
潜んでいるお子さんがいます。

ワーキングメモリーというのは、
日本語訳の「作業記憶」という名の通り、

何か作業をしている時に
一時的に記憶していく能力
ことを指します。

料理で言うなら、

・一つのコンロでお味噌汁を
作りながら、

・フライパンではメインを焼き、

・まな板で付け添えの
野菜を切っている時、

料理人の脳には3つのことが
記憶され、

それぞれのタイミングで
混ぜたり、ひっくり返したり
ワーキングメモリーが
活躍しています。

では、会話ではどうか?
というと、

学校で起きたことを
お母さんに報告する時、

前夜の段階で、
前の席に座るM君が
プリントを回す時に、
必ず消しゴムや鉛筆をとっていくので
困っているという話をしていたら、
学校から帰って唐突に、

「ムカつく!
もう席替えしたい!」

と言ってもお母さんは
「今日も取られたんだな」
とわかるので会話が成立します。

一方、そんな学校での状況を
まったく聞かされていない状況で、

「ムカつく!
もう席替えしたい!」

と言われても、
お母さんは状況が理解できません。

母:「なんで?どうしたの?」

子:「消しゴム取られた!」

母:「誰に?なんで?」

子:「M君!ムカつくんだよ!あいつ」

母:「なんで取るの?」

子:「知らないよ。Mじゃないもん。」

母:「なんで席替えしたいの?
 M君は隣に座ってるの?」

子:「違うよ!前だよ!(怒)」

のように、
当てもないところから
お母さんが推測して話を
聞き出そうとするので、

子どもはお母さんがなかなか
理解しないことから
イライラしていき、

お母さんも話の要点が
わからずイライラしていきます。

相手がどこまで話を知っていて、
どんな情報を伝えたら、
1発で伝わるかを情報整理するのが
ワーキングメモリーの機能になります。

・誰が
・いつ
・何をして
・どんな感情になったか

小学校高学年〜中学生以上の子と
親子のコミュニケーションで
この力を高めたいとしたら
こんなトレーニングがおすすめです!

・買い物に行く時に
買うものリスト、
行くところリストを
覚えておいてもらう

例)「スーパーで鳥もも肉とみかん買って、
薬局であなたのシャンプーを買うよ。
最後に、ミスドよってドーナツ買おう!」

何買うんだっけ?
次はどこ行くんだっけ?

・タイムキーパーにする
例)子どもがゲーム中に
「5分たったら教えて!」

・計算機にする
例)「2割引だって!
じゃ、いくらで買えるな?」

・一緒に見ていたニュースや
ドラマの内容を要約させる

・家族のお出かけプランを
考えてもらい、
当日もリーダーに任命して
指揮をとってもらう

例)電車の乗り継ぎ
  食事の場所
  チケットはいつ、どこで買うか

・選択肢を考える質問をする
例)学校で好きな場所のトップ3はどこ?
例)推しの良いところのトップ3は?

・「もしも」で可能性を考える
質問をする。

例)「もしも1億円当たったら
なにしたい?」

などなどワーキングメモリーが
活躍するのは日常に
溢れているので、

小学校高学年以後ともなれば、
親は手を話して、
少しずつ任せていけばいい!
ということです。

いつまでもお母さんが
指揮をとるのではなく、

子どもの力を信じて
頼っていくと、

ワーキングメモリーは
鍛えられていきます!

脳のメカニズムを
理解すると、

子どもと一緒にいる
何気ない時間が
すべて脳を発達させる
チャンスなんだ!
と気がつきます。

つまり、
脳のメカニズムを知らずに
子育てをするのは損!
だということです。

お母さんが脳を理解し、
子どもに気づかれずに
脳を発達させ、
吃音をよくしたければ
学ぶことです!

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