吃音っ子も発達ゆっくりっ子もみんなマルっと良くする発コミュ!今回は兄弟にフォーカス!
私は吃音のある小学2年生の女の子、発達ゆっくりな年長の女の子、2歳の男の子のママです。
私は吃音のある長女の吃音と困り事を良くしたい!と思い発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)を学び始めました。
実は、発コミュは、当事者だけじゃなく兄弟や夫にも対応できるのです!困り事をマルっとみんな良くする!わざわざ対応を変える必要がないのです。それが発コミュの魅力です。
集団行動が苦手で言葉数が少ない発達ゆっくりな次女が、発コミュ対応で運動会や発表会を堂々とやりきることができた!そんなお話しをします。
<いつから発達がゆっくりだと気づいたか?>
年少になった頃です。保育園の方針で、脱いだ靴下、水筒、リュックなどは園児が自分で置くようになったのですが、次女はなかなかそれが出来ませんでした。
<どのように発達がゆっくりなのか?>
周りの子はママがいなくてもスムーズに行っている様子でしたが、次女は私や先生がそばにいないと行動を起こせず、行動が停止してしまい、私が朝の支度をしていました。
その時に、「年少さんでもこんなにみんな自分のことができるようになるのか・・・」と思いました。
吃音のある長女も同じ園舎で過ごしたはずなのにこんな困り事はなかったので、どうしたら行動できるようになるのかなと少し悩み始めました。
主人や友人に相談すると、
「まだ出来なくて当然だよ」
「ママと離れられるだけでもハナマルだよ!」
と励ましてくれたものの、比較したくなくても、毎朝周囲と比べてしまう自分、降園時に出来なかったことを伝えられる日々にだんだん自信がなくなっていきました。
長女の吃音もなかなか良くならない環境で、長男を妊娠中だった私。気持ちも滅入っていきましたが、救いもありました。
次女は、家の中では困り事はなかったのです。家の中は集団行動ではないので困り事がないのかな?とも思いましたが、もしかしたら保育園の方針と合わないのかなと考えていきました。
発達ゆっくりな兄弟が行動できない理由
なぜ次女は行動が出来なかったのでしょうか。おそらく「自分は今こうしたい」という気持ちが優先し、するべき行動(水筒をしまうなど)の必要性を感じなかったからだと感じています。
そして寂しがり屋でした。したがって、ママである私や先生がそばにいないと行動ができなかったと考えています。
発達ゆっくりな兄弟に効果的だった発コミュ3つのテクニック
そんな時、長女の小学校入学前に発コミュを学び始めました。次女は年少の冬の頃でした。
発コミュで、特に吃音のある長女にも発達ゆっくりな次女にも効果的だったテクニックを3つ紹介します。
①アクションチャート
②本人のやってみたい!という好奇心を見逃さなかった
③いい行動を褒めた
順番に解説していきます。
アクションチャート
発コミュには「やってほしい行動をその都度指示しなくても子ども自ら進んで行動をしてもらうワークシート」があり通称アクションチャートと呼んでいます。
アクションチャートの目的は「行動を習慣化させること」!
詳しく書いてある記事がありますので、ぜひ一緒に読んでみてくださいね!
我が家はお菓子を使い、少しアレンジしています!そのお菓子がさらに効果を高めています。
お菓子も食べられて、行動力も増え、ママに褒めてもらえる!まさに一石三鳥です。
本人のやってみたい!という好奇心を見逃さなかった
発コミュ対応を行うと、次第に子どもたちの行動力が増えることが期待できます。
すると、やってみたいという言葉を聞ける日がやってきます。それを後回しにするのか、今すぐ対応するのかで子どもの発コミュ効果ややる気も変わってきます!
私はそれを見逃さず、色々やらせてあげました。特に「やってみたい」という発言がなくても黙々と行っていることに関しては黙って見守りました。
すると、あまり仲が良くなかった姉妹でしたが、気づけば吃音のある長女も一緒に加わって仲良く遊んでいることが多くなりました。それにはすぐに「仲良く遊んでる!素敵!」と褒めます。
次第に私がやっていることに興味を示すようになりました。最初はお風呂掃除をやる!と言った時には驚きました。それから料理する!お手伝いする!と言ってくれるようになったのです。
なぜ、このように行動力が増えたのでしょうか?それが3つ目のテクニック「いい行動を褒めた」です。
いい行動を褒めた
次女が最初の行動をしようとし始めた時を1番大きく褒めます。やり終わった後ではありません。やり始めの25%のところを1番大きく、行動が終わるにつれてと褒める大きさをどんどん軽くしていきます。
これを25%ルールと言います。
やり終わった後に100%褒めることを続けると、完璧にできることがいいんだ、と完璧主義の思考パターンを植え付けてしまうからです。
やり始めようとしてくれたことがまず素晴らしいのです。
結果はどうでもいいんです。
ですから、お風呂掃除終わったよ!と教えてくれたから見に行ったら泡だらけ。なんてこともありました。
良い行動を褒める!それだけで吃音も困り事も良くなるサイクルになれる!
そのように対応していき、自信をつけることにフォーカスしました。そして、年長になり、運動会をお友達と協力して立派にやり切ることができました!
家でのお手伝いは持続できており、特に料理を手伝ってくれるようになりました。
驚くべきことに、それを見ていた吃音のある娘も「私もお手伝いする」と、行動力が上がったのです!
今では、お料理のお手伝いがしたくて姉妹で奪い合うほどです!
このように、発コミュは兄弟や家族皆の困り事をマルっと良くすることができるのです!
良くなると家族間でのストレスが減るので、ママのストレスがグッと減ることが体感できます。
吃音がある子は、ママの顔色を良く見ている子が多いです。 実は我が娘もそのタイプです。ママのストレスが減ると、家が安心して過ごせる場となり吃音が良くなる環境になりやすくなります!
これを読んでくれたママの中に、吃音がある子の兄弟の困り事で悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考に実践してみてください。
誰かが我慢しなくてはならないのではなく、皆が良くなる家族になりますように!
執筆者:いわもとあさな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)